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[関東リーグ2015覇者]リガーレ東京・西野宏太郎監督が徹底してディフェンスにこだわった訳とは? (2016/2/5)

リガーレ東京の西野宏太郎選手兼任監督。リーグ優勝を決めた最終節のハーフタイムもチームディフェンスの確認に時間を割いた。監督就任2年目のこの徹底ぶりがチームを初優勝へと導いた。

 

ピッチに立てばフィクソとして守備に専念し、ベンチに戻れば監督としてコーチングに奮闘した。この人抜きに優勝はあり得なかった。

 

2年連続6位からの大躍進

リガーレ東京が関東リーグ1部昇格を果たしたのは2013年だった。この年の戦績は4勝7分け5敗、勝ち点19で6位。2部から昇格の立役者・広島から西野へ監督が替わった注目の翌2014年は6勝5分け5敗、勝ち点23と勝利数が2つ増えたものの、順位は6位と変わらなかった。そして迎えた2015年、10勝4分け2敗、勝ち点34でついに悲願の初優勝を成し遂げている。その根幹にあるものは西野監督の指導のもと、チームで取り組んだディフェンスだった。そのディフェンスとは、では、どんなことに注力したのだろうか。西野監督のコメントをベースに検証する。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

試合後、大挙して押しかけたサポーターに向かって全員で優勝の報告をした。

 

そのサポーターの目の前で西野は何度となく宙を舞った。歓喜の瞬間だ。

 

ディフェンスのテコ入れをした
5節以後は無敗の快進撃

第1節 《2》 4△4 FCmm
第2節 《0》 4⚪︎0 カフリンガ東久留米
第3節 《0》 1⚫︎2 バルドラール浦安セグンド
第4節 《0》 2⚫︎5 ゾット早稲田
第5節 《2》 4⚪︎2 柏トーア′82
第6節 《1》 2⚪︎0 ファイルフォックス府中
第7節 《2》 3△3 コロナFC/権田
第8節 ー
第9節 《2》 8⚪︎2 ブラックショーツ
第10節 《1》 2△2 カフリンガ東久留米
第11節 《3》 5⚪︎4 バルドラール浦安セグンド
第12節 《0》 3⚪︎2 ゾット早稲田
第13節 ー
第14節 《1》 3⚪︎2 コロナFC/権田
第15節 《4》 5⚪︎4 FCmm
第16節 《1》 3△3 ファイルフォックス府中
第17節 《2》 4⚪︎0 柏トーア′82
第18節 《1》 5⚪︎1 ブラックショーツ
※《》内は岡野のゴール数

このデータは、当サイトの読者ならご記憶のとおり、得点王を獲得した岡野健のゴールの積み重ねを明示するために1月11日に掲載した彼の記事に添付したもの。と同時にこのデータはチームの戦績を示すものであることから、あえて、今回も全く同じものを掲載した。こうしてシーズンを振り返るとき、大きなターニングポイントとなっているのが第5節だ。そのときのことを西野監督はこう振り返っている。「最初の4試合は、1勝1分け2敗。“これじゃ去年と何も変わらないじゃないか”という思いでした」。そう気づいた西野は「そこ(5節)から僕がやり方を変えました」と監督としての決断を語っている。

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