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『関東トップチーム練習探訪 〜ZOTT WASEDA その2〜』

インタビューの際の言葉ひとつひとつに強い気持ちがこもっていた。

 

まとめ◆川北 裕大

 

ZOTT WASEDAの設立者であり、自らクラブの代表・監督・選手に加え、ジュニアチームの監督と多くの仕事をこなす清野潤。

ピッチ上では熱い気持ちを前面に出したプレーでチームを引っ張り、ベンチからは絶え間なくコーチングをする彼は“監督”という立場からチームをどのように思っているのか。

ZOTT WASEDAに対する熱い思いを語ってもらった。

「この選手が普段何をやってるか知らない選手って一人もいないです」

Pivo! 今季残り3試合、これまでのリーグ戦を振り返ると?

清野 まあ、今年は・・・予想どおりいろんな意味で結構難しいシーズンで、勝ったり負けたりがあって、いい試合と悪い試合の差が激しくて。精神的に安定しない試合がすごく多くて、かなり苦しいシーズンではあったんですけど、予想できなかったのはケガ人があまりにも多く出過ぎたということです。ケガもちょっと休めばっていうレベルじゃなかったっていう誤算はありましたけど、それ以上に中途半端な試合が多かったので。まあ、よくないシーズンにここまではなっちゃってるんですけど、チーチャン(地域チャンピオンズリーグ)っていうのを考えたときに残り3試合を全部勝てば行けることは間違いないんで、そこに目標を切り替えていっていい結果が出ればリーグが終わった後も全日本選手権の関東大会につながっていくかなと思ってます。

 

Pivo! ゾットというチームとしてのテーマやコンセプトみたいなものは?

清野 一番にくるのがチームワーク。個々の能力では本当に関東リーグで最も下かなと思ってるんですけど、でも、少ない人数ですけど、チームとして1つになって、攻撃に関しても守備に関しても1つの方向を向いて戦う。一番はそこのチームワークですね。

 

Pivo! チームワークを高めるために意識していることは?

清野 1つは練習だけじゃなくて練習外のところでコミュニケーションを多くするということです。練習の後のご飯にみんなで行くことだったり、僕たちがよくやるのが合宿。それは練習がしたいっていうのはもちろんあるんですけど、それプラス練習外でもみんなで風呂入って、同じ飯食って、夜に飲んでって感じなんですけど、そういった練習以外でのコミュニケーションを多く取ることによって個人の仲が深まるというか、いろんなことがお互いわかった状態で、じゃあ今度ピッチに立って、プレーしてミスが起こったりしてもそこでこじれる様なこともないですし、お互いがわかりあうというか、この選手が普段何をやってるか知らない選手って一人もいないです。合宿の部屋決めでも誰と誰がなったらまずいとか僕らは一切なくて、あみだくじで決めてるような状態なんで。あとは、練習の中でも結構激しくやるんでぶつかる部分とかもあるんですけど、それがファールになっちゃったらしょうがないんで「絶対一声掛けろよ」ってことは常にいってます。そういうところでたくさんコミュニケーションを取らせる。それが練習中であっても練習外であってもたくさん喋らなきゃいけないですし、そういうところですかね。

 

Pivo! 清野監督自身が目指すフットサルとは?

清野 うまい選手ばかりを集めてチームを強くするんじゃなくて、いるメンバーで最大限できることに挑戦していく。誰かに対してはものがいえないとかそういうチームじゃなくて全員が仲よく何でもいい合える仲で。攻めはこうで守りはこうでっていうのはもちろんありますけど、それ以上にチームとして一丸となって戦えるチーム作りですね。攻めも守りも戦術以上にそこを意識してやっている感じですね。

 

「悪い時期があってもそこを耐えられるメンタルがあるかないかで14試合が終わったときの結果が変わってくる」

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