小松竜一のフットサル戦術講座 vol.17 4:0システムに対する守備(1)ボックスのディフェンス(2015/1/22)
図1。4:0システムの攻撃に対するボックスのディフェンスの基本形。ボール保持者赤2に対して、青2は中へのパスコースを切る。青3は赤3のマークに付きながら、赤2から赤4へのパスコースを消す。
前回までに、様々な守備に対する4:0システムの攻撃のバリエーションについて書いたが、逆にそれらの攻撃をうまく封じるにはどのように守るのが効率的なのであろうか。
図2。青1は、赤2が赤3にパスしてからのエントレリーニャスの動きに対して、マンツーマンで付いていく。
図3。青1や青4が、中央に絞ってカバーに行くと、今度は赤1や赤4にパスが入ったときに、サイドで1対1を仕掛けるための十分なスペースを与えてしまう。
図4。しかしながら、赤2がエントレリーニャスの動きに入ったときに、安易に青2が赤2のマークを流すと、一本のパスで3対2の攻撃側有利の状況をつくられる危険がある。
エントレリーニャスへの対応
4:0システムの攻撃を守るために、エントレリーニャス=ライン間に入っていく動きに対してどのように対応するかが大切だ。まず図1の基本の形では、ボール保持者赤2に対して、青2は中へのパスコースを切る。青3は赤3のマークに付きながら、赤2から赤4へのパスコースを消す。青1は、赤2から赤1にパスが入ったらすぐ寄せられるように、予め青4よりも高いポジションを取っておく。そこから、赤2が赤3にパスしてからのエントレリーニャスの動きに対して、マンツーマンで付いていく守備も悪くはないが、弱点としては、図2のように、例えばボール保持者の赤2に青2が寄せると、赤2の裏を取る動きに対してカバーに入りづらい。また、図3のように、例えば青1や青4が、中央に絞ってカバーに行くと、今度は赤1や赤4にパスが入ったときに、サイドで1対1を仕掛けるための十分なスペースを与えてしまう。
しかしながら、図4のように赤2がエントレリーニャスの動きに入ったときに、安易に青2が赤2のマークを流すと、一本のパスで3対2の攻撃側有利の状況をつくられる危険がある。
マークを受け渡すときの条件
故に、エントレリーニャスに対してマークを受け渡す時の条件はチームとして持っておくべきである。
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