大宮花伝

【☆無料記事】恒例イベントの“手話応援デー”表彰式。Jから「ソーシャルチャレンジャー賞」受賞

大宮は9月5日の岡山戦で、2020 Jリーグシャレン!アウォーズ「ソーシャルチャレンジャー賞」の表彰式を行った。5月に開催されたアウォーズにて、大宮がエントリーした「手話応援デー」が、地域の社会課題解決に対して最もチャレンジしている活動を称える同賞を獲得。原博実Jリーグ副理事、清水勇人さいたま市長、田部井良手話応援実行委員長(毎日興業社長)、森正志大宮社長、江藤千恵子埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園教諭らが出席し、セレモニーを実施した。

同日に第12回目が行われた手話応援デーは、“サッカー応援も、ノーマライゼーション”を合言葉に、障がいのある人もない人も一緒にスポーツを楽しむこと、大宮を手話で応援することを目的に2006年からスタート。恒例行事として選手やサポーターらにも親しまれているイベントだ。

開催初期から携わる江藤教諭は「マイノリティーな人たちがメジャーなところに、どんどん混ぜこぜになっていくことを目指してやってきた」と活動を振り返る。「この賞は私たちの手話応援を表彰するためにできたような気分です」とうれしそう。大宮の応援チャントに合わせる“愛してるぜ”の手話は「アイラブユーの形で世界共通のもの」と江藤教諭。「ピースサインと同じように一般的に広まっていけるといいな」との願いを込めて振り付けた。

今回は新型コロナウイルス感染症の影響で規模は縮小されたものの、継続実施に尽力した森社長は「12回、続けてきたことが認められた。クラブとしてもっと大きな輪につなげていかないといけない」と思いを新たにする。さらに、「チームが勝って、より喜んでもらって、明るく笑顔で帰ってもらえる試合ができるよう頑張っていきたい。スタジアムが満員になってオレンジで染まる活動や試合内容を目指していきたい」と誓った。

Photo&Text by 松澤明美

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