見えてきた?今年のJ2勢力地図(J論)

フットボールフィリピン

編集長コラム|未払い・契約不履行、旧フィリピンフットボールリーグからの負の遺産

東アジアや東南アジア各国の国内リーグが次々と開幕していくなか、フィリピンの国内リーグに参加する7チームが、31日になってようやく発表されました(苦笑)。

本来であれば、来シーズンの参加チームとか開幕日くらいは、遅くともクリスマスあたりには確定しているものなのですが、フィリピンはいつもこんな感じで困ったものです。

今シーズンからリニューアル開催されるフィリピンプレミアリーグですが、新しいリーグコミッティーの説明によると、国内の11チームが参加する意向を示していたらしいです。でも、初年度のリーグは最大でも8チームで運営すると決めたようで、まあ仕方ないかなと思っていましたが、フタを開けてみたら7チームという半端な数字だったので驚いてしまいました。

いやいや、せめて8チームでリーグをやってくださいよ(苦笑)。多少の審査を緩めてもう1チーム加えることはできなかったのですかね。奇数チームでのリーグ開催は公平性に欠けるし、Aマッチウィークの前後にお休み担当になったチームは3週間も公式戦がないわけで。

他にも諸々言いたいことはあるのですが、4月の上旬に「東南アジアライター通信」の“第2節:リーグ戦”の企画でまとめますので、この辺で話題を変えます。

さて、世界中のリーグに参加しているチームで、選手やスタッフへの未払いや契約の不履行などが発生していることをご存知だと思いますが、今、フィリピンでも3つのチームで問題が起きています。

まずは、フィリピンプレミアリーグへの参加を拒否してトップチームの活動を休止したダヴァオ・アギラス・ベルマーレです。豊富な資金力を背景に、国内外の選手を複数年契約でかき集めたことに起因する金銭補償の問題が発生しています。

契約社会を経験しているヨーロッパ出身のハーフ選手たちを中心に、中華系オーナーのジェフェルソン・チェン氏ら経営側が示談交渉には応じているようですが、渋チンが極まりない模様で紛糾しているそうです。次のチームが決まった選手は手打ちしたらしいですが、まだ行き場を得ていない選手たちにとっては死活問題ですからね。

昨年の9月にJ1の湘南ベルマーレが業務提携したチームなのですが、まさかいきなりトップチームの活動を休止するとは夢にも思っていなかったでしょう。業務はトップチームだけではなく、ダヴァオでの普及や育成の分野にも及んでいるそうですが、ベルマーレさんは今後どうされるのですかね。

ひとつだけ加えておくと、中華系オーナーのジェフェルソン・チェン氏は、オーストラリアAリーグのウエスタン・シドニー・ワンダラーズの共同オーナーでもあります。

次は、グローバル・セブからチーム名を変更してフィリピンプレミアリーグに臨むユナイテッド・マカティです。ここは選手やスタッフへの長期未払いの問題が解決していません。未払いは短い人で3ヶ月分、長い人は2年分にも及ぶらしく、人数も25人以上だと聞いています。

今、この未払いの補償を巡って矢面に立っているのは、昨年の9月にグローバルの経営権を掌握したマーク・ジャーヴィス氏という英国人の実業家なのですが、補償内容のほとんどが前オーナーとその前のオーナー時代からの累積だということです。

もちろん、過去の未払いという負の遺産も含めて経営権を握ったわけですから、ジャーヴィス氏には補償する義務があります。でも、ご自身がまったく関わっていない過去の高額な契約を、よく知らない選手やスタッフから強めに要求されても、はい、そうですか、とはならないのも理解できます。なかにはまったく把握していない契約書がある可能性もありますし。

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