大宮花伝

佐野秀彦社長が岩瀬健監督と西脇徹也フットボール本部長の解任の経緯と今後についてを説明。【会見ほぼ全文】

 

5月25日、成績不振の影響で岩瀬健監督と西脇徹也フットボール本部長の解任が発表された。27日に行われたオンラインの会見で佐野秀彦代表取締役社長が経緯を説明。2勝5分8敗と21位に沈むチームの再建への覚悟や思いなどを語った。

 

北九州戦の結果が決定打

Q.岩瀬監督と西脇本部長の解任に至った経緯について。
「2021年のシーズンは上位2チームが昇格というレギュレーションのなか、新たに岩瀬監督を招聘してスタートした。15節が終わり、引き分けが5試合、1点差負けが6試合と勝ち切れない試合が多く、さらには2回の3連敗で2勝5分8敗の20位(注:その後、21位へ後退)。現体制ではJ1昇格の目標に向かうのは非常に困難であると判断した。掲げていた期待から大きく下回り、成績不振もあって、チームの強化・編成の責任者のフットボール本部長とチームの責任者である監督の契約解除の決断をした。

2人には5月23日の北九州戦の結果を受け、24日の月曜日に契約解除を個別に伝えた。後任監督が決定するまでの期間はトータルアドバイサーの佐々木に引き受けていただくことになった。現状を打開していくために、さまざまな打ち手を模索をしている途中ではあるがその間、指揮を執っていただくと。そこもいろいろと打ち手を考えましたが、大宮のフットボールの礎を作ってきた佐々木が適任であると考え、本人ともディスカッションし、前向きに引き受けていただけることになった。

クラブの目標を達成するためにどういう監督を招聘したらいいかということは現在、本当にいろいろと考えている。後任監督についてはチームでいろいろと課題はあるが、まずは個々の特長をしっかり発揮させられて、強い気持ちで戦う意識を引き出せるような勝負強さや目標に向かっていく姿勢、ベースとなるコミュニケーションといった力を持っている方、能力を引き出せる方をお願いしたいと考えている。

可能性がある限りJ1昇格をあきらめずにチャレンジしたい。一方で、現状を捉えたときにいち早く、降格圏を抜け出すことが大切なこと。さらに、その次、その次とくる目の前の試合に勝ち切っていくことで一つずつ順位を上げていきたい。レギュレーションを強く意識しながら、常に危機感を持って戦いに挑んでいきたい。そういう意味でも新しい体制で迎える今週末の千葉戦が本当に大きな意味を持つと考えている。

佐々木が火曜日から指揮を執っているが、非常に良い雰囲気のなかでトレーニングに入っている。(試合は)多くのファン・サポーターのみなさまにもご来場いただく予定。だからこそ、あらためてクラブ一丸となって勝ち切っていきたい。ファン・サポーターのみなさまや多くのパートナーのみなさま、後援会、ホームタウンのみなさま、クラブに関わる多くのみなさまとともにこの苦しい状況を乗り越えて、心を一つにして目標達成に向けて戦っていきたい気持ちは変わらない。より強くなっている。この先、すべての試合で最後の最後まで勝利を目指して戦い抜きたい。応援してくださるみなさまに感動を届けられるようにクラブ一丸となって戦ってまいりますので、引き続きのご支援、熱い応援をよろしくお願いをします」

Q.10節の段階で一旦、メッセージで期間を区切り、継続を打ち出しました。それがあって、このタイミングで体制を変えたことについて。

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