デジタルピヴォ! プラス

[無料記事/第12回全日本女子フットサル選手権大会] VEEX TOKYO Ladiesが東京都大会3連覇達成(2015/8/26)

????????????????????????????????????

 

[ 第12回全日本女子フットサル選手権大会 東京都大会2次ラウンド ]
2015年8月8日(土)~9日(日) 駒沢体育館

まとめ◆デジタルピヴォ!記者YNG

 

29チームで争われた1次ラウンドを通過した8チームに、関東リーグと東京都1部リーグ所属チームを加えた全20チームによる2次ラウンドは一発勝負のトーナメントということで激戦が2日間に渡って繰り広げられ、8日に3試合、9日に2試合とハードな日程を乗り越えながら強豪チームを次々と撃破したVEEX TOKYO Ladies(以下VEEX)が優勝して東京都大会3連覇を達成した。

 

????????????????????????????????????

VEEX恒例の勝利のラインダンスでサポーターと喜びを分かち合った。

 

初日はピッチを2面にした狭いサイズで試合時間は10分ハーフプレイングタイムの形式であった。
初戦を十文字中学に格の違いを見せて6対0で勝利したVEEXは、都1部で首位を争うライバルチームのフウガドールすみだレディースとの対戦で最初の難関を迎える。

 

 

????????????????????????????????????

海外経験でプレーの幅を広げた吉林がチームを牽引する。

 

????????????????????????????????????

出場時間を増やしてきている渡部はバランサーとしてチームを落ち着かせる存在だ。

 

????????????????????????????????????

相手の裏への飛び出しや前プレの先陣を切るスピードが抜群の宮崎。

 

????????????????????????????????????

シュート力が高く、攻撃面でのブレイクが期待される須佐美。

 

どのような展開になるか予想もつかなかったが、序盤から前プレでVEEXがほぼ主導権を握り、#14青山が左サイドから強烈なシュートを決めて勢いに乗ったまま試合を進めて#5伊藤が追加点を入れると、守備では1対1の強さを誇る#7服部がフウガドールの攻撃のキーマンである#9足利や#21勝俣に仕事をさせずにそのまま2対0で勝利した。
日本代表経験者の多いチーム同士の対戦はミスが少なく、激しく争う場面も多くて迫力のあるゲームで観客の注目を大いに集めていた。

 

????????????????????????????????????

青山のシュートが突き刺さって貴重な先制点となった。

 

????????????????????????????????????

得点した伊藤に仲間たちが集まって抱擁。

 

????????????????????????????????????

卓越したゲームメイクでチームを支える小出。

 

????????????????????????????????????

1対1の強さ、闘志あふれる姿は全国でもトップクラスの服部。

 

ベスト8に進んだVEEXのこの日3試合目の相手は関東リーグ所属でスーパーシード枠のthe sunkisst(以下サンキスト)。
当たりの強さや、ボールをすぐにゴール前に送り込むスタイルは狭いピッチで短い試合時間での試合形式には有効で、体力的にもVEEXより有利な状況であった。
しかし、VEEXがここでも前プレで相手を自陣に押し込み続けると#10吉林の左サイドからファーサイドへのシュートパスに#5伊藤がスライディングで合わせて先制ゴールを挙げる。
サンキストも積極的に仕掛けてゴールに迫るもVEEXのGK#1森が素早い反応を見せて耐えると、前がかりになっていたサンキストの裏のスペースが空き、森のロングスローが一気にゴール前に走った#13宮崎に通るとサンキストゴールに背を向けながらダイレクトでヒールで合わせてテクニカルなシュートを決めてリードを広げた。
しかしその後も決定機をたくさんつくりながらも決めきれず、サンキストGK#1栗原の好守が目立つようになると勢いはサンキストに移り、VEEXの守備のズレから#16吉田がGKと1対1を制して1点を返し、さらなる猛攻でゴール前でFKを得ると再び吉田が豪快に決めてついに同点として後半終了となり、準決勝進出をかけた戦いはPK戦にもつれこんだ。
先攻のVEEXが3人決めると、サンキストは3人目のシュートがわずかに枠を外れてしまい試合終了。
大激戦を制してVEEXは翌日の準決勝進出を決めた。

 

????????????????????????????????????

