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[FリーグプレーオフFinal Round第2戦]優勝は名古屋の日常、変わったのは相手が大阪ではなく大分だったこと。(2014/3/7)

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優勝記念ボードの前でチームのフィジオセラピスト、アレッシャンドレ アニョレット氏がでんぐり返し。なかなか表に出て来ないシーンだけに紹介しておこう。

 

文・写真◆本田好伸

 

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第1戦の“疑惑の”シーン。ペドロ コスタの足が仁部屋に触れたのかどうか。きわどい場面だったが、彼はこのプレーの後、ピッチを去ることになってしまう。

 

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頭を抱え、顔を覆い、失意のままピッチを去ったペドロ コスタ。今シーズンのベスト5に選出されたことが物語るように、彼なしに優勝はありえなかった。

 

Fリーグ2013/2014 powered by ウイダーinゼリー プレーオフ Final Round第1戦で大分に競り負け、一転して第2戦は圧倒的な強さで大分を一蹴した名古屋が、7年連続でリーグカップを掲げた。

 

優勝が決まったその瞬間、ピッチにはペドロ コスタも、シンビーニャの姿もなかった。リカルジーニョなき今シーズン、チームを支え大車輪の活躍を見せたポルトガル人は、第1戦の前半にレッドカードで一発退場。カウンターで抜け出した仁部屋をエリア外で後ろから倒した(もしくは決定機を妨害した)という判定。しかしその決定的な瞬間を押さえた写真に、ペドロ コスタが足を掛ける、もしくは決定機を故意に阻止した様子は微塵も写し出されていなかった。事実、仁部屋は体勢を崩しながらもしっかりとフィニッシュまで持ち込んでいる。そして、この“体勢を崩しながら放つシュート”は、仁部屋が日頃からよく見せるものでもあった。仮に足が触れ、もしくはかかとをかすめてしまっていたとしても、レッドカードは厳しいのではないか、そんなシーンだった。頭を抱え、失意のままにピッチを去る姿を見て、筆者自身が居たたまれない気持ちになったのはいうまでもない。「この大事な試合でなぜ自分が」、彼もそう自問自答したに違いなかった。

 

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