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【無料記事】Fリーグ2012 第13節 「すべての試合で主導権をにぎりたい」と高橋キャプテンが豪語(2012/09/19)

Fリーグ2012 powered by ウイダー1nゼリー 第13節
ペスカドーラ町田 1-3 バルドラール浦安
2012年9月17日(月・祝) 15:00 KICKOFF
東京都・町田市立総合体育館
観客:1,114人

写真・文◆デジタルピヴォ! 編集部・山下

(試合後の記者会見に出席した浦安の岡山監督とキャプテン高橋選手のコメント)


知性派キャプテン、19高橋(前列左から3人目)が引っ張る浦安。16杉尾(同右から2人目)、8渡井(同左から2人目)、7中島(同左端)がこの日はゴールを決めた。

内容は試合を追うごとによくなっている

岡山監督
「前回もこんな話をしたんですけど、内容自体は試合を追うごとによくなっていたんで、あとは、勝ちぐせをつけることだと思います。内容もよかったと思いますが、結果を今回出したかったんで、そういう部分ですごく喜んでます。ただまだこれで5勝5敗のタイに持ってきただけなんで、ファーストラインに戻ったつもりでまた気を引き締めてやっていきたいと思います」

全部の試合で主導権をにぎれるようにしたい

高橋健介選手
「試合に勝つってことが僕らが目指し非常に大事な部分なので、それを成し遂げられたのはとりあえずよかったなと。ですが、レフェリングに対する批判じゃないですけど、ピヴォに入ったときに非常に強く来てもそれがファールにならなかったという今日の試合に関しては、ピヴォを使った攻撃っていうのはポゼッションの部分で、あまりできなかった時間帯も長かったので、そういうときに、どうやっていけるかというのは僕らがうまくピッチ内で改善していかなきゃいけなかったところだと思います。今回の試合に関してはいい感じの時間帯で先制点、追加点が取れたので勝利という結果がついてきましたけども、自分たちで内容に関しても全部主導権をにぎれるようにまた1週間改善して大分に勝って、勝てば大分の上にも行けるので、1つ1つ順位を上げていければと思います」

(質疑応答)

1点差にされたが守りに入らず相手のひずみを突けた

Q 監督、0-2から1点差に詰め寄られたが、予想と違った部分はあったか。
A えーと、そうですね、リードしているシチュエーションのトレーニングも積んできているので、もちろん、失敗することは絶対にあるんで、失点したことは残念ですけど、ただ、気持ちの部分では前回と違っていて集中を切らさないでできたと思うので、そういった部分は選手の成長が見られる部分だと思うし。やっぱりあそこで1-2になって守るんじゃなくて、相手は前から来てるので、どこかでひずみが出てくるはずだし、そこを突けたということが重要だったと思います。前回もいったように追いつかれる前に突き放すということが大事だと思います。

Q 3点目の中島のボレーシュート、練習の成果が出た。
A そうですね、あのシュートは本人も得意だし、練習でもいつもしっかり決めてくれているんで。自信を持ってプレーしてくれていたと思います。

Q 高橋選手に聞きます。勝率が5割になったが、これから大分とか上位と当たる中で大事なことは?
A ここ最近は厳しい試合をものにできるようになってきているので、いままでの内容に関してはある程度自信を持っていたところに結果がついてきたので、自信をより深めているチーム状態です。思い切ってほんとに内容でも自分たちが圧倒できる試合を求めてやっていきたいと思います。

<編集部雑感>

監督という職業も大変ですね

この2人が出席する会見に臨むと、いつも感じるのは“このチームにはもう1人、監督がいる”ということ。激しい試合のあとにもかかわらずキャプテンの冷静な分析にこの日も感心させられると同時に監督への同情も禁じえなかった。
確かにこの試合、川股が定位置のピヴォに入ったがホーム初勝利を目指す町田の気持ちの入った厳しい寄せの前にキープできないシーンが目立った。そういう現象があったにもかかわらず、その後も監督も当然のことのように送り出し、川股もピッチに立てばピヴォに入りターゲットとしてのプレーを繰り返すシーンが多かったように思う。そこにキャプテンは深い疑問を抱きつつプレーをしていたことになり、それが会見での発言につながったに違いない。
同情すると書いたのは、こういう論の立つ知性的な部下がいると、その部下を納得させる練習メニューなり指示を提示しなければならない。数年前にスペインでアルゼンチン人選手が戦術の重要性で噛みついてスペイン人監督を困惑させるシーンを目撃したが、プロとして高い意識があればあるほど、その監督の採用する戦術に生活がかかっているといってもいい状況下にあればあるほど、勝利つながる戦術を実行したいとの切望感が選手の心理に強く働く。
そのスペインのプロリーグでプレーし代表でも中心選手として存在感を示し、チームでは監督自らがキャプテンに任命したプレーヤーだ。キャプテンが会見で堂々と自論を展開し、それをかたわらで聞いている監督を見ていると、監督、この仕事も大変ですね、そんな言葉をかけたくなってしまった。(山下)

(囲み取材)

母親へのいい誕生日プレゼントになりました!

Pivo! 鮮やかなボレーシュートでチーム3点目を決めた中島選手。ナイスゴール!
中島 ありがとうございます。
Pivo! あのシーンを振り返ってください。
中島 オレはサイドで駆け引きをしていた部分で、深津が顔をあげるタイミングだけを見てた感じです。で、ドンピシャのタイミングであいつがいいボールを出してくれたんで。練習でもああいう形をやっているし、オレがああいう高い位置にいるときは(ほかの選手が)常に狙ってて、そういう話もしてきたんで、ほんとにナイスボールだったし、気持ちよかったです。
Pivo! 相手フィクソは?
中島 近くにいたんですけども、逆にもう自分に食いついてたんで、特にフェイクってよりは自分のタイミングで裏をとったという感じです。
Pivo! 相手チームはあれで下を向いた。
中島 そうですか。ああいうプレーって、うちのチーム、まだまだ少ないと思うんですけど、相手にとっては嫌なプレーなので、そういったプレーをもっともっとやってかなきゃいけないと思います。
Pivo! しばらく前に浦安の練習を見にいったら、ファーからの長い浮き球をボレーでシュートに行く練習を丁寧に時間をかけてやっていた。その中でボレーの精度が高いのが中島選手だった。
中島 自分のなかでも置いてあるボールを蹴るよりもボレーのほうが自分的には得意っていえるプレーなんです。
Pivo! サッカー選手に比べてフットサル選手はボレーの精度が低いと常々感じてきた。その中で今日の見事な当たりは久々に見た気がする。
中島 力がない分、ボールが浮いてるほうが芯(しん)に当てやすいんです。やっぱり、強いシュートをいいいコースに蹴るにはボレーがいいですね。(ゴールは)タイミング的にもよかったと思います。
ま、個人的な話っすけど、昨日が母親の誕生日で、ここから実家が近いので昨日帰って誕生日会をしてて、プレゼントするからといってきた手前、ほんとにいいゴールになりました。ゴール決めた瞬間、一番最初に頭に浮かんだのが“いいプレゼントができた!”ということで、みんなが“いいタイミングで点を取ってくれた”っていってくれたんですけど、それを思い出したのは試合後でした(笑)。
Pivo! いい話をありがとう。
中島 いえ、ありがとうございました。

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