フウガ須賀監督インタビュー、その1「主役は選手。監督として必要なとき以外、自分の色を出したくない」(2014/2/16)
“主役は選手”という、フウガすみだの須賀監督(前列スーツ姿)。選手との距離が非常に近い存在でもある。写真は関東リーグ3連覇を達成した昨年11月30日のもの。
『全然、(地域リーグの)取材に来てないじゃないですかぁ!? 関東大会はおもしろかったんですよぉ〜、山下さん。来ればよかったのに(笑)。いろんなチームあったし、やっぱおもしろいですよ、あの大会は』。とりあえず全日本出場おめでとう! 『ありがとうございます。逃げましたね、今、会話から(笑)』。いやいや(苦笑)。…インタビュー冒頭はこんな会話でスタートした。会話というより山下が若い須賀監督にイジラれた、といったほうが正確、それくらい関東リーグ取材はご無沙汰だったのだが、ま、それはさて置くとして、今回のインタビュー、試合会場ではなかなか聞けない事項をぶつけてみた。試合直後では「今日はどんなゲームプランで入ったのか」「終盤のあのさい配にはどんな意味があるのか」といった“即物的”な質問に終始していまう。その意味で今回のコメントは僕にとって、とても新鮮だった。この記事が、6月のFリーグ開幕と当時に間違いなくセンセーションを巻き起こすフウガすみだの監督のタイプ、人となりを知る一助になれば幸いだ。
写真◆デジタルピヴォ! 藤里 まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
あくまで選手が主役
Pivo! まず、自分自身をどんなタイプの監督だと思っているのか、そこから聞きたい。特に6月に仲間入りするFリーグの10人の監督の印象を分かる範囲で話してほしい。それと、世界レベルでお手本とする監督がいれば話してください。
須賀 なるほど。まぁ、ほかの監督のことに関しては、僕自身勉強不足なんで、ちょっと難しいかなっていうのがあります。自分のことは当然だし、自分の選手はいいんですけど、人の選手とか、人の監督っていうのは、論じれるほど見ているわけではないので。自分の中では、僕自身はまず監督として、自分の色をなるべく出したくはないなっていうところはやっぱりあるんですよね。選手が主役っていうのはもう、どこまでいっても自分の中で忘れちゃいけないものだと思っているので。基本的には、選手がそのままの力で戦って、勝てれば、たぶん選手が一番楽しいと思うし、見てる人もすごく楽しいと思うんですよね。ただやっぱりそこにいろんな問題があったりとか、選手間の考えの違いとか、育ってきた環境が違ったりするので、そこを合わせていかなきゃいけないっていうのがあるので、いろんなやり方が必要になると思っています。なので、基本的には、要は、必要に応じたことをやっていく監督。別に自分を何とかのタイプっていう分類するつもりもないし。例えば、チームに元気がなければ精神論を解かなくてはいけないし、チームがやることを見失っていたら、やるべき方向を立ててあげなきゃいけないし。必要なことを、必要なだけする、っていう監督だと思います。
Pivo! ケースバイケースで、必要なことをやっていく。
須賀 はい。
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