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[エスポラーダ北海道・小野寺隆彦監督インタビュー]「2014シーズンを振り返ると、結果、4位でしかない」(2015/5/2)

監督int写真1イベントの冒頭でシーズン終了にともないファンへの感謝を述べる小野寺監督。

 

去る3月下旬に行われたエスポラーダ北海道のファン感謝イベント終了後、小野寺隆彦監督に昨シーズンの振り返りインタビューをさせていただく機会を得た。チームとして念願だった初のプレーオフ進出、そして過去最高タイの4位という成績。その初のプレーオフで得たこと、感じたこと。また、退団を発表した選手のこと。2014シーズンのエスポラーダ北海道について感じたことを振り返っていただいた。

なお、1か月以上も前の取材であったにもかかわらず、筆者の都合で新シーズン開幕直前のタイミングでの公開になってしまった点、大変申し訳ありません。読者の皆様、また、インタビューの時間を割いていただいた小野寺監督およびチームスタッフの皆様には、感謝と共に、深くお詫び申し上げます。

まとめ/デジタルピヴォ! 北海道特派員T

 

ピヴォ! リーグ戦、初のプレーオフ進出での4位、そして予選敗退で終わってしまったプーマカップ。浮き沈みの激しいシーズンだったと思いますが、2014年はエスポラーダ北海道にとってどんなシーズンでしたか?

小野寺監督 強気な思いと積み上げてきた自信も含めて、最低の目標がプレーオフ進出だというチームづくりをしましたし、自分の中では負けないチームづくりができたシーズンだったかなと思います。長いリーグを戦っていく中で、「勝つチーム」というより「負けないチーム」であることが大きいと思っていましたし、現に引き分けが(勝ち点)10で、落としてしまった20もあるわけですが、積み上げられた10もあります。そういう意味では勝ち点のところでこの引き分けの10点がなかったら当然プレーオフにも進出できていませんし。当然全試合勝たなければならないという思いでやってはいますが、長期戦を戦ううえでは非常によい戦い方ができたのかなと思っています。

まあ、結果はリーグ戦4位ということで、昨年の9位と比べると12チーム中の4位ですから、ランクアップしたという手応えは当然ありますし、プレーオフに進出することが最低限だといっていたので、そういう意味では非常に充実感もあったんですけども、いざプレーオフに出て、負けたときの悔しさや、シーズンが終わって振り返ってみたときに「結果4位でしかないじゃないか」という、2009年の結果を上回れなかったことへの悔しさがにじみ出て、やっぱりもっともっと上を目指したいなという思いで今は過ごしています。

全日本(プーマカップ)に関しては、今まではリーグの順位が悪くて「プーマカップで見返してやろうぜ!」という気持ちで練習していたことが多かったですが、今回はプレーオフ進出で1週間足らずの中で次のステージに向かうのは、心身ともにリフレッシュするにはなかなか時間が足りなかったかなという思いもあります。決して満足している選手はひとりもいませんけれども、結果として予選リーグ敗退ということはしっかりと受け止めなければいけないと思っています。

絶対に来シーズンはリーグ戦のプレーオフ、プーマカップでは決勝トーナメント、そして順位争いをしっかりできるような、2つの大会においてしっかり結果を出したいなという思いです。

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