大宮花伝

栗本広輝/JFL→アメリカ→J2へ。31歳の“逆輸入新人Jリーガー”がデビュー。CBで出場後、人生初のGKを務める波乱万丈な幕開け。【岡山戦/コメント】

 

「初めまして。栗本と申します」−−。3月15日に入団の経緯などを聞いた際の第一声は、とても折り目正しいものだった。

異色の経歴を持つ栗本広輝が3月26日の岡山戦で先発に名を連ね、待望のJリーグデビューを飾った。右のCBで出場したものの、GK2人がケガに見舞われたことでGKにも人生初挑戦。CBでは機を見て積極的にプレッシャーを掛け、GKでは飛び出してパンチングするなど果敢に戦う姿はチームの執念を象徴。多くの人たちの記憶に残るデビュー戦となり、また31歳でJリーグの初舞台を踏んだことは夢も与えただろう。

愛知県出身の栗本は清水商高(現・清水桜が丘高)から順天堂大学へ進み、卒業後の2013年にJFLのホンダFCへ入ると通算166試合に出場し、35得点をマーク。19年からは渡米してフレズノFC、コロラド・スプリングス・スウィッチバックスFC、エナジーFCと渡り歩き、USLチャンピオンシップで通算77試合2得点を記録した。大宮へは1月から練習参加し、2月11日に加入が発表されていた。

波乱万丈な幕開けを迎えた“逆輸入新人Jリーガー”の試合前、試合後の声をお届けする。

 

アメリカでは主将を経験

【3月15日のプチインタビューにて】

Q.入団が無事に決まり、初めてJリーグに挑戦する心境は。
「すごい楽しみです!」

Q.大宮に練習参加した経緯を教えてください。
「今年に入って(大宮から)ご連絡をいただいて、ぜひ機会があればというところで練習させてもらった」

Q.そのときはアメリカにいたのでしょうか。
「オフシーズンで帰ってきて、日本にいました。去年の11月ごろからずっとこっちにいて、体を動かしながら過ごしているタイミングで練習参加の話をいただいた」

Q.元々、Jリーグでやりたい思いはあったのでしょうか。

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