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無料記事:リーグの昇降格と入替戦のありかたとは?

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(2015年2月関東女子フットサルリーグ入替戦で昇格したAmarelo/峰FC)

 

アメリカのスポーツには昇降格という概念がほぼ無いに等しく、いわゆる四大スポーツには昇降格はありません。MLB(メジャーリーグベースボール)においてはメジャーと3Aでは昇降格はありませんし、日本のプロ野球でも、一時期一軍と2軍がチーム名称が違うチーム名を採用し、ファームリーグに参加していた時期もありましたが、あくまでも2軍であり、昇降格はありません。一般的にフットボールの世界では昇降格の文化が強いですが、アメリカのサッカーリーグであるMLS(メジャーリーグサッカー)では昇降格はありません。アメリカには1部、2部という縦の拡大ではなく、地区制などを採用し、横へ拡大していく方法をとる場合が多いようです。また大きな資本の注入による戦力の偏りを防ぐ為にドラフト制度や、年俸を抑える為に選手の給料はリーグが払う等、戦力を均等化させる為の様々な仕組みがあるのも特徴です。一方でヨーロッパを中心としたスポーツでは昇降格が当然のように行われています。もちろんどちらにもメリット、デメリットがある事であり、リーグを盛り上げる為に採用している事とは思います。

さて女子フットサルの世界に昇降格がかかった入替戦が行われている地域はどのくらいあるかご存知ですか?

関東女子フットサルリーグ⇔都県リーグ(8都県)
東海女子フットサルリーグ⇔県リーグ(4県)

東京都女子フットサルリーグ1部⇔2部⇔エントランスリーグ
神奈川県女子フットサルリーグ1部⇔ef-1
静岡県レディースリーグ⇔県支部リーグ

昨季までは以上の2地域リーグ、3都県リーグしか開催されていません。
(※HP、SNS等の情報より)

他にも昇格のみあった、降格のみあった、過去には昇降格があったという地域、県もありましたが、上記以外の地域では昇降格に伴う入替戦が行われていないという状況です。実は女子競技フットサルでは都道府県リーグだけでなく、地域リーグですら手を挙げたチームがリーグに出場できるという状況があります。具体的には北海道(2部)、東北、北信越、関西、中国、四国、九州と9地域中7地域は、今季まで一定の条件さえクリアできれば、地域リーグに出場できます。男子ではむしろ地域リーグでも2部制となっている地域もあり、都道府県リーグで1部リーグしかないという都道府県を探すのが難しいのではないかと思う程です。女子はリーグ戦が開催されていない県もあるという事を考えると女子はいかに男子と比べて、競技人口が少ない状況だという事が分かるかと思います。

そこで様々な地域でどのような昇降格の制度があるのか調べてみようと思いました。しかし前述の通り女子では事例が少ないので男子フットサルの各地域リーグと都道府県リーグの間での昇降格について調べてみました。全ての地域連盟で大会要項がHP等に掲載されている訳ではなかったので、様々なHPやSNS等の調査になりますのでご了承下さい。

パターン1:最下位チームは自動降格、参入戦優勝チームが自動昇格し、所定の下位チームと参入戦2位チームとで入替戦を実施(2地域)

パターン2:最下位チームが自動降格、参入戦優勝チームが自動昇格し、所定の複数下位チームが参入戦上位と入替戦を実施(3地域)

パターン3:最下位チームが自動降格、所定の下位チームが県リーグ優勝チームと共に参入戦を実施(1地域)

パターン4:下位チームは自動降格、参入戦上位が自動昇格。入替戦なし(1地域)

パターン5:自動降格はなし、所定の下位チームが参入戦上位と入替戦を実施(2地域)

 

まず、自動降格を行っている地域が多く、9地域中7地域が採用しています。そしてこの7地域の内、6地域が参入戦の優勝チームが自動昇格しています。つまり2/3の地域で自動降格と自動昇格を採用しています。これはやはり参加チームが変わらない事による停滞、リーグの硬直化を嫌っているからだと推測します。一方で自動降格、自動降格共に採用しておらず、入替戦のみという地域も2地域ありました。

個人的な意見ですが、自動昇格、自動降格の採用を断然支持します特に昇格の壁は低い方が良く、上りやすい、下がりやすいという状況は上位リーグに緊張感を与え、参入できなかったチームや降格してしまったチームには次年度への活動の活力になります。参入戦で昇格できなかった事で、または下位リーグへ降格してしまった事で、解散・消滅してしまったチームがいくつもありますが、それは昇格しにくいという事が影響しているのかもしれません。

そして入替戦にスポットを当ててみると、引き分けの場合、PK戦まで行う地域もありましたが、引き分けだと上位リーグチームの残留という事になっている地域がほとんどでした。ただ日程的に参入戦が土曜日に、入替戦が日曜日にと2日連続で開催されている事が多く、疲れている参入戦上位チームvs前日にスカウティングも十分に行い、体力的にも準備万端の上位リーグチームという状況ができています。しかしこれだと上位リーグチームに有利すぎるレギュレーションだと感じてしまいます。上位リーグチームに優位なレギュレーションにする事には異論がありません。ただリーグを活性化させ、競技レベルを上げる為にも、なるべくフラットな条件で戦い、引き分けなら残留、勝利した方が昇格するで充分ではないかと思います。

女子に関してはこれから昇降格の制度が整備されていく地域が多いと思われますが、自動降格、自動昇格のメリット、デメリットを検証した上で制定していただき、現在昇降格が行われている地域は再度レギュレーションや日程の見直しを行って欲しいと思います。日程的な問題や体育館の確保は本当に難しい事だという点は充分理解しているつもりではあります。ただFリーグとは違い、地域リーグでフットサル日本女子代表選手がプレーしている現状では、地域リーグの競技レベル向上は代表強化の為の重要なファクターです。その為にも高い競争力を持ったリーグ戦が行われる事が、ひいては日本女子フットサル全体の競技レベルを向上させ、代表強化につながる事だと思います。他国は積極的に代表活動を行っています。代表強化に勝る事情はないものだと考えています。日本女子フットサルの為にできる事から皆で取り組んでいきましょう!

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