デジタルピヴォ! プラス

無料記事[Fリーグ2016/2017第6節]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「まだ何かを成し遂げたような気持ちではないです」(2016/7/24)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第6節
湘南ベルマーレ 3-4 フウガドールすみだ
2016年7月23日(土) 秦野市総合体育館 観客数:899人
[得点経過]
1-0 03分53秒 湘南   3 安嶋健至
2-0 09分20秒   湘南   10 ロドリゴ
2-1 17分30秒   すみだ     11 清水和也 ※PK
3-1 19分49秒 湘南    10 ロドリゴ
3-2 19分59秒   すみだ    8太見寿人
3-3 29分46秒   すみだ   11 清水和也
3-4 33分02秒   すみだ   9 田村佳翔

 

フウガドールすみだは負けなしの6試合・6連勝。
変わらずに首位をキープする。2位の名古屋オーシャンズと3位の府中アスレティックFCとの勝ち点差を7とする。
(※名古屋オーシャンズは6節は8/21であり、試合数は1試合足りない)
得失点差は20と2位の名古屋オーシャンズと14差となる。
この節に関しては途中までは湘南ベルマーレペースであった。前半は勝ち越されてのハーフタイムであったが、前半残り1秒で1点差と詰め寄った。
後半になると、早々にフウガドールすみだは落ち着きを持ってゲームを支配し、後半はフウガペースの時間帯を増やした。
ペースを握られても逆転をし、1チーム1チーム、1試合1試合と全力でおごらずに戦うことにフウガの強さを感じる。
「ここから全部負けたら6勝6敗なので、全くもって、まだ何かを成し遂げたような気持ちではないです」という須賀監督の言葉に油断という言葉は少しも感じなかった。

 


湘南ベルマーレのスピードに苦戦しながらも、最後に田村佳翔選手がファーできっちりと決勝ゴールを決める。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、
須賀雄大監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「非常に湘南のスプリントだったり、フィジカルの部分に手こずった試合でした。ただ、そこを認めたうえで、相手の土俵ではなく、自分たちのプレイをしっかりしようと思っていました。しっかりと逆転した選手たちはすばらしいと思っています」

 

以下は質疑応答となる。

Q:後半の逆転劇を見ると、さすが首位のチームという印象を受けましたが、前半の2失点を振り返ってください。1失点目はルーズボールの対応が甘かったのかなと思いました。2失点目も寄せが甘く、すみだらしくない印象を受けました。監督としてはどのようにお考えですか?

須賀:1失点目に関してはロングボールは普段のトレーニングでもなかなか使っていないです。そういう意味で、そこの部分に対応していくのは難しいのかなと思っています。やはり、あそこである程度やられてしまうのは想定内でした。相手の戦術がよかったから失点したと割り切っています。
2失点目は、僕たちは攻撃をつくりなおす、構築しながら攻めていくチームですが、相手は非常にゴールに迫ってくるチームで、1回の攻撃で必ずゴールに迫るような、そういう意味で迫力があるので、そのあたりで、アジャストできないままに失点したというのもありましたし、また、前半は選手がフレッシュなのでそういう失点が起きてしまうのかなと思います。逆に、後半は疲れてしまったというところもあり、あまりなかったと思います。そこを防ぐか防げないかという試合だったと思います。両ゴールともに湘南がすばらしかったと思っているので、うちが悪かったというよりも相手をたたえたい失点です。

Pivo!:前半に3失点をして、さすがのすみだも動揺が見られたように思えました。しかし、後半ピッチに立つと非常に落ち着いていて、いいプレイを最初からしていました。ハーフタイムでどんな話をしましたか?

須賀:こういうゲームになることはわかっていた中で、自分たちはこのゲームで2つの目標を立てていました。これは試合を通しての目標ですが、前半まずセットプレイで点を獲る。それともうひとつは前半を勝って戻ってくるということ。今日はこの2つのノルマを課しました。前半、セットプレーから得点をして1つは達成しましたが、逆にもう1つは達成できませんでしたので、そういう意味では、どっちに転ぶかわからないゲームになっているので、そういうゲームだとわかっていれば選手たちはやることは1つなので。そういう意味で、戦術的な微調整はしましたが、というよりも、試合に対する心持ち、戦い方が明確になった。点を獲らなければ勝てないということ。そういったところで、全員の意思が統一されたのではないかなと思っています。

Pivo!:前半残り1秒からのゴール。すみだの集中力はすごいですね。

須賀:あそこに関してはいいボールを西谷が入れたというのがすべてですし、タレントだと思っています。

 


西谷がフリーキックでゴール前に速いボールを入れた。

 

Pivo!:かつてPUMA CUPで名古屋を破って優勝した試合、宮崎選手のキックインからの太見選手のゴールを思わず思い出しました。ああいった勝負勘はすごいですね。

須賀:そうですね。そういう経験をしているからこそのゴールだと思いますし、彼は34歳になっても成長し続けています。

 


今シーズンも太見選手はチームの主軸として活躍する。

 

Pivo!:スカウティングでどのような試合展開を想定していましたか?

須賀:湘南がロングボール使うのはわかっていたので、そこの部分はスカウティングをしました。あとはセットプレイの守り方もマンツーマンとゾーンを併用してくるので、そこらへんも対策をたてました。ひとりひとりのドリブル、ボールをライン突破する、運ぶ能力は高いので、1対1のトレーニングも多く積んできました。ロングボールに関しては対策した練習をするというよりも、意識付けくらいでした。

Pivo!:これで6連勝で独走ですね。

須賀:独走というほど差はついていないと思いますし、名古屋も今、アジアで頑張っています。そういう意味ではまだまだこれからだと思っています。

Pivo!:首位の居心地はどうですか?

須賀:まだ6試合しかしていないですし、自分たちはまだ1巡目を終えた時点で首位にたったこともないので、まず、1巡目を終わった時点にそこに立ってられれば、結果として1つ認められるのかなと思いますが、ここから全部負けたら6勝6敗なので、全くもって、まだ何かを成し遂げたような気持ちではないです。

 


清水和也選手がPKに続き、この日2点目のゴール。残り10分で同点に追いついた。強烈なシュートで清水選手らしいシュートであった。こういう場面で活躍するあたり、やはり役者は違うなという印象を受ける。

 


ゴール後に須賀監督は「よくやったカズヤ!」という声が聞こえてきそうな感じで清水選手の背中をバンとたたいた。

 


稲葉選手のこの笑顔はチームの雰囲気のよさを改めて感じさせてくれるものだった。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