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[座間コラム]いろんなことが露見した欧州選手権(2014/2/17)

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ベルギーで開催された欧州選手権で8ゴールを決めて得点王を輝いたロシア代表エデル リマ。ロシア国籍を持つブラジル人ピヴォは2005年全日本選手権東京予選でフォルサヴェルヂの選手として2試合だけプレーした過去がある。エデル リマは2012年ワールドカップに続いての国際メジャー大会で得点王となった。写真は2012年11月撮影。

 

文・写真◆座間健司

 

1月28日にベルギーのアントワープで始まった欧州選手権は2月8日にイタリアが優勝して閉幕した。イタリアの優勝は2003年に自国のカゼルタで開催された大会以来、史上2度目となる。

 

2年に一度開催される欧州選手権。今大会ではいろんなことが露見した。

 

絶対王者スペインの敗因

 

ひとつ目はスペインからかつての勝負強さが失われてしまったことだ。2005年から2012年まで欧州選手権を4連覇していたは絶対王者はベルギーの地で決勝に残れなかった。準決勝でロシアに延長戦の末、敗れてしまったのだ。

 

“事実上の決勝戦”とうたわれたロシア戦。スペインは決定的なミスから失点をした。ひとつは後半6分からの1分間で3ゴールが生まれたときだった。ロシアがコーナーから2-1となる勝ち越し点を奪う。するとすかさずその20秒後にスペインはラファ ウシンが個人技から同点ゴールを奪った。しかし、スペインはその20秒後に自陣でパスを回していたときにラウール カンポスがディナモ モスクワで活躍するフキンにボールを奪いとられるとそのままゴール天井にシュートを突き刺された。3-2とまたもロシアに1点のリードを許してしまったのだ。

 

延長後半のロシアの4-3となる決勝点もそうだった。スペインのリンがマークしていたロビーニョのマークを自ら離れた。フリーになったロビーニョにパスを通され、小柄なロシア国籍を持つブラジル人に決められてしまった。

 

スペインが大事なゲームでらしからぬ決定的なミスを犯す。2002年から国際タイトルを懸けて戦うスペインを見てきたがこんなことはかつてなかった。2003年の欧州選手権でも準決勝でイタリアに敗れた。だがフォーリアの個人技を中心にしたイタリアが上回っただけでスペインがミスを犯したという記憶はない。ブラジルに敗れた2008年、2012年のワールドカップ決勝にしてもそうだ。細分化しないとわからないようなミスがあったかもしれないが、目に見えての明らかなミスが失点につながったことはなかった。今回の欧州選手権ではシビアなゲームでスペインがミスをした。

 

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