デジタルピヴォ! プラス

小松竜一のフットサル戦術講座 vol.15   4:0システムの攻撃(2)ボックスのゾーン・ディフェンスに対して(2014/10/29)

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図1。

 

image図2。

 

▼4:0のメリットとは?

前回から4:0システムの攻撃をテーマにし始めたが、従来の3:1システムと比べたときの一番のメリットは、守備側にはゴール前に構えるフィクソがいなくなるので、サイドでの1対1の勝負(図1)や裏のスペースへの飛び出し(図2)に対してカバーが難しくなることである。

 

image図3。

 

▼後ろでボールを失ったら大ピンチ

逆にデメリットとしては、図3のようにスタートの時点では、守備側がうまくポジション取りをすればパスコースは2つしかないので、当然この形のまま守備側に先に強く寄せられるとボールを失う可能性が高い。相手守備陣との距離を図って、先に攻撃側から仕掛けることが大切だし、4:0システムではFP4人が流動的に動くため、下手に後ろでボールを失ったら誰もカバーに戻れないという状況にも陥りやすいので注意が必要だ。

ピヴォという、身体的な強さやキープ力が求められる職人がいれば3:1システムで個人の能力を活かせばいいと思うが、1チームに2人、3人といいピヴォをそろえることは難しい。

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