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フウガ須賀雄大監督インタビュー、その2「例えば山上。外部からの補強の前にうちの選手を伸ばしていきたい」(2014/2/18)

須賀監督
「育成年代で経験してない日本の選手のピークは30歳くらい」と自論を展開する須賀監督。写真は昨年7月27日撮影。

 

今年もまもなくPUMA CUP 2014が開幕する。その組み合わせ抽選会が2月10日行われ、フウガすみだが1次ランドで、デウソン神戸、湘南ベルマーレのFリーグ2チーム、それと、プラセールフットサルクラブ(四国地域代表)と対戦することは、みなさん、ご存知のとおり。ただ、このインタビューは、その抽選会を12日後に控えて行われた関係から、記者の中でフウガ対Fリーグチームの戦いを考えたとき強く印象に残っている次の2チームと今年当たったらどう戦うかを、まず、須賀監督に聞いた。その2チームとは、PUMA CUP 2013の決勝で対戦した名古屋オーシャンズと、Fリーグオーシャンアリーナカップ2013の準々決勝で当たったシュライカー大阪。果たしてどんなコメントが須賀監督の口から出るのか。結果はさらりとかわされた感が強いが、監督はそれをどんないい回しで語るのかを楽しんでください。

 

写真◆デジタルピヴォ! 藤里 まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

過去の話をするのは好きじゃない

 

Pivo! 名古屋オーシャンズとシュライカー大阪。この2チームはフウガすみだを昨年破ったFリーグのチームだ。この2チームと今年のPUMA CUPで戦う機会があったら、前回の対戦を踏まえながら、どんな戦いになると思うか。

 

須賀 まず、大阪と名古屋って2チームは、Fリーグの中でも、その結果を、タイトルを獲り続けてきたチーム、または上位に居続けているチームってことで、すばらしいチームだと思うんですけど、やっぱり毎年、チームカラーが違うので、そこに関して固定観念っていうよりは、対戦が決まったタイミングでいろいろとイメージを膨らましていけばいいかなと。過去のイメージでものを語ってしまうと、少しこう、自分の中で勝手に敵を大きくしたり小さくしたりってことになりかねないんで、まだあまりそういうイメージっていうのはないですけれども。やはり、当時を振り返ったときに、自分たちが単純に勝っているなっていう部分と、対等に戦えるなという部分と、自分たちが負けているなっていう部分が、すごくはっきり分かった相手だったんですよね。そこの部分で、自分たちのストロングポイントを伸ばした部分もあれば、対等だった部分をこっちが上回ろうとした部分もあるし、負けている部分を追いつこうとした部分もあると思うんですけど。その3つ、自分たちの中でイメージしてトレーニングはしてきたつもりなので、それが、どれだけ、要は縮まったり離されたりしているのかっていうのは非常におもしろい、楽しみにしている部分なので、ほんとにそういう意味では楽しみですね。

 

Pivo! 前回戦った印象を引きずるのではなくて、また新たなチームとして対応していくっていうこと?

 

須賀 そうですね、今年から入った選手もいるし、今年からポジションつかんだ選手もいるので、あんまり“去年、去年”っていうつもりはないですね。

 

Pivo! 去年のオーシャンアリーナカップ準々決勝でフウガに勝ったときの大阪は、2点ビハインドの中から、フウガの「ディフェンスの弱点」(ドゥダ監督)を突いて逆転する。流れを変えるきっかけをつかんで選手に指示したドゥダの対応力もすごいが、それを実行する選手もすごい。優勝するにはああいうチームと戦わなければいかえない。そういう意味では大変だ。

 

須賀 そうですね。かなりクオリティの高いチームだったので、ほんとにワクワクしますよね。大阪は毎年、リーグでもトーナメントでも上位にきているチームだと思いますし、もちろんドゥダの手腕が素晴らしいっていうのもあると思うんですけれど、選手もホントに試合している中で、人間性がすばらしい選手が多いんですよね。すごくこう、フェアだし。フェアっていうのは、要は、ファウルをしないとかそういうことじゃなくて、戦いながらすごく尊敬できる選手がいるなっていう印象を受けているんで。個人的にはそういう選手がいるっていうことが強味なんじゃないかなっていうふうに思いますね。

 

Pivo! 名古屋とのPUMA CUP 2013の決勝、引き分けのゴールを生み出す宮崎のキックイン、それに飛び込む太見と半田がいた。その瞬間に、あのリカルジーニョが、“えっ、そっち!?”っていう顔をしたのが今でも頭に焼きついている。あれほどの選手が相手でも、勝利を追及していくことで逆を突くこともできるんだなって思った。あのときのあの同点ゴールの瞬間を今振り返ってみてどう?

 

須賀 そうですね、うーん。まぁ、もう忘れちゃいましたね。

 

Pivo! 忘れた(笑)!?

 

須賀 過去の話をするのはあまり好きじゃないので。いい試合だったなとは思いますけど、かといって、もっといい試合をさせてあげられたなっていう後悔の気持も強いんで、あんまり振り返ってあの試合のことを考えてるっていうことはあまりないかもしれないですね。

 

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