プレッシャーのかかるPK戦。

 

????????????????????????????????????

勝利の瞬間、GK森のもとへ全員駆け寄って盛り上がった。

 

大会2日目の準決勝は、VEEXと同じくスーパーシード枠のFOREST ANNEXをPK戦で下したASVペスカドーラ町田バイラリーナス(以下ペスカドーラ)と対戦。
準決勝はピッチは1面にした広いサイズで試合時間は15分ハーフプレイングタイムの形式となり、各チームの技術や戦術など狭いピッチのときよりもおもしろいものが見られるようになった。

準決勝も常に前プレで主導権をつかみに行くVEEXは速いパスワークを見せてチャンスを多くつくり出すがペスカドーラも徹底した守備でよく耐えていた。
しばらくこう着状態が続いたが、引いた相手にVEEX青山のミドルシュートが密集地帯を抜けてゴールに突き刺さり先制すると、服部がゴール前に飛び込んで相手ともつれながら追加点を挙げる。
後半には、ペスカドーラにうまくワンツーで抜け出されて失点をしたもののすぐに青山が追加点を決めて引き離し、最後までVEEXらしい多彩な攻撃を見せると伊藤のアシストから#11多々良がスライディングでとどめとなるゴールを決めて4対1で勝利して関東大会進出を決めた。

 

????????????????????????????????????

正確なシュートを決めた青山が観客席にアピール。

 

????????????????????????????????????

ベンチ外の選手たちも観客席から仲間に大きな声援を送る。

 

????????????????????????????????????

攻撃にアクセントがつけられる岡林が鋭いドリブルを見せる。

 

????????????????????????????????????

クールなだけでなく、チャンスとなれば全身でファーに飛び込む熱いゴールを見せる多々良の歓喜の表情。

 

決勝戦は関東リーグ所属のカフリンガボーイズ東久留米(以下カフリンガ)と対戦。全国大会常連のカフリンガは常にライバルとしてVEEXに立ちはだかる強豪チームだ。
決勝戦は試合時間が20分ハーフプレイングタイムになり、技術的にも体力的にも強さが求められる試合となった。
両チームとも関東大会進出は決まったが、東京都ナンバーワンを懸けた戦いということで普段と変わらずに真剣な戦いを見せてくれた。
前プレやパスワークで分があるVEEXが優位に試合は進めながらも、カフリンガのフィクソ#8稲田の壁がなかなか崩せずに試合時間は経過していく。カフリンガは#4鎌倉が体の強さをいかしてVEEX陣内にポジションを取って攻撃のスイッチを入れていくがこちらもあと一歩が足りずに決定打まで行けない。
お互いに集中した守備を見せていたが、一瞬のすきを突いたVEEX宮崎が一気にゴール前へ走るとGK森からのロングスローが通り、トラップからの素早いボレーで見事な先制ゴールを挙げる。
先制点を奪うと勢いに乗り、#8須佐美の仕掛けからコーナーキックを得ると、ゴール前中央で浮き球を受けた#10吉林が胸トラップからのボレーを決めてリードを広げた。

 

????????????????????????????????????

GK森とのホットラインから宮崎が先制ゴール。

 

????????????????????????????????????

技ありのボレーシュートを見せた吉林。

 

????????????????????????????????????

カメラにアピールとサービス精神旺盛の森。

 

その後もお互いに積極的に仕掛けたりと手を抜かずに素晴らしいプレーを披露し続けて試合は進んだが、得点は動かずにそのまま2対0でVEEXが勝利し、この大会での3連覇を達成した。

 

????????????????????????????????????

試合終了のホイッスルの瞬間、VEEX応援団のエリアも歓喜の瞬間を迎えた。

 

????????????????????????????????????

全員で笑顔あふれるハイタッチ。

 

????????????????????????????????????

