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移籍情報|フィリピン代表DFアダム・トゥルがタイのチャイナート・ホーンビルに移籍

photo via 5th minute of added time

5th Minute Of Added Time は8日、昨シーズン限りで活動を休止したダヴァオ・アギラス・ベルマーレに所属していたフィリピン代表DFアダム・トゥルが、タイ1部(T1)リーグのチャイナート・ホーンビルFCに移籍加入したと報じた。

トゥルはイングランド・ハートリプール生まれのフィリピンハーフ(父親がイングランド人、母親がフィリピン人)で、サンダーランドAFCの下部組織の出身。

ブレントフォード、ブラッドフォード・シティ、レイトン・オリエント、ポーツマス、ヨーク・シティ、バートン・アルビオン(短期ローン移籍を含む)など、イングランドの3部、4部、ノンリーグのクラブチームを渡り歩いている。

トゥル姓は母方の姓とみられ、イングランドでは父方の(アダム・)リードの名前でプレーしていた。

2016年に母親の母国フィリピンに渡り、2017年からフィリピン代表メンバーに、2018年はダヴァオ・アギラス・ベルマーレでプレーしていたが、ダヴァオ・アギラス・ベルマーレが突如として活動を休止したため、所属先が決まっていない状況のまま、AFFスズキカップ2018とアジアカップ2019で代表チームに帯同していた。

photo by fox sports asia

タイ1部(T1)リーグのチャイナート・ホーンビルは、タイのチャイナート県を本拠地とする2009年に設立された新興クラブ。2012年に1部昇格を果たしたが、2016年に17位に沈み2部に降格。しかし2017年に2部で優勝して1部に返り咲き、2018年シーズンは13位で1部残留を果たしている。

(C) chainat hornbill fc

チャイナートには、トゥルと同じダヴァオ・アギラス・ベルマーレに所属していたDFマルコ・カサンブレも移籍加入している。チャイナートはラチャブリー・ミッポンと同様に、ASEAN枠でのフィリピン代表選手たちの補強を積極的に行なっているグラブだ。

フィリピン国内のリーグは、2017年から始まったフィリピンフットボールリーグが、性急なプロリーグ化に起因する参戦コストの高騰などでクラブの撤退が相次ぎ、また参戦したクラブも財政的な問題を抱えていた。

逆に、フィリピンフットボールリーグの開始と同時に参戦したダヴァオ・アギラス・ベルマーレは、今年からリニューアル開催されるフィリピンプレミアリーグへの参戦を拒否。トゥルを含む多くの所属選手が行き場を失っている状況だ。

フットボール・フィリピンでは、フィリピン代表クラスの選手、日系フィリピンハーフ選手やフィリピンでプレーしていた日本人選手たちの移籍加入情報をお届けしていく。

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