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[日本女子フットサルリーグ2016プレ大会]小倉純二 日本フットサル連盟会長「女子のほうが男子よりW杯でメダルを取る可能性は高い、トップリーグ開幕でフットサル日本女子代表がより強くなることは間違いない!」(2016/7/28)

女子のトップリーグ開幕を「夢だった」と語る小倉さん。

 

開幕戦はFリーグオールスターの翌日、
ゼビオアリーナ仙台で開催決定!!

フットサル界に放たれた久々のクリーンヒット! 女子フットサルの全国リーグ開幕だ。日本フットサル連盟のHPで7月14日に開幕が正式発表されたが、翌15日、デジタルピヴォ!はリーグを主催する同連盟の小倉会長にインタビュー。小倉さんは、1回戦総当りのセントラル方式による初年度の開幕戦を10日9日(日)、ゼビオアリーナ仙台で開催することを明らかにした。この日は、Fリーグ10周年を記念して、初開催のFリーグオールスターの翌日で、「3連休の2日目でもあり、華々しく開幕したい」と小倉会長は意気込みを語った。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

[リーグ開催概要]
■名称:日本女子フットサルリーグ2016プレ大会
■主催:公益財団法人日本サッカー協会、一般財団法人日本フットサル連盟
■主管:開催都道府県サッカー協会、開催都道府県フットサル連盟
■開催期間:2016年10月9日(日)~2017年1月15日(日) (予定)
■大会形式:セントラル方式による1回戦総当たりリーグ戦
■会場:仙台市/ゼビオアリーナ仙台、名古屋/テバオーシャンアリーナ、
     静岡/エコパアリーナ、浜松アリーナ(※試合会場は未定。最終調整中)
■2016年度参加6チーム(地域/都道府県)
・SAICOLO(関東リーグ/埼玉県)
・府中アスレティックFCプリメイラ(東京都1部リーグ/東京都)
・バルドラール浦安ラス・ボニータス(関東リーグ/千葉県)
・丸岡RUCKレディース(北信越リーグ/福井県)
・Futsal Clube UNIAO Ladies(東海リーグ/愛知県)
・arco-iris KOBE(関西リーグ/兵庫県)
(※チーム名は2016年6月末時点)
※なお、試合日程など詳細については2016年9月上旬ごろの発表を予定している。

 

悔しい気持ちを乗り越えて

Pivo! 小倉さん自ら尽力されてきた日本女子フットサルリーグがいよいよ開幕ですね、今のお気持ちは。

小倉会長 本当にうれしい気持ちでいっぱいですよ。夢でしたから。日本の女子サッカーが、“なでしこジャパン”を中心に強くなってきています。でも、この間初めてアジアのサッカー連盟が女子のフットサル選手権を開催しましたが、わたしも当然優勝すると思って行きました。日本は残念ながら決勝戦には進みましたが、1対0でイラン女子代表に敗れてしまいました。我々は確かに9地域でのリーグ戦はやってますよね。でも、代表チームが国際大会に行きますっていっても、そのために集まってしっかり練習したりという環境は整ってないわけですよね。でも現地での情報によると、優勝したイラン女子代表は2か月くらいずっと合宿やっていたというんですよ。日本みたいに9地域でのリーグ戦があって、きちんとやっているわけではないようですが、でも、最後そういう国との勝負のときには相手国が勝っちゃうわけですから、悔しいなと思っていました。そのような状況の中で、今回、日本はいろいろ素地があるので、女子のフットサルはきちんとやってきているし、アジアで一番強いと思っていたのに勝てなかったということもあって、全国的なトップリーグを実施しておけばチームもきちんと集まってやれるし、選手のピックアップもしやすいし、代表チームを組織して戦うにしても、非常にメリットがあるんじゃないかなと思ったわけです。

 

いつも笑顔を絶やさない小倉さんは周囲を笑顔にする魅力にあふれている。女子日本リーグも人間愛にあふれるこういうリーグであってほしいと思う。

 

来年のユースオリンピックは
11人制サッカーからフットサルへ!

小倉会長 それともう1つ、我々が思っているのは、FIFA(国際サッカー連盟)が去年の理事会で、次回アルゼンチンで開催されるユースオリンピックから、今まで11人制のサッカーからフットサルに変更すると決定したわけです。アジアからは男子チーム1代表、女子チーム1代表出場枠になると思いますが、そこへ行くにはアジアのナンバーワンにならなきゃいけないわけですよ。男子も優勝するためにはイランとの勝負になりますが、女子も十分行けるチャンスは大いにあります。そうするためにはやっぱり女子のトップリーグをスタートさせたい、ということを(日本サッカー協会の理事の)皆様にお話ししたら、“おもしろい、やろうじゃないか”っていってくださって。それで今回正式に開幕が決まった次第です。

Pivo! 小倉さんの夢の構想に正式に賛同が得られたわけですね。

小倉会長 そうなんです。アジアでは、ようやく各国女子代表によるアジア選手権もできたし、競技人口も多いわけです。そういうところで日本がきちんと戦えたり、女子のサッカーがアジアでも盛んになってきているし、それにフットサルがわれば日本からアジアに働きかけて、アジアの女子のサッカー、女子のフットサルが盛んにして、世界を動かすことができると思うんですよ。そして、将来はFIFAワールドカップの女子フットサルが開催されても全然おかしくないし、そこまでやっていく夢を持ったほうがいいと。また、2020年FIFAフットサルワールドカップの開催に際して、日本も立候補しているわけですから、アジアは2012年に開催したばかりです日本に(開催国として)勝ち目があるかどうかはこれから戦ってみないと分からない。でも、今年、日本が女子の全国的なトップリーグをスタートさせれば、アジアから世界へ、ということを我々が提案できるいいチャンスなんじゃないかと思って。ちょっと(8月にFIFAに提出する提案書作りを)急いでもらったりしているところがあります。

