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[無料記事/Road to 関東]BALLENA BLANCA 城北レディース・川崎康裕監督「フットサル経験が浅いために切り替えうまくいかなかった」(2015/6/29)

1_先制ゴールは見事なファー詰め試合開始3分、右の9番ゆめからのシュートパスに2番のんが反応。鮮やかなファー詰めから先制点が生まれた。

 

Super Sports XEBIO 東京都女子フットサル2部リーグ2015 第2節
BALLENA BLANCA 城北レディース 2-2 early.f.t
2015年6月20日(土) 府中市総合体育館第2体育室

[得点経過]
1-0 3分 城北 2番 のん
1-1 21分 early.f.t
2-1 23分 城北 9番 ゆめ
2-2 23分 オウンゴール early.f.t

 

2_関東女子リーグへと奮闘する城北関東女子リーグへの道を突き進むバジェーナブランカ城北レディース。

 

開幕から2戦連続ドロー

関東女子リーグへの道をひた走るBALLENA BLANCA 城北レディース(以下、城北)。2部に昇格した今季第2戦も開幕戦に続いて引き分けに終わった。チームの“押し掛け広報マン”の僕は勝利がのどから手が出るほど欲しかったが、指揮官はガツガツしてなかった。試合後のインタビューで川崎監督は、“負けてない、結果は出ている”と語った。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

フットサル経験の浅い選手たち

Pivo! 先制点が非常にいい形で入った。9番ゆめからのファーへのシュートパスに2番のんが詰めるという願ってもない形だった。

川崎 ずっとあのファー詰めの練習やってたんです。それができました。サッカーではあそこオフサイドになっちゃうので、高い位置に行くことにためらっちゃうんですけど、フットサルっぽいというか、いい形をつくれました。

Pivo! 前回フィクソとして使った2番のんを、今日はピヴォで起用した策がうまくはまった。

川崎 そうですね。前回いなかった10番なっちゃんとのんが相手に合わせてポジショニングを取ることができるので、それではめていくっていう感じでいきました。今日の相手はのんを前に置いたほうが相性はいいと思ったし、そしたら1点決めてくれて。

Pivo! 僕の中で、あのゴールで勝利への期待感は一気に膨らんだんだけど、勝負はそんなに簡単ではなかった。

川崎 コートが狭いのもあると思うんですけど、相手の前プレに圧迫感を感じたうちの技術のなさだと思います。能力的にはうちのほうが高いけど、サッカーだったらドリブルするスペースがあったりとかするんですけど、フットサルではそれができない。うちは、伸びしろはありますけど、そう考えると、ほかのチームが長くやってきているフットサルにまだ対応し切れていないレベルだと思います。

Pivo! 相手の前プレがきついために、ドリブルが得意な9番ゆめですら、なかなかよさを発揮できなかった。

川崎 そうなんです、そうなんです。結果論ですけど、もっと頻繁に交代して、短いサイクルで出してあげたほうがパフォーマンスは落ちなかったかなと思います。チーム全体でフレッシュな状態でいったほうが、1点目、2点目の失点はなかったかなと思いますね。僕もまだまだ勉強です。

 

3_カウンターからドリブルのゆめ相手の前プレに苦しんでいた9番ゆめだったが、カウンターから2試合連続ゴールを決めた。

 

勝ち切れなかった要因とは

Pivo! 2戦連続、まさかのドロー。開幕節に続いて先制しながら勝ち切れなかった要因は?

川崎 フットサル経験が浅いチームだからじゃないですか。守備に関しては未熟だなというしかないですね。これが20代後半とか30代のフットサル経験豊富な選手がいたら、大分変わってくるだろうとは思います。ただ、そこ(経験豊富なベテラン)に頼る気はないですし、19歳、20歳が中心の若いメンバーが大半のこのチームでやるしかないので、その結果だと思います。

Pivo! 監督が前回話していた、寄せが遅いために相手に自由にやらせていた部分は修正できたのでは。

川崎 そこはトレーニングをしてきたので、あまり気にはならなかったです。ただ、「攻」から「守」への切り替え、特にシュート撃った選手が、サッカーだと“あ~!!”って頭抱えるじゃないですか。でもフットサルではそんな時間もなく、ボールパーソンからボールが出たら即カウンター。切り替えの練習をやってきたんですけど、意識がまだ低いというか。後ろからの“切り替え!”の声で気づいたときには何mも行かれちゃう。改善はできてると思いますけど、まだまだですね。

 

4_ゴレイロを務めたさち正ゴレイロりかの欠場で急遽ゴレイロ役をつとめた5番さちが持ち前の反応のよさを発揮した。写真は相手ピヴォに体を寄せてシュートブロックに行くさち。

 

5_左突破をはかるさやかプレス回避からパスを受けてサイドアタックに行く11番さやか。今季初ゴールが待たれる。

 

負けてない、結果は出ている

Pivo! 1-1にされた最初の同点ゴールはゴール前10mくらいのところにゴレイロから長いボールを入れられた。2-2のオウンゴールも同じパターン。ベテランがそろう相手チームは狭いコートに合わせた戦術を使ってきた。

川崎 2点目は相手キーパーがピヴォに投げてきたボールを、うちのキーパーの5番さちが触ったんです。触っちゃって後ろに流れただけで、2点とも交通事故みたいなものです。本職のキーパーではないですし、そこを攻める気はないです。勝ち切れなかったというところだけがチームとしての課題ですね。

Pivo! 正ゴレイロの1番りかが学校の関係で今回出られないことから昨季までゴレイロだったさちを急遽起用して対応した。そのさちに試合前、監督は“後半前に出すぞ”といっていた。

川崎 あいつのスピードを生かさない手はないですから2-0以上に点差が開いたらフィールドで使おうと思ってました。ただ、ゴレの安定感も前半は際立ってたから替えられなかった。

Pivo! これで2試合で勝ち点2。1部昇格を見据えると厳しい立ち上がりにみえるが監督はどう受け止めているか。

川崎 僕は、フットサル経験が浅いチームとして、負けてないですから、結果は出てると思います。もちろん、全部引き分けっていうわけにはいかないので次こそ勝ちにいきます。今後はもうちょっと落ち着いてできるようにトレーニングしていきます。

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