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ピヴォ編集長・山下日記(2/12〜18) 『龍時』を読んで涙するのは何度目だろう。

2月12日(火)

連日の疲労がたまっていたらしい。この日のジムでたまたま参加したわずか15分間の、集中的に腹筋を鍛えるクラスでインストラクターについていくのに精一杯。腹筋が辛いというより背中が痛いのだ。要するに腹筋と背筋が弱いということ。20代、30代の若者と一緒に蹴る個サルも山下にはいっぱいいっぱいのプレーとなるため、先週金曜日の個サルと週末の取材行とで疲労をため込んだらしい。この老体に鞭を打ちつつうまく付き合っていかないとボールが蹴れなくなってしまう。それだけは避けなくちゃ!

 

 

2月13日(水)

「オフサイドはなぜ反則か」(中村敏雄著)を数年ぶりに読み返している。この三省堂選書の第1刷が発行されたのが1985年。山下が購入したのは1990年の第4刷以後だから手にしてからおよそ20年になる。我が人生のささやかな読書歴の中で読み返した回数はダントツの1位だと思う。

最近の私的読書傾向として次から次へと新しい本を読み漁るのではなく、過去に読んだ書を読みかえす傾向が強い。そのほうがコアな部分への認識がより深まるように思えるからだ。その流れの中でたまたま本棚を見たらこの書が目につき、数年ぶりに読みだした。

読みだして2日後かな、驚いたことに日経新聞朝刊のスポーツ面にこの書のことが載っているではないか(会ったことのない人とのこの同時体験は極めて興味深いがこの話は次の機会に)。イギリス生まれのフットボール特有のオフサイドルールに着目し深い時代考証で「なぜ」を解き明かしていく本書の果たした役割は大きい。同じフットボールにかかわる身として、いつかはこうした書物を書きたいものと思っている。

 

 

夕方から、通っているジムが主催するフットサルイベントに参加した。都営地下鉄三田線・西台駅前のダイエー西台店屋上にある、エスパルコフットサルコート。19時から2時間で参加費1,000円。前夜来の雨でスリッピーな人工芝コートで足を取られながらプレー。後半ミニゲームをやって、結局ノーゴール。一方で若くうまいプレーヤーもいて、彼はボカスカゴールを決めていた。どんなに辛い条件下でも、どんなに言い訳をしようと技術の差がはっきりと出るものだと痛感した。

(残り 2088文字/全文: 3025文字)

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