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[マッチレポート]個々の経験よりもチームの経験(スペインカップ準々決勝第1試合)(2013/3/14)

サンティアゴのアタッカー、ラウール カンポスがドリブルで持ち込む。今季はサンティアゴのエースとしてその強烈なシュートを武器に活躍している。スペイン代表にも今季召集された。

 

 

文・写真◆座間健司

 

 

スペインカップの準々決勝第1試合はサンティアゴとリベラ ナバーラが対戦した。サンティアゴは2012年、そして2010年のファイナリストであり、クラブは2006年にこのタイトルを獲得している。一方の昨季1部に昇格したリベラ ナバーラはクラブ史上初めてのスペインカップ出場。クラブとしての経験値はサンティアゴが高い。ただ、その陣容を見ていくと立場は逆転する。

 

サンティアゴは今季開幕前に多くの選手が退団した。この日の対戦相手だったリベラ ナバーラにはスペイン代表経験のあるピヴォのチャルリー、昨季のスペインカップ決勝進出の立役者のルビィ、パルマスと3人が移籍している。そんな彼らに代わって、サンティアゴはインテルのウーゴらを獲得したが、肝心のウーゴは負傷のため、長期離脱。人材は不足しているように感じたが、チームはレギュラーシーズンでも昨季と同じように上位を維持している。サンティアゴが上位にいる要因のひとつに下部組織が挙げられる。サンティアゴはスペインで最も素晴らしい下部組織を持っており、現在バルセロナで活躍するスペイン代表のアイカルドはその代表例だ。今季エースとして君臨するラウール カンポスを軸に、抜けた選手の穴は下部組織出身のハムサ、キンテラらが支えている。若い選手が多いがゆえに個々の経験値は低い。

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