[FリーグプレーオフFinal Round第2戦]大分・伊藤雅範監督「選手が勝つことに飢えてると感じたし。僕はいいタイミングで大分に来た」(2014/3/3)
敗れたとはいえ第1戦で王者名古屋オーシャンズを震え上がらせたバサジィ大分。プレーオフを大いに盛り上げた健闘は讃えられていい。
Fリーグ2013/2014 powered by ウイダーinゼリー プレーオフ Final Round 第1戦
名古屋オーシャンズ 7-0 バサジィ大分
2014年3月2日(日)14:00Kickoff テバオーシャンアリーナ 観客:821人
[得点経過]
1-0 58秒 名古屋オーシャンズ 4 ラファエル サカイ
2-0 3分36秒 名古屋オーシャンズ 4 ラファエル サカイ
3-0 5分05秒 名古屋オーシャンズ 13 渡邉知晃
4-0 15分53秒 名古屋オーシャンズ 5 星龍太
5-0 16分48秒 名古屋オーシャンズ 12 前鈍内 マティアス エルナン
6-0 32分13秒 名古屋オーシャンズ 15 吉川智貴
7-0 32分41秒 名古屋オーシャンズ 5 星龍太
▼名古屋と1勝1敗で準優勝
前日の乱打戦から一転、名古屋オーシャンズのワンサイドゲームとなった。バサジィ大分は何もさせてもらえなかったといっていい。前日の勝利後、大分の伊藤監督は第2戦について聞かれてこう答えた。「乱打戦のあとは一転して静かな展開になるというのが通例」と。それはロースコアにして僅差に、というものだったが予想は見事に外れた。かくして歴史は塗り替えられることなく絶対王者のリーグ7連覇となってシーズンは幕を下ろした。昨季と主力選手の顔ぶれが特に変わったわけではない今季の大分のここまでの活躍を僕は全く予想できなかった。しかし強い要請を受けて就任した伊藤監督は「選手は勝ちに飢えている」と感じたという。その直感のもと、「選手ありき」の監督は個性的で結果を出せる強力な1stセットを構成し磨きあげてきた。選手も監督の貪欲さに刺激を受けながら勝つ喜びを感じとっていった。そう考えれば“名古屋と1勝1敗での準優勝”は当然の結果だったかもしれない。試合後、表彰セレモニーが続く会場の傍らで伊藤監督に話を聞いた。敗戦監督は兵を労い、自らの「至らなさ」を謙虚に語るのだった。
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
2年連続でチームをプレーオフに導き、昨年の3位を上まわり準優勝をつかんがバサジィ大分の伊藤監督。
▼生き返らせた監督と殺した監督の差
Pivo! 厳しい結果に終わったが、今の心境は。
伊藤監督 いやあ、もう、完全に監督の力の差かなと。はい、そう思っています。一晩で生き返らせた監督と、一晩で殺した自分の差かなと思います。
Pivo! 大差がついた要因はどこにあるととらえているか。
伊藤監督 まあ、それは自分たちがミスを重ねてしまったってことだと思います。
Pivo! 昨日見せた鮮やかなパスが今日はつながらなかった。
伊藤監督 うちはみんなが動いて連動してパスコースをつくっていくっていうスタイルなんだけども、やっぱりこう、連戦になって、どうしてもみんなの足が止まってしまって。いつもだったら動いてつくれたスペースが今日は1回もつくれなかったっていうのがあるし。もちろん、名古屋が修正してきたっていうのもあるし。あとはボール回しからリズムをつくろうとしてしまったかな。やっぱり、ディフェンスからしっかりリズムをつくらなければいけなかったのが、そこが今日は少しできなかったかな。はい。
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