表彰式でも全員で写り込んでくる積極性。

 

2日間、最も多く試合をして優勝したVEEXは常に前プレで主導権を握り、多彩な攻撃パターンも見せて体力的にも技術的にも他のチームより抜けていたといえる。ベンチに入れなかった選手が常に観客席からサポートする姿もよく見られてチームの一体感も伝わって来た。
準優勝のカフリンガと共に関東大会での活躍が期待される。
関東大会は9月26日(土)~27日(日)に埼玉県にあるウイングハット春日部で行われる、全国大会行きを懸けた強豪チームの戦いを多くの方に直接観ていただきたい。

 

????????????????????????????????????

優勝 VEEX TOKYO Ladies。

 

????????????????????????????????????

準優勝 カフリンガボーイズ東久留米。

 

今大会、ピヴォの位置に入って攻撃面で特にVEEXの優勝に貢献した伊藤華恵選手にインタビューを行った。ボールキープや両足での豪快なシュートなど今後もさらに注目していただきたい選手である。

 

????????????????????????????????????

 

( 伊藤華恵選手インタビュー )
:東京都大会優勝おめでとうございます。土曜に3試合、日曜に2試合とハードな日程でしたが、シードチームも撃破しての優勝はお見事でした。

伊藤:ありがとうございます、うれしいですね。負けたら終わりというこの大会で決して楽な試合はありませんでしたが、試合をする度にチームの一体感を感じた2日間でした。まずは関東大会出場権を得ないといけないので優勝できたことは達成感もありました。

:初日は狭いピッチで試合時間も短くて難しかったと思いますが、フウガドールをほぼ圧倒し、3試合目では関東リーグ所属のサンキストに対しても常に優位に進めました。内容で圧倒しながらPK戦までもつれはしましたが、しっかり勝ちきるところにチームの成長が見られましたね。

 

????????????????????????????????????

今大会、重要な場面でゴールを量産した。

 

伊藤:前プレによって相手のやりたいことをやらせないってことは連動してできていたかなと思います。少ない時間ですが、ゴール前に厚みを出して点を決め切れたことも大きいです。

:準決勝からはピッチが広くなり、VEEXらしいフットサルがさらに見られるようになりました。チーム全体的に運動量も増え、セットも多く組めるようになっていて以前より戦う姿勢も見えるように思うのですが、チーム状況はいかがですか?

伊藤:セットは確かに多いですね。固定しているものもあれば、崩していろいろな選手とセットを組むこともあります。新しいセットの度にみんなでオスカーの狙いを探ってます(笑)。ピヴォを置くことが多いので、前に当てられる分ゴールへのスイッチも自然と多くなっていると思います。

:今季はピヴォとしての活躍が目立っていますね、ボールキープや味方への落としは以前から定評がありましたし、伊藤選手にボールを当てることでチームのリズムが生まれています。あとはもっとご自身のゴールが増えればいいですね。

伊藤:まさにそのとおりです! ゴールが欲しい(笑)。ピヴォで受けるのも初めは苦手で受けれないし、落とせないし、体もうまく使えずとただデカイだけでしたが最近は当ててもらえることも増えて、楽しさが分かってきました。ピヴォで受けるって誰よりも相手ゴールに近いとこにいるってことですからね。味方を使うのか自分で行くのかそういう恐さを出せるようにしたいです。オスカーにも受けるだけでなくシュートも行くよういわれます。まだまだ質は悪いですが、自分がゴールへの起点となれるようもっと確立したいです。

 

????????????????????????????????????

前を向いてゴールを狙う姿勢が増えたらさらに飛躍するであろう。

 

:この後は、東京都1部リーグもこなしながら9月の関東大会になります。各県の上位チームが集まる大会でさらに厳しい戦いになりますが、意気込みを聞かせてください。

伊藤:負けられない試合が続きます。でもチームの全員がそう思って試合に臨めていると思います。必要なのは東京都大会での一体感をリーグ戦でも関東大会でも発揮すること。全員で日本一に向かっていきます。

:最後に、全国のファンや応援団の方にメッセージをお願いします。

伊藤:いつもVEEXを応援していただきありがとうございます! 必要なのは一体感!! チームからだけでなく、応援してくれている方からもパワーをたくさんいただきました。みなさんの応援でさらにチームに勢いがつきます! この後のリーグ戦でも関東大会でも是非応援よろしくお願いします!!!

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