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[山下日記]え、オレのゴールは1回7点!? 何それ、でも…。(2015/4/6)

スマイル交流戦_3:28
写真向かって右端の黄色いユニ(ゴレイロのヨッシーはピンク)が我が「チームSMILE松戸」です。

 

その日、僕はチームSMILE松戸のメンバーとしてピッチに立った。気のいいメンツがそろっているチームで、おそらく動ける限りこのチームにい続けるだろうと思いつつ、可能な限りトミー・フットサル松戸の練習に通っている。この日の会場は我が心のホームアリーナ、北区滝野川体育館。大会は「チームスマイル交流戦」。結果は、チームの主力で当日マネージャー役のタメちゃんがLINEのノートに載せてくれたとおり。

7チーム参加中で5位。

VSなでしこ世田谷(2対2)
タメ×2

VS世田谷(1対1)
タメ

VSスマイル40(0対5)

VS銀座(1対2)
タックン

VSスタッフチーム(1対1)
タメ

VS浦和(10対3)
山下さん×7、ムツさん×2、タメ

初戦、なでしこ世田谷に先制して逆転されて追いついてドローで終わり、それ以後は旗色が悪く、5試合終了時点で3分け2敗、勝ち点3。未勝利に終わるのかと思われた最終戦。それは起こった。

この日僕はいつになく気合が入っていた。元カスカヴェウの川崎の指導をあおいできたここ滝野川でゴールを決めたい、強くそう念じていた。しかし、一方で昨年12月21日に傷めた右足内側じん帯は治りきらず、そのためにキレのある動き(なんて表現使っていいのかね!?)を取り戻すだけの練習量をこなしていなかったし、東京ベイでの前回の交流戦も欠席していて試合勘は限りなく怪しかった。ゴールは難しいだろうなという思いはあった。

開会式で、スマイルの主宰者・竹田くんに促されてあいさつに立った。「老若男女が集うスマイル」という竹田くん一流のプロパガンダの、3日前に71歳になった僕はその一端を担うことになった格好だ。その場で彼から「山下さんは“1ゴール7点”」と特別ルールが発表された。うれしいやら悲しいやら。複雑な気持ちでいると、他チームの選手の中から、「ええ〜っ!? だって(この人)動けるよ!」の声。そんなわけないのに。今時の若者は、みんな優しいよなぁ。

じん帯傷める直前だったと思うが、僕はグループのLINEでチームディフェンスの必要性をみんなに訴えていた。その内容は「1人が行ったら次の人が行く」っていうシンプルなもの。白状しちゃうと、ZUCC大井で開催されたうち(デジタルピヴォ!)の大会、『U-9 COPA Pivo! DE CAMPEAO』の優勝チーム、ヘラクレス大磯の江口順子コーチが僕のインタビューに答えたコメントからのパクリなのだ。要するに、ファーストディフェンダーのピヴォが相手ボーラーの利き足を殺しにいき、奪い切ればそこからショートカウンターだし、パス出されても2枚目がフォローに行く。僕の理解ではそういう内容だった(これについてはまたの機会に)。LINEの反応は悪くなかった。だが、いかんせん、負傷で、その後行われた関東1部・柏トーアの渡辺良太監督(4/4関東リーグオールスターを最後に柏を退団)によるディフェンス主体練習に2度とも行けなかった。

なので、この日、後ろからアラの傳さんに「寄せろ寄せろ!」といわれまくったが足が出なかった。だって、僕のフィジカルの問題もあったが、ハイプレスの練習もしてないのに、フォローがあるのかもわからないのに、行っちゃってかわされて数的不利招いたらやばいでしょ? オレのせいみたいに見えちゃうし。世間体が気になった、わけではないが、山下は結局、プレスをかけずじまい。でも、それでも数的不利を招いちゃうのが悲しいとこだけどね。

いよいよ最終戦。相手は柏トーアの国本監督が指導するスマイル浦和。相手はどこであれ、いつ獲るの? 今しかないでしょ! 僕の心により強い炎が燃え盛った。相手の左アラはリガーレサポーターのリーダー、トヨさん。試合前に「元チームメートには強く寄せるよ!」と豪語してたのに、寄せてったらトヨさんびびってる。なんだ、これならもっと早く行けばよかった。8分1本勝負の試合、先制されて苦しい流れの中で僕にPKキッカーの役目が回ってきた。タメちゃんがゴール中央から果敢に仕掛けて相手フィクソに倒され得たPK。タメちゃんは迷わず僕を指名した。この試合の前から彼はいっていた。「山下さんがPK決めたら絶対に勝てるよね!」と。びっくりするくらい、そのシナリオどおりになったが感動に浸っている場合じゃない。ボールをセットして距離を取る。ゴレイロは“世界の国本”。ちょっとビビったが、専門のゴレイロじゃない、威圧感はなかった。蹴った。自慢の(なんていっていいのかね!?)右足トーキックで右サイドへ。決まった。ゴレイロ国本は試合後、「絶対に止めてやろうとセーブに行ったら、トーキックでチョン! 読んだのと逆のコースを突かれちゃいました」。ふふふ…。そうだろう、そうだろう。正直な男だ。かくして7-1で逆転。その後、50歳代のムツさんと20歳代のタメちゃんが決めて10-3で快勝! 文字どおり一矢を報いた。って一人でカッコつけてるけど、「1ゴール7点」なんてギネスにも載ってないでしょ。我が人生最大の換算数はadidasのフッサルセミナーでMCジャンボさんが決めてくれた「女性と山下さんのゴールは3点!」を上回るものだ。決めて声援を受けて、うれしいやら悲しいやら。でも、やっぱりうれしかったかな。だって6試合目の初ゴールだもの。

次回の交流戦は5月6日。今度こそ流れの中から獲るぞ。

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