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第17回全日本女子フットサル選手権予選結果と大会展望

 

しばらく間が空いてしまいました。通常であればシーズンも佳境に入る頃に行われる全日本女子フットサル選手権は、各チーム中盤戦だったり、地域よっては序盤戦というケースもあるようです。今季は3大会ぶりに北海道へ舞台を移し、今年リニューアルされたよつ葉アリーナ十勝(帯広市総合体育館)で10/30(金)〜11/1(日)に開催されます。

全日本女子フットサル選手権って何?という方には2年前の記事ですが、こちらを参照いただけると幸いです。

【無料記事】全日本女子フットサル選手権とは?(1)

【コラム】全日本女子フットサル選手権とは?(2)

今大会も全国の予選を勝ち抜いた16チームが集う事は変わらないのですが、今年から12分ハーフの予選リーグを廃止し、20分ハーフのノックダウン方式へと変更されました。男子の全日本女子フットサル選手権でも同様の方式が採用されており、自然な流れなのかもしれません。この結果、20分ハーフでの一発勝負となり、よりチームの総合力が試される一方、ジャイアントキリングで強豪チームが敗退するという可能性も出て来ます。女子では他の全国規模の大会である地域女子チャンピオンズリーグ、トリムカップでも行われておらず、初めての採用に注目が集まっているところですね。

 

まずは各地域での予選状況をご紹介したいと思います。

 

北海道地域は出場枠としては「1」+開催枠として「1」で都合2チームが出場。日本リーグのエスポラーダ北海道イルネーヴェが順当に北海道大会を優勝。そしてもう1枠は中高生でサッカー、フットサル共に活動している10代で構成された札幌BONITA FCが全国切符を手に入れた。定期的に関東遠征を行ったりと継続的な積極的な活動が実った形となった。

東北大会は昨年も出場したサッカーの名門校、常盤木学園高校サッカー部が優勝し、通算3回目の全日本出場を決めた。2位には東北リーグ勢を押し退けて、切符を手にしたファンレディースフットボールクラブ2009。近年東北リーグに参加せず、全日本に的を絞って活動し、久々に全国出場権を手にした。

日本リーグ5チームがひしめく関東大会を制したのは昨年の全日本優勝のバルドラール浦安ラス・ボニータス。関東大会を無失点で勝ち抜け、部類の強さを見せつけた。2位に入ったのは浦安同様にシードされ2回戦からとなった日本リーグのさいたまサイコロ。2回戦で同じ日本リーグの府中アスレティックFCレディースを倒し、準決勝も圧勝し全国出場を決めた。3位には関東リーグの東京の伏兵タパジーダが滑り込み、2年連続の全国出場を決めた。残る日本リーグのフウガドールすみだレディースは今季積極的な補強を行った関東リーグのシュートアニージャに1回戦で敗退。流経大メニーナ龍ケ崎は神奈川県リーグのヴィエントFCにPK戦で敗退し、2年連続で県リーグチームに足をすくわれた形となった。

北信越地域は日本リーグの福井丸岡ラックが9年連続全国出場と圧倒的な力を見せている。ここ数年、多少の選手の入れ替えがあったものの、北信越では無双状態。

東海地域は日本リーグチームのアスレジーナユニアオあいち一宮を抑えて東海リーグの三重県の古豪メンバー オブ ザ ギャングと静岡県のデリッツィア磐田レディースが出場。この両チームが出場した第14回大会では共に3位入賞。第14回大会の再来を狙いたいが、東海リーグの開催の遅れで今季の試合数が少ない所が少し気にかかるところではある。

関西地域は共に優勝経験がある日本リーグ勢のSWHレディース西宮アルコ神戸が順当に全国切符を手にした。そしてもう1つの枠は組み合わせの妙を活かした関西リーグのセットスター和歌山レディースが全国出場をゲット。チーム結成以来の全国出場を決めた。

中国地域ではコロナの影響もあり、出場地域自体が少ない中で8チームで開催。出場権を手にしたのは中国リーグに参戦しておらず、全日本や民間大会での活動をしているFC Redblueが出場権を獲得。日本リーグのミネルバ宇部は初戦でAIJC高校にまさかの敗退となった。

四国大会からはカレビッチ愛媛レディースが2年ぶりに全日本の舞台に帰還。昨年は県大会での敗退だったけにうれしい2年ぶりの出場となった。

九州大会はコロナの影響で大会に大きな影響があった事は間違いない。その中で勝ち上がり、一つしかない出場枠を獲得したのは熊本県のプリメーロ熊本。第10回大会以来の全国出場を獲得した。

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