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[無料記事]ヴォスクオーレ仙台・狩野新選手のフットサルクリニック「仙台のフットサル発展のために自分が今感じていること、習ったことを伝えていきます!」(2015.8.15)

タイトル写真

 

Fリーグ・ヴォスクオーレ仙台所属の闘将『狩野新』選手がスポパーク松森フットサルプラザ(MIZUNO FUTSAL PLAZA) にて5月13日(水)より毎週水曜日フットサルクリニックを開催している。
仙台でフットサル普及に尽力している狩野選手の様子を見に7月22日に神奈川からはるばる取材に行ってきました。
タイトル写真はクリニックが楽しくて思わず笑みがこぼれる狩野コーチ!

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤学

 

集合写真

 

実際に行ってみて新さんが参加者と非常にいい関係でクリニックしていると実感しました。
最初に参加者から聞いたクリニックの参加経緯と感想について。

 

宮城県女子フットサルリーグ所属のFC CRAVO(エフシークラーボ)の3人 写真は左から大槻 紋子(おおつきあやこ)さん、高橋 鮎美(たかはしあゆみ)さん、高橋宮城県女子フットサルリーグ所属のFC CRAVO(エフシークラーボ)の3人。

 

写真は左から大槻紋子(おおつきあやこ)さん、高橋鮎美(たかはしあゆみ)さん、高橋ひかる(たかはしひかる)さん。誰よりも取材に協力的でした。元気いっぱいに対応してくれました。
「参加のきっかけはチームの練習がいつもスポパーク松森なのですが、狩野新さんがクリニックをやるということを聞いて一度参加してみたらすごいよかったので毎回参加しています。頭を使うので楽しくて、ためになります。 そして、めっちゃ走らされます。普通のクリニックよりも達成感があります。
ただボール使うだけでなく周りを見ることを意識させます。また、参加者のレベル、女子の人数に応じて対応してくれますし、プレイを見てこの動きが足りないなと思ったらメニューに反映してくれていることを感じます。教え方はわかりやすく、厳しいです。すごい見てくれています。関西の突っ込みも入ります。ミーハーなので関西弁におおっ! ってなります。おもしろいってなって興味ひかれます。ひとりひとりに声かけてくれます!
Fリーグほぼほぼ観にいっています。狩野新さんを中心にヴォスクオーレ仙台を応援しています。(笑)」

 

村上今日子さん MIZUNO FUTSAL PLAZA スポパーク松森フットサルプラザのスタッフ アシスタントコーチをやってくれていました。 現在は宮城県女子フットサルリーグ所属のFun Lad村上今日子さん。

 

村上さんはMIZUNO FUTSAL PLAZA スポパーク松森フットサルプラザのスタッフ。この日、アシスタントコーチをやってくれていました。
現在は宮城県女子フットサルリーグ所属のFun Lady’s Football Club所属。元CRAVO。5か月前のトリムカップで宮城県選抜。日本サッカー協会C級コーチ。
元U-18女子サッカー日本代表で小学4年生からサッカーを始め、聖和学園高等学校卒業後、なでしこリーグ『東京電力マリーゼ』に5年間所属していました。
「Fリーグのトップの選手の方から本格的に教わるのは珍しく、貴重なこと。参加者の皆さんには基礎から学んでもらい楽しんでいただいています。ちょっとずつちょっとずつ口コミ等で人数が増えたり広がってきています。
質は本当によく内容は充実していると思います。それは参加者を見たら分かると思います。メニューに関してもこういう教え方があるのか! とアシスタントに入ったときは感心していて、見ては聞いて、やっては勉強させてもらってます。子供に対しても大人に対してもこんなふうに教えてみようかなと思うくらい参考になります」

 

フットサル歴15年の40代・Iさんフットサル歴15年の40代・Iさん。

 

