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[Fリーグ第33節]湘南・金井智之「プレスに来る相手の裏を突く動き、それが僕の生きる道だと思う」(2014/2/6)

1_金井智之_27歳
ダンタスのチェックを受けた金井は仲間に預けておいて相手の裏を突く動きに出た。前プレに来た相手の裏に空いた広大なスペース、そこが自分の仕事場と金井は心得ている。そこで仲間からのスルーパスを受ければ、もう相手ゴールは目の前。決定的な仕事をするだけだ。

 

Fリーグ2013/2014 powered by ウイダーinゼリー 第33節
府中アスレティックFC 3-1 湘南ベルマーレ
2014年2月1日(金)19:30 府中市立総合体育館 観客:1,477人

 

金井智之、27歳。湘南ベルマーレの中堅選手は試合に支障がない範囲で毎週金曜日夜、東京ベイフットサルクラブで自らのフットサルクリニックを開いている。結構走る中で形を覚えていくメニューが新鮮で少しでもうまくなりたい僕は可能な限り通っては金井コーチに指導を受けている。こんな下手くその面倒見るのは大変だと思おうが、それはさておいて、そこでいつも感心するのが金井のポテンシャルだ。我々レベルを相手に仕上げの紅白戦に加わってプレーしてくれるのだが、技の切れ、スピード、視野の広さがとにかくハンパじゃない。持てる力の3割くらいしか出していないんだろうけど、行くと見せてボールを引いて逆の方向へ進むフェイントなど入れられると、もう手も足も出ない。そういうものを身近に感じることができるのも貴重な体験だが、なによりも、仕事で取材にあたるFリーグの舞台で、その金井コーチが足元の技術で特に目立った存在ではないという事実にもっと驚かされる。「僕は技術のある選手じゃないんで、愚直にただ走ることで自分らしさを出すだけです」と常日ごろから率直にいってくれているのでこんなことを書くのだが、ナショナルリーグの舞台で自分らしさを出すことの大変さが金井の指導のおかげですごくよくわかる。その金井がこの日の府中アスレティックFC戦で“相手の裏を突く動きが自分の生きる道”と語ったが、その言葉の重みを、彼のクリニックに通い出した今だからこそ理解できる気がした。いやいや、この舞台で戦っている選手たちは、ある意味、化け物だ!!

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

(残り 1114文字/全文: 2011文字)

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