[小松竜一のフットサル戦術講座]vol.19 カウンターの攻守(1)2対1の攻撃(2015/3/23)
前回まではフィールドプレーヤーが4人対4人で、守備がしっかりと陣形を整えた状態からの攻め方や守り方を解説してきた。その中で、例えば前回では局面での2対1の状況をどう守るかを考察したりしたが、今回は攻守の切り替えからできたカウンターでの2対1の状況に特化して考えてみたい。
カウンターの重要性
現代のフットサルにおいて、守備は非常に組織的で、フィールドプレーヤー(FP)が4人対4人の、いわゆる数的同数の状態から得点を奪うのが困難になってきている。レベルの高い試合ほどきっ抗した展開になり、セットプレーやカウンターから得点を奪って試合が動き出すというパターンが多い。カウンターを制する者が試合を制するといっても過言ではないくらい、その精度は勝つために重要な要素だ。
2対1はビッグチャンス
カウンターでよくあるのは、2対1と3対2だが、どちらが得点が生まれやすいかといえば、断然2対1のほうだ。同じスペースに対して、FP2対1という少ない人数がプレーしたほうが、攻撃側は利用できるスペースが広くなり、逆に守備側は守らなければいけないスペースが広くなるので、必然的に攻撃側が有利になる。
カウンターはシンプルに速く
カウンターの攻撃のセオリーを考えるとき、まず初めに、シンプルかつ速く攻めることが大事だ。守備陣が戻ってきたら、2対2の数的同数となり、たちまち得点することが難しい状況になる。図1の基本の状況から、図2のようにもし守備陣より早く攻撃陣が上がってくるなら、赤1は赤3が上がるまで少しタメをつくるのも有りだが、大抵は赤3が上がってくるのと同時に、守備陣も戻ってくるので、なるべく時間をかけずにフィニッシュまで持って行くことが理想だ。
(残り 2479文字/全文: 3252文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