「もう新さんが仙台に来てくれてうれしいです。10年前にも甲斐さんと一緒に来てくれたことがあってほんとに楽しかったです。新さんがヴォスクオーレ仙台に来てここでやってくれる。絶対受けようと思いましたね。メニューが毎回違うので楽しくやらせていただいています。 フットサルはやることは多いですが、教わることはあまりなかったのです。教えてもらい考え方がわかりました。 状況判断も多く頭を使います。自分自身フットサルが大好きで広めたいという思いがあってヴォスクオーレ仙台の試合も仲間を引き連れて観にいっています。ホームは必ず! アウェイもたまに行ってます」

 

Oさん(左)と Hさん(右)Oさん(左)と Hさん(右)。

 

Oさん
「スタッフの今日子さんの声かけにより参加してみました。基礎がないので基礎練習は楽しいです。今まで基礎知識がないままでやってきたので新鮮です。こんなことするんだ。という。今までいかに基礎がないままやっていたのかが改めて分かりました」

Hさん(Oさんと同じチーム)
「フットサルの(本格的な)練習はやったことなかったので楽しいです。指導方法は楽しく、素人にも蹴れる人にも分かりやすいです。単純に目の前で新さんが蹴ってくれると、やっぱりうまいなあと感じるのでそれを見ているだけでもおもしろいです。キャラクターもおもしろいです。入っていきやすく、話はしやすいです」

Oさん、Hさん
「試合は観に行きます。ホームのときは時間あるときは友だちと行きます。地元なのでヴォスクオーレ仙台は応援しています。新さんには習っているので勝手に親近感を感じて活躍してほしいなあと思っています」

この日のメニューは
・リフティング
・ボールタッチ
・パス練習
・ファー詰めシュート
・2×1

 

身体を使って指導する新さん体を使って指導する新さん。

 

真剣に耳を傾ける参加者真剣に耳を傾ける参加者。

 

注釈なし、ボードと新さん

 

パス練習 4方向からそれぞれパス 当たらないようにタイミングを見てパス 利き足でやり、軸足で、そして、トラップをした足を着地させずその足で行った。パス練習。4方向からそれぞれパス。当たらないようにタイミングを見てパス。利き足でやり、軸足で、そして、トラップをした足を着地させずその足で行った。

 

連帯責任でミスしたらみんなで筋トレの罰ゲーム!連帯責任でミスしたらみんなで筋トレの罰ゲーム!

 

ファー詰めシュートは 左サイドで後ろの人が前の人へパス、前の人はパスを返し、前、ファーへ走る。ファー詰めシュートは左サイドで後ろの人が前の人へパス、前の人はパスを返し、前、ファーへ走る。

 

逆の右サイドでは後ろの人が斜めの前の人にパスをし、さらに前にいるピヴォへパスをし、落としてもらい、ファーへシュートパス逆の右サイドでは後ろの人が斜めの前の人にパスをし、さらに前にいるピヴォへパスをし、落としてもらい、ファーへシュートパス。

 

両サイド共にパス、シュートパス、走り込みのタイミングを図って合わせるようにする。両サイド共にパス、シュートパス、走り込みのタイミングを図って合わせるようにする。

 

以下は狩野新さんのインタビュー。

 

注釈なし、ボールを蹴ろうとする新さん

 

