[小松竜一のフットサル戦術講座]vol.20 カウンターの攻守(2)2対1の守備(2015/5/11)
前回はカウンターの攻撃側二人に対して守備側一人という状況でどう攻めるべきかを解説したが、今回は逆に守備側が数的不利な状況をどう守るべきか考えてみる。
様々な「2対1」
2対1という状況にもいろいろあって一概に定義することはできないが、要はそのときの状況によって、どうすることがベストで、それができなかったときに狙うのは何で、どうなることが最悪なのかを常に考えることが重要だ。
まずはカウンターまで持ち込ませない守備
例えば図1のように、試合中に五分五分に近いルーズボールを攻撃側の赤1が先にキープしたとき、最後尾にいる青1が赤1にすぐに寄せて、赤1に前を向かせずにバックパスさせるだけに限定できるなら、青1は撤退することなく赤1にすぐに寄せて行き、赤1がバックパスしている間に近くにいた青2が戻ってくればよい(図2)。守備側が高い位置でボールを奪えるならば、そのほうが攻撃に転じたときにはチャンスになるので、そのような機会は常に狙っておくべきだ。しかし、図3のように青1が素早く赤1に寄せても、赤1に平行以上のパスを通されたら最悪で、入れ違ってしまった場合は赤1、赤2対青GKという状況になってしまう。これは2対1の守備としては失点率の極めて高い最悪のケースなので、こうなるくらいなら、図4のように青1は先に撤退して赤1と赤2が攻めてくるのを待つほうがよい。
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