大分トリニータ気鋭の「頭脳」が語るJ1再開と展望(J論)

デジタルピヴォ! プラス

[オーシャンカップ2014]町田・中井健介「自分がやりたいことをチームに分かってもらうのが一番大事」(2014/6/19)

ようやく、ようやくのゴールだ。昨年の開幕戦、代々木体育館を黄色のユニフォームに流星のごとくスピードで驚かせたドリブラーはその後、もがき苦しんだ。中井健介はインパクトは残しても、結果を残せない。攻撃が持ち味の彼にとってシュートすら打つことができない試合が続くと、徐々にベンチに入らない試合増えていき、彼の中で負のスパイラルに突入すると、トンネルの先が見えないまま1年が終わってしまった。結局、Fリーグデビューシーズンではノーゴール。1つのアシストを記録するのみとなった。

 

そんな不完全燃焼を表すエピソードが1つある。昨シーズンの後期、町田の試合に取材にいくと、町田はホームゲームの後に必ず選手も参加しての個サルを開催するが、そこに試合にはベンチ入りしていなかった中井の姿があった。久しぶりの再会に調子を聞くと、「フットサルがわからなくなってきた」と漏らした。彼は大学のサッカー部からフットサルに転向した選手の一人だが、まさに日本のフットサルにおける一番のテーマともいえる「サッカーからフットサルの転向の壁」に大きくぶち当たっている状態だった。

 

なので彼がPUMA CUPに参加せずにイタリアのクラブへ1か月近い練習参加をするというニュースを知ったちときは驚きがあったが、どういう成長を見せるのかは楽しみとなった。迎えたオーシャンカップ、中堅・若手で大会に臨むという関野監督の思惑もあり、彼は4試合すべてに出場。特に永島、本田、狩野が不在の準決勝では1stセットに入った。そして決勝戦、名古屋相手に反撃の1点目を決めた彼はベンチに走り、手荒い祝福を受けていた。正直にいって、彼のプレースタイルに劇的な変化を感じたわけではない。ゴールも自分たちの流れの中ではなく、相手の横パスをカットし、そのままシュートした形だ。今年の町田は新たなシステムに挑んでいる中で、よりサッカーとは離れたフットサルを理解していかないといけない。しかし、その表情はどん底のときよりも柔らかくなっていた。この大会期間中、1回戦と決勝の後の2度、彼に話を聞いた。やや長いインタビューになるが、是非彼の言葉を比べてもらって、4日間の成長を感じてもらえればと思う。

まとめ◆デジタルピヴォ!藤里

 

(1回戦 バルドラール浦安戦後)

▼2部と3部のチームへ練習参加

Pivo! 試合を振り返って。

中井 よかったです。8点獲れて。今年はチームとして点を獲るのがひとののテーマなんで、それはよかったですね。

Pivo! まずはイタリアの話を聞きたい。どういう流れでイタリアに?

中井 チームとしてということではなくて、個人的に現地の吉田輝さんという人に頼んで行きました。

Pivo! 何部のチーム?

中井 2週間ずつ、別のチームにいたんですけど、セリエBに2週間とセリエA2に2週間ですね。セリエA2が2部、セリエBは3部っていう感じです。

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