古澤:それぞれメニューの意図を教えてください。

狩野:リフティングはウォーミングアップとして行います。ボールコントロールは基礎なのでできたほうがいいと思います。テクニック、技をしてほしいわけではなく、ボールを触る感覚をつかむためにやってもらっています。
パス練習は状況判断の練習。1つのことだけ考えてやるのではなく周りを見てプレイ。いろいろな方向からパスが来るので見ないとぶつかります。試合もそうですが、パスを出したほうばかり見ていると次のプレイがわからないし、出した瞬間に次になにするかを考えれるようにというのを目指します。
「同じタイミングでパスを落としてファー詰め」するメニューはタイミングを合わせる練習! 自分だけスタートして逆がスタートできていないとタイミングが合っていないし状況判断が悪いといえます。ただファーに蹴るだけだと簡単だし試合では通用しないです。一人で何もない所でパス出するのは簡単だけど、周りと合わせながらするのは難しいです。状況判断が一番大切だと思います!
次に何をするかずっと考えていたら次のプレイになってしまっています。
2☓1はスペースを使う動きと、2人のタイミング合わす必要があります。2☓1や3×2の状況は試合でも結構多いです。
Fリーグの試合でもカウンターが多く、実際にFリーガーの僕らでも難しいし、何回練習していてもうまくいかないことあります。
ですが、試合の中で練習を何回も繰り返していれば同じ状況になったときに頭に思い浮かべられます。落ち着けるし、いいプレイができます。攻撃時は相手がこわいと思うプレイをする。ボールを持っている人はもちろん持っていない選手もです。持っている選手はドリブルの仕掛けだったりシュートを思わせるプレイで、持っていない選手は裏をつく動きです。ただパス回すだけなら守る方は怖くないので、ディフェンスに関してはパスコースを限定しながらもボールだけでなく寄せていく。
こういうことはFリーグの選手は意識しているけど一般の人は意識していないので。
けれど、伝えることで今日も変わっていきました。それを見ているのは楽しかったです。
最初は何もいわずにやってもらって、その後に見つけたらいいます。僕らもできていない部分、わかっていてもできないこともありますが、練習でやっていくことでちょっとのことでも覚えてもらえればゲームのときにうまくできたりします。
今日、参加者から2×1のメニューに関して「こんな練習やったことなくて楽しかった。局面の想像ができた」といわれました。
ということは練習がちゃんとできたということだと思います。うれしかったですね。

古澤:2×1の練習はFリーガーも練習でよくやりますか?

狩野:かなりやっています。指導しているのはいつも意識していること、自分が教わっていること、Fリーグで実際感じていることを伝えたりしています。練習で培っていることを伝えることでフットサルの魅力、楽しさは伝わると思っています。僕はそこが楽しいと思うし、それがクリニックの魅力だし、全力で出そうと思っています。

 

注釈なし、指で指示する新さん

 

古澤:クリニックのメニューを考えるうえで気をつけていることは?

狩野:あまりただやるだけの練習は好きでないので今日のパス練習みたいに頭を使うメニューを行います。また、基本的には鬼ごっこはやらないです。コミュニケーションは必要だと思いますが、ボールを触ってもらいたいので。触ってなんぼ! 1分1秒ボールをたくさん触ってもらってその中でウォーミングアップ! 必ず足でボールを使ったようなものを考えます。
メニューは自分で考えるのですが、ボールをたくさん触ってもらい、ゲームに近い練習をしたいですね。
ゲームでは制限付きのゲームをすることもありますが、参加者の状況で男子と女子を半分半分で分けることもあります。理由は楽しめないからです。力加減を考えてです。女性にはシュートなどでケガをしてほしくないですし、遠慮してしまったり、何もできなくてつまらなかったなんて状況は避けたいので。
参加者に楽しんでもらうことを一番に考えています。それもあり、毎回メニューを変えています。今日のも初めてのメニューです。毎回変える。同じことはしません。そのほうが毎回来ている人も楽しいと思うので。

 

注釈なし、アップ新さん

 

古澤:このクリニックを始めた経緯を教えてください。

狩野:仙台のフットサルの発展もそうですし、仙台の魅力を全国に伝えていきたいです
宮城県はフットサル人口は多いけれど、Fリーグのことは知らない人も多いと思うのでそれもありクリニックをやっています。
聖和学園がフットサルナンバーワン(第1回全日本ユースU-18フットサル大会は、聖和学園FCの優勝)になりましたし、仙台には絶対いい選手もいる。Fリーグにつながる選手がいる。隠れていると思うんですね。才能ある選手が若い世代にもいますし、だから、もっとみんなにフットサル知ってもらいたい! フットサルをもっとやりたい! と思ってもらえるともっともっといい選手が出てくると思います。そういう意味で地域貢献したいですね!
今回のクリニックはFリーグの選手が教えますということに対して大歓迎でした。お金でなく、人数が少なくても最初はいいといわれました。
ミズノさんから話をいただき、僕も宮城でフットサルを広めたい。協力したい思いが強くあったので即OKですね! 実際にやってみると人も温かくてみんな楽しくやってくれているので少しずつ広がっていると実感していますね。

