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[山下コラム]フウガドールの敗戦と先制点献上の関係(2014/7/31)

image全身全霊で戦っているのに勝利はその手からするりと逃げていく。

 

先制点を奪った2試合で勝利したものの、逆に、先制点を献上した4試合はすべてで敗れている。この興味深い現象に気づいたのは第6節、フウガドールすみだのホームゲーム中のことだった(遅いといえば遅いですね)。ホームチームは前半開始9秒で失点した。その失点シーンについては諸江剣語が僕の囲み取材で率直に語ってくれているので改めて紹介するとして、先制点を献上したものの幸いにも時間はたっぷりある中で、フウガは決定機を演出できなかった。その流れをピッチサイドから見ていて、前節同様に同点、逆転に持っていけないまま負けるのかな…なんて漠然と思っていた。パスが町田のディフェンスに引っかかってしまい前に進めないシーンが目立って多かった。でもその印象はこのホーム2連戦限定のものでしかなかった。ところが“待てよ、そのほかの試合はどうなんだ? 先制点が試合結果に大きく影響を及ぼしているのか、いないのか?”、そんな思いがむっくりを首をもたげ、ハーフタイムになるのを待ってピッチサイドに居残ってネットで調べだした。その結果が下の、開幕節から第6節までの試合結果と先制点の行方を示した表だ。もう一度いうが、フウガは先制点を挙げた2試合で勝利し、先制点を献上した4試合で負けている。先制点を獲ればよし、獲れなければ負ける、そういうチームということなのか。試合は予感のとおりの結果となり、試合後の監督会見では須賀監督が苦渋の表情で“敗戦の弁”を語った。一問一答では率直な質問が飛び、それに対して監督が回答する形で内容の濃いものとなった。しかし、僕はその輪に加わらなかった。せっかく手に入れたネタを公表したくなかったのだ。ま、今になって冷静に考えれば“だからなんだ?”っていう程度のネタでしかない。でもそのときはマジだった。会見では黙して語らず、会見が終わって出ていく須賀くんを追いかけ、会見場の外でつかまえて話を聞いた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▼新規参入チームに優しい試合日程

須賀監督への個別取材の前に、下の表を見てください。

[フウガドール6戦の勝敗と先制点取得選手/時間帯]
6/27 第1節(S) 2●3浦安 浦安・深津孝祐/5分05秒
6/28 第2節(S) 1●2大阪 大阪・江口孝一/8分31秒
7/6 第3節(A) 2◯1府中 すみだ・半田徹也/30分58秒

(残り 1862文字/全文: 2863文字)

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