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UAAPシーズン81|サッカー準決勝の勝者はデ・ラ・サール大学とアテネオ・デ・マニラ大学

9日、フィリピンの大学スポーツの大会「UAAPシーズン81(2018-19)」の男子サッカー部門の準決勝2試合が、マニラのリサール・メモリアル・スタジアムで行なわれ、第1試合でフィリピン大学とデ・ラ・サール大学が、続く第2試合でアテネオ・デ・マニラ大学とファー・イースタン大学が対戦した。

【準決勝・第1試合】

フィリピン大学(リーグ2位):1

デ・ラ・サール大学(リーグ3位):2

【準決勝・第2試合】

アテネオ・デ・マニラ大学(リーグ1位):1

ファー・イースタン大学(リーグ4位):0

(C) university athletic association philippines

今シーズンのリーグ戦成績上位4チームによって行なわれるプレーオフに駒を進めた4大学だったが、リーグ戦の1位から4位までの勝ち点差が僅かに2ポイントという大接戦を演じていたこともあり、この日のリサール・メモリアル・スタジアムには多くの学生や大学関係者らが詰め掛け、スタンドではライバル心むき出しの応援合戦が繰り広げられた。

第1試合の後半途中には、ラフプレーの応酬で一時試合が中断するなど加熱する場面もあったが、一旦は追いつかれたデ・ラ・サール大学がカウンターからの決勝点で、試合終了間際までゴールを襲い続けたフィリピン大学を退けた。

第2試合でも、チームの総合力を示すリーグの得失点差で2位を大きく引き離したアテネオ・デ・マニラ大学が、鋭いカウンターで対抗するファー・イースタン大学を最少得点で破り決勝進出を決めている。77分に決勝ゴールを決めたFWハビエル・ガヨソは、フィリピンのフル代表にも名を連ねる期待のホープだ。

photo by football philippines

アメリカの統治下にあった20世紀の初頭から、フィリピン国内では大学スポーツが盛んになり、このUAAP(University Athletic Association of the Philippines)という大会は、マニラ首都圏の8つの大学がバスケットボールやバレーボールなど、多くの競技で対抗戦を行なう一大イベントだ。現在はABS-CBNによるテレビ中継もあり、複数の協賛企業がこのイベントを支えている。

フィリピンではプロサッカーよりも大学サッカーの方が注目度が高く、この日のスタンドには多くのプロサッカー関係者や選手たちの姿も見られた。もちろん、ピッチでのレベルの差こそあるが、対抗意識むき出しでぶつかり合う大学サッカーは、観る者を熱くさせるという意味ではプロサッカーを確実に上回っている。

この日勝利したデ・ラ・サール大学とアテネオ・デ・マニラ大学による決勝戦は、16日にリサール・メモリアル・スタジアムで行なわれる。

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