[クリニック探訪]長尾龍フットサルレッスン「皆さん、メニューが厳しい! 辛い! なんていいながら毎週来てます(笑)」(2014/3/25)
取材した3月3日の参加者の皆さんと長尾コーチ。スポーツしてる人は、みんないい顔してる!!
▼生徒を追い込む鬼コーチ
長尾龍(前湘南ベルマーレ)のフットサルレッスンに参加した。ファイルフォックス府中の取材時に長尾自身から「体験して記事にしてくださいよ」と声がけされ興味が膨らみ実現した。なるほど、長尾が提唱するとおり、基礎練習に時間の大半を割いているのだが、それがいずれも実戦的なのだ。休む間もなくメニューを消化していき、息が上がっていく参加者をさらに追い込んでいくレッスン。それも、フットサルのゲームにゆったりとプレーしている余裕はない、慌ただしい中でどれだけ正確なプレーができるか、それを追求した結果生まれたメニュー構成だという。久々のプレーだったので2時間が終わったときにはクタクタになっていた。でも、追い込まれることが楽しかった。通い続ければ絶対にうまくなっていくだろうなという実感を抱くことができた。事あるごとに皆さんに伝えているとおり山下は下手くそです。指導者のレベル、メニューの善し悪し、そんなことを語る資格はありません。あくまで可能な限りのメニュー紹介と、指導者の指導方針と哲学、それらを伝えていこうという試みです。それにしても、フットボールメニューって言葉で伝えるのは難しい。動画がないのでなおさらです。でもそこは皆さんのプレーイメージとイマジネーションで理解につなげてください! 長いレポートですが、最後までぜひ付き合ってください(取材体験時、長尾龍は湘南所属のFリーガーでしたがその後退団が決定しています)
まとめ◆デジタルピヴォ! 山下
▼基礎練習を兼ねたアップ
・クリニックはまずウォーミングアップから。
「最近は若干基礎練習を兼ねたようなウォーミングアップをやってます」
・2人組でサイドステップやりながらボールパスして、バウンドさせながらのサイドステップ。
・ストレッチ入れながら前後で足伸ばした状態でボールを蹴ってパス。
「拾う人も投げる人もしっかり足伸ばしてやります」
・足でループパス。
「ボールを受けた人はしっかり両足のストレッチ兼ねて足伸ばしながら下に置く。もう1人の人はしっかりボールを蹴る。この流れを一往復。ここも基礎を兼ねながらっていう感じです」
※その後は基礎練習主体のウォーミングアップ。
・パス出して足の裏でトラップ、パス出して足の裏でトラップ。
「これをずっと続ける。とにかく全員が止まらないで動きながら動きながら。それの発展バージョンも3種類、4種類、5種類くらいやりました。結構多くやったって感じですね」
・足の裏でトラップで、足の裏でツータッチで足の裏。
「これができないんだ!」(山下)。「(笑)。左右でやったりとか、右左、左右と交互にやってもらいました」(長尾)。
・止めたら一回転してバックステップ、一回転してバックステップ。
・最後、インサイド、インサイド、インサイドで進みながら、っていう感じです。
たぶんこれで全部かな。
「自主トレ用に持ち帰れるメニューが多いね」(山下)。「そうですね、結構ハードなメニューが多いかなっていうのはありますね」(長尾)。「うん、十分ハード。ゲームの前に終わりました(笑)」
とにかく生徒を追い込む“鬼コーチ”長尾龍。でもその厳しさが癖になるとみえて生徒の皆さん、せっせと通っているようです。
▼休む間がないレッスン構成
※続いて、基礎練習スタート。
・基礎練習はまずサイドステップしてインサイドパス、サイドステップしてインサイドパス。
「パスの出し手も意識してやんなきゃいけないんで、出し手も3タッチで出すとか。足の裏、足の裏、足の裏で今日はパスしました」
「まぁ、基本、休まる時間がないようなメニューっていうのを、特に冬の時期っていうのもありますけど、心がけている部分ではありますかね」(長尾)。「ゲームでオレが、止まってボールを受けようとして、ボールかっさらわれた。あれも止まってゆっくりもらおうとするからああいうことになっちゃう!」(山下)。「はい(笑)」(長尾)。
・パイロン使って左右にサイドステップで移動。
「サイドステップで行って、最初はダイレクト、次は足の裏で動かすトラップ、動かしてコーンかわした瞬間にパス、そしてまたサイドステップ。息上がった状態で足の裏でかわしてパス、っていう流れです」
※「まぁ、このあたりはフィジカル要素も入りつつっていう部分もあるんですけど、結構苦しい体勢でしっかりボールを蹴るっていうようなことが試合中、やっぱり多いんで。特に初心者の方とか、あんまりボールを蹴ってない方って、どうしてもそういう苦しい状態で蹴って相手にボール渡しちゃうんで。気をつけたいですね」(長尾)。「このあたり、長尾クリニックのキモの部分かもしれない」(山下)。「はい。だからまぁ常に慌てながらじゃないですけど、苦しい状態で蹴れるようにしなきゃいけないかなっていうのもあるんで、こんな、ちょっと大変なメニューをやってます」(長尾)。
「パイロン使ってサイドステップして、ボールをパイロン近くで受けて返すあのプレーも、出し手は足裏でボール踏んで、1、2、3のタイミングでボールを出す」(山下)。「そうです。なんで足裏の練習にもなりますし、インサイドで出すほうが速いパス出しても足の裏なんで止めれる、っていうのもありますが、皆さん、なかなかうまくいかないのが現状です」(長尾)。
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