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無料記事[Fリーグ2016/2017第5節]ぺスカドーラ町田・岡山孝介監督「この試合をきっかけに勝ち続けたいです」(2016/7/11)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第5節
ぺスカドーラ町田 2-1 エスポラーダ北海道
2016年7月9日(土) 町田市立総合体育館 観客数:1,014人
[得点経過]
0-1  12分35秒 北海道 7 酒井 遼太郎
1-1  14分55秒  町田    オウンゴール
2-1  26分27秒 町田  5 甲斐修侍

 

ぺスカドーラ町田は開幕戦敗退からの2節でホームで今シーズン初勝利をあげるものの、その後アウェイ2連敗を経て、今節ホームで再び勝利をあげる。5試合目にして今シーズン2勝目となり、順位を10位から8位にあげた。
得点に関してはオウンゴールとセットプレイとなるが、そういう意味でも内容には物足りなさは感じつつも、大事な勝ち点3、連敗ストップとホームでの勝利、甲斐修侍選手の44歳3か月・Fリーグ最年長ゴール・初出場の瀬戸選手・宮崎選手と共に勝利を分かち合う。と。ぺスカドーラ町田としてはうれしい要素もたくさんある試合となった。
そして、オウンゴールは滝田学の精度の高いコーナーキックが相手のミスを引き起こしたといえるし、バックパスから生まれた間接フリーキックをきっちり決めて、エスポラーダ北海道との厳しい試合に勝利をしたあたりは次につながる試合ともいえる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤学

 

 

 

甲斐選手の間接フリーキックでの決勝点は横江選手が横にちょんとした後に甲斐選手がテクニカルシュートでゴールを決めた。
エスポラーダ北海道のゴレイロ・三浦拓選手はドンとシュートが来ることを予想していた。「1点目は裏を取って、してやったりという感じでしたが、そんなに甘くはなかったです。甲斐選手はワンプレイで変えて来ました。さすがレジェンドですね。尊敬します。走る部分においては厳しいところもありつつも、局面局面では健在しているのだと思います」と三浦選手。
「ゴレイロの出方でどのようなシュートをするかを変えるつもりだった」とヒーローインタビューで語った甲斐選手は「レオとちょんするタイミングの駆け引きについて話していました。笛が鳴り、思った以上に時間がかかってしまって、4秒かかりそうだったので慌ててボールに寄りました。撃つシュートの種類はイメージがありました。ただ、本当は肩口を抜こうと思っていました。ゴレイロが予想に反して、まっすぐには向かって来ませんでした。ボールの高さではなく、コースを狙い、蹴る方向も直前で変えました。僕は酒井選手に背中を取られ、1点目やられたのでプラマイゼロです(笑)」と話す。
いくつものパターンを瞬時に頭にイメージさせておき、直前で判断を変え、シュートはほんとうにギリギリのところを決めた甲斐選手。まさに
甲斐選手らしいゴールで、それが決勝点。非常に重みのある1ゴールとなった。

 

以下は、
岡山孝介監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

岡山孝介監督
「前々節の名古屋戦、前節の府中戦と攻撃が機能しはじめていたので、今日はもっといいプレーができるかなと思っていたのですが、パスがうまく回らなくて、思うように攻めることができなかったことが課題として残りました。ただ、どんな形でも、やはり勝つことで勢いがつくと思いますし、それが今のチームに一番足りない点だと思いますのでそういう点では、結果が残せてよかったです」

 

2010/2011シーズン・湘南ベルマーレでの出場以来、久しぶりのFリーグのピッチに出場した瀬戸選手。ぺスカドーラ町田としては今節が初出場となった。

 


ブラックショーツより昨シーズン、ぺスカドーラ町田アスピランチへ移籍。今シーズン昇格を果たし、今節で念願のFリーグデビューを果たす。「今回を経験にこれから頑張ります。寄せの部分はガツガツできたかなと思います。オフェンスももう少しできるようにしたいです」と宮崎選手。

 


古巣相手というのもあり、注目が集まった室田選手。持ち前の仕掛けで会場を沸かせた。

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:瀬戸真司選手と宮崎貴史選手が初出場となりました。また、古巣相手で気持ちが入っていた室田祐希選手のパフォーマンスについて。

岡山:よくやっていました。落ち着いてパスラインを切ったり、切り替え早くプレイをしたり、やるべきこと、最低限のことをすべてこなしてくれました。動きに関しては満足しています。ただ、もっとやれる選手ですし、本来ならばもっといい状況で使ってあげたかったです。勝ってて、リードをしていたりとか。ただ、その分やっぱり、今日みたいなプレッシャーのある、勝たないといけない試合での起用となってしまったので、本人たちもプレッシャーがあったと思いますが、そんな中でも、自分が今できることを理解してプレイをしてくれたので本当によくやってくれたと思っています。
室田選手に関しては、意気込みはすごい強いことはすごく感じていましたが、まだ自分のタイミングで仕掛けられていないところがあると思うので、それは、チームとしても、個人としても、共通理解を持ってプレイできるようにまた練習から指導していきたいと思います。

Pivo!:瀬戸選手の1stセット起用は驚きました。どこを見込んでの起用だったのか。後半、右サイドで1対1を仕掛けて、ボールを取られてのカウンター。仲間のカバーでなんとかなりましたが、1点差の厳しい試合の中では肝を冷やした場面でした。その後に森谷選手にすぐ交代をしました。

岡山:ミスは誰でもあるのでそこはそれほど気にしていないです。なかなか流れの中では点が獲れていない中、彼は点が獲れる選手なのでそこを期待して起用しました。実際に練習では、先々週・先週・今週と紅白戦で2点くらいコンスタントに点を獲っていました。試合でもそういうところを出してほしいと思いました。それから、クアトロもできるし、ピヴォにも入れるのでそこも期待しました。

Pivo!:篠崎選手・原選手・日根野谷選手が出ていません。

岡山:調子がいい選手が出るだけなので、誰が出るかはそのとき次第なので。

Pivo!:優勝候補と期待された中、5試合を終えて2勝という結果。ここまでの戦いを振り返ってください。

岡山:もちろん勝ち点としては、もちろん物足りない状況なのは間違いありませんが、中身の部分に関しては、今日は少し悪かったですが、そこまで悲観するほど悪くはないです。普段入らないようなゴールを決められてしまったり、セットプレイとか、カウンターとか、主導権を握っていても、そういったところで失点をしたりとか、そこはちょっと歯車さえ噛み合えば、また勝ち続ける力はあると思っているので、そういったところを練習で改善して、ここから、この試合をキッカケに勝ち続けていきたいと思っています。

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