デジタルピヴォ! プラス

無料記事[Fリーグ2016/2017第5節]名古屋オーシャンズ・ペドロ コスタ監督「勝負を分けたパワープレーで右で2対1をつくるというわたしの意図を理解しているセルジーニョを入れたことが決勝ゴールにつながった」(2016/7/13)

会見に臨んだペドロ コスタ監督。0-1の勝利の要因としてチームワークをあげた。写真左は宮沢通訳。

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第5節
湘南ベルマーレ 0-1 名古屋オーシャンズ
2016年7月10日(日) 小田原アリーナ 観客数:1,033人
[得点経過]
0-1 37分34秒 名古屋オーシャンズ 11 せルジーニョ 

個人技よりもチームワークという名古屋の現実

名古屋オーシャンズの監督の口からチームワークという言葉が出るとは思わなかった。もちろんリーグ9連覇の陰にチームワークがないわけがない。ただ、個人技がそれを上回って余りあった。森岡薫はその象徴的存在だった。今季の名古屋は“小者感”が否めない。現役ブラジル代表のシノエが開幕を前にプレーを見せることなく退団し、シンビーニャがケガで欠場というこの試合はその最たるもの。全員がディフェンスに奮闘し、仲間のカバーに汗をかいた。その結果、昨シーズンまでの目を見張るような鮮やかな個人技は陰を潜め、パワープレーでつかんだ1点を守り切っての勝利だった。その変わりようを示す名古屋の現状をコスタ監督は謙虚に言葉にした。

まとめ◆デジタルピウ゛ォ! 山下

■記者会見
(試合を振り返って)
星龍太の退場後もチームワークが
できていることを証明できた

ペドロ コスタ監督 40分間、非常にハードなゲームというひと言です。わたしたちもこの試合に関していろいろと対策を立てて、相手もこの試合に向けてすべての武器を使って戦い、(結果は)どちらに転んでもおかしくないゲームでしたし、非常に苦戦したゲームでした。今日の試合は運もあって得点を獲れたと思っています。ですからこういうゲームですと、運も自分たちに向くように我慢強く戦うことが必要になると思います。今日の勝ち点3というのはいろんな意味で、わたしたちにとって大きなものでした。ほんとに湘南というチームをリスペクトしたうえですばらしい戦いができました。最後まで集中力という部分では、一瞬も切らしたらいけないゲームの展開をつくらされた中で、わたしたちも追い込まれて、星龍太が退場したあとも、より今シーズンはチームワークというものができているというところを証明できたゲームだったと思います。退場者が出ても、バラケルのではなく、チームがより1つになって守り切ったというのは、今日のゲームに関しては、チームがまとまって最後まで勝ち切れたというところはチームにとって非常にいい部分もあったゲームだったと思います。

(一問一答)
前鈍内からセルジーニョへの交代が功を奏す

Q おめでとうございます。

コスタ (日本語で)ありがとうございます。

Q 試合でパワープレーをやってるときに前鈍内(まえどんち)くんのプレーに監督が不満そうな表情を見せその後に選手を入れ替えたが、あそこで何が不満だったのか。

コスタ パワープレーでは相手を研究した中で、結構プレッシャーをかけてくるチームなので、こっちの右サイド、(前鈍内)マティアアス選手がいたサイドでわたしたちは2対1をつくるという目的でいて、基本的にはそのサイドでの責任感というのが非常に大きく、ゲームの展開もやはり0対0という緊迫した中で、ちょっと彼は緊張していると思っていて。そこでわたしが求めていたことをしっかりと冷静に考えれてないかなと思ったところ、そのタイミングでベンチに左利きのセルジーニョもいましたし、ベンチにいたことでもう一度どういうことをやってほしいかという説明ができました。なので、そのときマティアス選手はもうピッチにいて、わたしは全員にその話をしていましたけれども彼はゲームで熱くなっていて冷静にその判断ができていないなというところで、あそこでセルジーニョ選手に替えたというのは、マティアス選手のプレーが悪かったということよりも、しっかりとその意図の遂行を望める選手を入れたほうがあそこではいいかなというところで、それが得点につながって今回は成功だったかなと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