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[地域CL1次ラウンド]SWH・小田智之「このチームで日本一目指して頑張ります」(2014/3/10)

1_小田、ピヴォの落としに
ピヴォの落としに飛び込む小田。フウガとのこの準決勝では先制点をアシストした。

 

第14回FUTSAL地域チャンピオンズリーグ
1次ラウンド Cグループ
SWH Futsal Club(関西リーグ2位) 7-4 ボルク北九州(九州リーグ1位)
SWH Futsal Club 5-4 ビークス白山(北信越リーグ1位)
SWH Futsal Club 4-3 ブラックショーツ(関東リーグ3位)
準決勝
フウガすみだ(関東リーグ1位) 5-4 SWH Futsal Club
2014年2月21〜23日 岐阜メモリアルセンター /テバオーシャンアリーナ

 

【得点経過】

<フウガすみだ 5-4 SWH Futsal Club>
0-1 5分40秒 SWH Futsal Club 13 伊藤太
0-2 9分32秒 SWH Futsal Club オウンゴール
1-2 26分57秒 フウガすみだ 6 宮崎曉
1-3 30分46秒 SWH Futsal Club 19 佐藤直裕
2-3 31分44秒 フウガすみだ 6 宮崎曉
3-3 36分38秒 フウガすみだ 16 岡山和馬
4-3 37分16秒 フウガすみだ 16 岡山和馬
5-3 37分31秒 フウガすみだ 9 神尾佳祐
5-4 38分55秒 SWH Futsal Club 14 清水俊男

 

4_SWH集合気持ちをひとつにして地域王者フウガに立ち向かうSWH。小田(写真後列左から4人目)をはじめメンバーの表情にはいい緊張感がうかがえた。


▼一念発起して関西へ

 

いやぁ、久しぶりに話をしたが、このまったり感あふれる話し方って、ある意味、この男のプレーそのものかもしれない。会場入りしてすぐに、仕事仲間の若い女性カメラマンに“SWHで小田さん頑張ってますよ”っていわれて。小田? 小田って誰だっけ? とボケをかましてしまったが、そう、小田智之、29歳。かつて関東リーグのアルティスタ埼玉で設立当時からの生え抜きのメンバーとして活躍。個性的な選手がそろうチームにあってフィクソとして奮闘したが、「ちょうど1年前」にアルティスタを離れ、古巣のロクFCでプレーしているときに一念発起して関西へ。現在は関西リーグのトップチーム、SWH Futsal Clubで22番のユニフォームを着、2ndセットのフィクソとしてプレーしている。チームは同リーグ2位の成績で地域チャンピオンズリーグ、続いてPUMA CUPにも出場し、全国レベルの知名度を高めている真っ最中だ。小田の加入がチームに好影響を及ぼしているのだろうか。さて、小田の今大会のプレーである。初戦のボルク北九州戦でチーム6点目となるゴールを決めたあと、2点目のチャンスが巡ってきたのは、フウガすみだとの準決勝の舞台だった。両チーム、ノーゴールで迎えた前半5分過ぎ、SWHがフウガゴールに襲いかかる。ゴールほぼ正面で小田がピヴォの伊藤の落としを受けワンフェイントでディフェンスをずらしてシュート。ゴレイロ揚石が前に弾いたところを伊藤が詰めて先制ゴール。小田はアシストに終わったが、フィクソがここにいることが重要なポイント。小田は相手の攻撃を弾き返すとファーサイドを駆け上がり相手ゴール前で決定的な仕事をするプレーヤーだが、それをやるにはチームメートの信頼が必要だ。そうでなければ“なんだ、あいつ!?”ってことになってしまう。加入半年の関東者だ、“うまいけど使えない”プレーヤーの烙印を押されるのが関の山だろう。ところが好機と見ると小田は再三このプレーをやる。チームで評価されている証だ。フィクソがゴール前に上がることで攻撃に厚みが出るが反面でチームはリスクを背負う。でもやり続けることにチームとしてメリットがあれば結構なことだ。小田本人も「攻撃時のフリーランニングは監督からも要求されている」と語っている。同じ埼玉出身の若い友人に久しぶりに会った喜びからか、前振りがついつい長くなってしまった。フウガすみだとの準決勝を翌日に控えた22日、1次ラウンド最終戦後に話した小田は、まったり感の中にも「日本一」への強い気持ちをにじませた。

 

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

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