古澤:そうですね。それは強く感じました。新さんがいわれるように参加者は友達感覚でみんな気さくでしたね。

狩野:人数は駅から施設が遠いのもあるのか、多いときと少ないときと極端なのですが、今は少なくても10は切らないです。切らなければゲームはできるので。ビジネスのためでない。そこでない部分はあります。参加者が何人でももちろん必死、全力でやります。

 

注釈なし、ビブスと新さん

 

古澤:フットサルで伝えたいことは?

狩野:フットサルの魅力、楽しみ、ボールを蹴ることの楽しみを伝えるのは難しい。けど、知っているからこそみんな来ているのだと思います。参加者の皆さんには僕が今やっていることを知ってもらうこと、Fリーグでの厳しさ、自分が置かれている環境、プレイ含めて経験していることを伝えるということを意識しています。
自分がこのFリーグの舞台にいて応援してくれている人もいるので技術を皆さんに見せたい。自分がもらったものを隠してもしょうがいないし、自分が教えてもらった分を伝えていく必要があると思っています。

古澤:フットサルの魅力は?

狩野:判断のスピードです! 判断のスピードを早くしないといけないのがフットサルの楽しみで、判断のスピードが早くないとゴールに結び付けない。逆に判断が早い人はゴールを決められる。それが根底にある。
ボールを止めて。空いているところにただ出すというだけではおもしろくないし、点も獲れない。状況判断の早さにより守備をズレせたり、うまく守れたりということが出てくると思います。そこが魅力です。その想いがあるからクリニックもそういう内容にしています!

インタビューは以上。

今回参加者に取材をしてみて、状況判断の練習の話やメニューを変えている話、参加者のレベルを考慮している話などが出てきたのが印象深かった。
参加者と新さんの話はリンクしていた。
新さんの想いが参加者に伝わっていることが実感できた。
参加者の皆さんはヴォスクオーレ仙台や新さんを応援しているし、とてもいい関係でクリニックをしていることが2時間の取材とインタビューで分かった。

個人的には神奈川から来た私を新さんは歓迎してくれて、誕生日プレゼントまでくれた。
改めて狩野新選手の温かさを痛感した。
今後も選手として頑張ってほしいと心から思うし、仙台のフットサルの発展を願います。
また、仙台にはさながらNBAのようなかっこいい設備かある会場もあるようなので今度は編集長と共に仙台の試合を観に行きたいなとも勝手ながら思いました。

 

スポパーク松森ホームページより↓

毎週水曜日の夜は、狩野新クリニック!!
Fリーグ ヴォスクオーレ仙台所属
『狩野新選手』フットサルクリニック開講のお知らせ
昨年まで長期にわたりペスカドーラを支えてきた闘将『狩野新選手』がヴォスクオーレ仙台へ電撃移籍!!
その狩野選手がスポパーク松森フットサルプラザで5月13日(水)より毎週クリニックを行います。
長年の経験とフットサルの楽しさを狩野選手がしっかりと伝えてくれるプログラムとなっております。
フットサルをやったことがない方大歓迎!!

対象】超初心者~初心者
日時】毎週水曜日 21:00~23:00
(7月以降20:00~22:00)
料金】¥1,500(+税)
定員】20名
内容】基礎練習+ゲーム

~狩野新選手プロフィール~
1982年12月21日生32歳
ポジション:フィクソ
経歴:初芝橋本高校
→カスカヴェウ東京
→ペスカドーラ町田
→ヴォスクオーレ仙台
サッカー和歌山県選抜
フットサル東京都選抜
フットサル日本代表

スポパーク松森フットサルプラザ!
〒981-3111 宮城県仙台市泉区松森字城前122-1
ご予約は、お電話で受付しています。
022-218-6006
http://www.mfpnet.com/spopark_matsumori/topics/#14362

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