[W杯座間レポート]もう2度と起こらない奇跡の後半(日本対ポルトガル戦マッチレポート)
逸見が5-5の同点となるゴールを決めると森岡と小曽戸がベンチに駆け寄り、仲間と興奮を分かち合う。
名古屋でチームメートのリカルジーニョと逸見が競り合う。
文・写真◆座間健司
日本の悪いくせがまた顔をのぞかせた。ブラジルは後半の始めだった。そしてポルトガルは前半の始まりだった。スペイン人指揮官はいう。
「日本人特有のメンタル面の問題です。選手たちはナーバスになっていました」
先発で出場したが、立ち上がりは全くいいところがなかった逸見勝利ラファエルはいう。
「いろんなこと、責任とか使命をいっぱい感じていたかもしれない」
序盤にはパスミスが多く、ディフェンスでも相手に全く体を当てることができなかった逸見はそう立ち上がりの悪さを説明する。
これ以上ないくらいの最悪の立ち上がりだった。逸見だけではない。ブラジル戦が出場停止だった北原亘、木暮賢一郎、そして星翔太もピッチに立っているだけ。ポルトガルの攻撃をただ追っかけていただけだった。49秒に先制されると、その約1分後にはリカルジーニョにヘディングで押し込まれる。ミゲルはすぐさま先発のメンバーをベンチに下げて、森岡薫、小宮山友祐らをコートに送り出す。しかし、ポルトガルの猛攻はおさまらず、カルディナルに決められ、スコアは0-3となっていた。
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