ピヴォ編集長・山下日記(1/1〜12)『藤沢周平とグレの引退と』
1月1日(火)
1年の計は元旦にあり。その一心で、
「デジタルピヴォ! plusをもっと多くの人に見てもらう年にする」
この一事を胸に刻む。
1月5日(土)
本郷図書館へチャリで急行する。あった! あることはわかっているのに目の前にして安どの息をもらす。
年が明けたらなぜか藤沢周平の書物がむしょうに読みたくなって5日の開館日を待って飛び込んだという次第。
いや、TVCMで待望のものを食して満足げに眼を細めているタレントの映像を見るが、 まさにあれだ。読んでいて懐かしさが、うれしさが込み上げた。この人の本を読むと自分の身の回りに凛とした空気が流れる気がする。一時代を築いた作家ならではの力量か。
フットサルの記事を書いて口に糊している身として、期待どおりに人を酔わせる技に羨望を禁じ得ない。なにやら重いいいまわしになったのもこの人の影響か。
1月6日(日)
Fリーグ24節ペスカドーラ町田対シュライカー大阪の取材に町田へ向かう。試合は2-4でシュライカーの勝利。試合後、約束どおりシュライカーのドゥダ監督に会う。可愛らしい顔をした若者を伴って現れたドゥダは彼を「息子のエドです」と紹介してくれた。まだ15歳、来月16歳になるという高校1年生にしてすでにお父さんより背が高く181cmあるという。現在、シュライカーのU-20でプレー中。じゃ、お父さんにインタビューをという段になっても彼がお父さんにぴったり寄り添っている。あれ、なぜ! 理由は、エドがドゥダ監督の通訳として今季から帯同しているからなのだ。僕にとって初めてのことだったが彼らには既成事実。元プロフットサルプレーヤーだったお父さんの英才教育を受けてエドがどう成長するのか。数年後が本当に楽しみだ。
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