 

「女子の全国リーグだからレフェリーも女性を考えていて、日本にはフットサルの女子国際審判員が2名いて、数名が全国リーグを担当するために受験中です」と小倉さん。「大柄な男性レフェリーが小柄な女子選手に威圧感を与えるようなことだけは避けたい」と付け加えた。

 

全チームを一堂に観てもらうためにセントラル開催を採用

Pivo! リーグが開幕して、それが代表の強化につながったら願ってもないことですね。

小倉会長 いやいや、それはもう、代表強化につがってもらわないと困るなというところですね。女子の次のアジア選手権は日本が勝たないといけないと思いますよ。いずれ日本で開催してほしいといってきますから、そういうことも考えて、やっぱり勝たないといけないと思うんですよ。

Pivo! 日本女子リーグが理事会に承認されて、昨日(7/14)日本フットサル連盟のホームページで発表されました。まずは6チームでスタートすることになりましたが、応募は何チームあったのですか。

小倉会長 10チームです。その中には次に向けてもうちょっと準備が必要なところもありましたから、その中で選択してとりあえず6チームからいきましょうということになりました。だから今回選ばれなかったチームや、そのほかのチーム近いうちに出てくると思いますよ。とりあえず、こういう全国的なトップリーグが始まるということを、まず日本の皆さんに知ってもらわなければいけないので、そこでセントラル開催方式をとって全部のチームを皆さんが一堂に観れるような形にしてスタートすることを決めました。そうすると皆さん、レベルも分かるし、次から出てこようというチームもあのレベルまでうまく選手を育てればいいんだなということ気がついてもらうことができるんじゃないかと思うですよね。だから、とりあえずは6チームでスタートして、4チームにはもう少し準備してもらう。地域リーグは全国で開催しているわけですから、それはずっと続けてもらって、両立させていこうと。そういう中でレベルに見合ったチームが上の舞台に出てくるという形でいいんじゃないかと思います

Pivo! 当面6チームでスタートし近い将来には10チームぐらいにということですが、何年後に何チームに、という具体的な構想はお持ちですか。

小倉会長 実際に運営を担っている人たちは、2020年を目指しています。そのときには10チームぐらいにはしていきたいでしょうね。理想的には10であり12チームというところでしょうね。最初の2年間は皆さん、どのくらいお金がかかるかっていうのをチェックしたうえでの話ですから、次は10チームぐらいにはしたいですね。

地域リーグ5チームに東京都リーグ1部1チームの理由

Pivo! その6チームですが、そのうちの5チームは各地域リーグの所属チームです。その中で府中アスレティックFCプリメイラだけが東京都リーグ1部所属ですが。

小倉会長 Fリーグの男子のチームが先行き、男女のトップリーグのチームを持ってもらうのが一番ありがたい話で、浦安や府中が最初から手を上げてくれたのはそういう意味で願ってもないことだったんですね。フットサルも男女でトップリーグのチームを持ってもらって、その先には、Jリーグの全チームが男女のサッカーチームとフットサルチームを持つところまで私の夢としてはあるわけです。ですから、そこをどういうふうに狙っていくかにしても、我々ちゃんと男女で参戦する形をつくっておかないと、そこには結びつかないと思うんですね。文科省も“地域に根ざしたクラブをつくりなさい”とうたっています。そういう地域に根ざしたクラブの理想像をいえるきっかけになればありがたいなと思っています。

Pivo! “なでしこリーグ”のようにリーグのニックネームを募集するつもりはありますか。

小倉会長 いやそれが、“なでしこ”があまりにも全国的にものすごく有名になっているので、変にまたやっても駄目かなとね、ちょっと迷っているところで、まだこれからです。

昇格・降格は男子が先

Pivo! リーグの将来を見据えるうえで、Fリーグにもない昇格・降格という問題をどうされるのですか。

小倉会長 まず男子です。今男子でそのことが議論されつつあります。というのは、“早くやりたい”と手を挙げて待ってるチームがあるわけです。だから、フットサルのリーグ運営上、何チームでやったらいいのか、Jリーグと同じようにJ1、J2、J3とあるべきなのか。そこで入れ替え戦が起きるとか、そういうことがあったほうがいいで。ただ、今の状態のままでJ2に匹敵する“F2”をつくってしまって、そこに入った人たちが本当に生活できるかどうかということがあるわけです。それとチームによっては今の試合数の問題も解決してないんですよ。最終的に何チームかっていう問題と併せて。ですから、そのことも含めて、男子先にありきだと思いますね。男子をこれから先どう持っていくかっていうのが決まらないと、女子リーグのことは簡単にいえないと思います。Fリーグは将来どうあるべきかをリーグの実行委員会の中で今議論しているところです。ですからそこで自ずと結論が出ると思います。

Pivo! ファンの皆さんに、“女子リーグのここを観てください”というポイントがありましたら、小倉さんから是非!

小倉会長 男子より女子のほうがワールドカップでメダルを取る可能性が高いと思います。11人制の“なでしこ”を観ていただいても分かるとおり、非常に優秀でいい選手が育っているわけです。フットサル女子リーグが始まると、例えば今まで、小学校では男女で一緒にやってて女子も盛んになったわけですが、中学校へ行くとサッカー部がなったりプレーのチャンスがなくなってきたわけです。でも、フットサルはそういうチャンスを埋められる可能性が非常に高くある。ですから、女子フットサルのトップリーグが始まりました、そして、サッカー以上にみんなで楽しんでやれますよ! ということで伝わっていくと、サッカーも含めた女子のフットボールの人口を増やすきっかけになってもらえるんじゃないかと思ってるんです。そのためにも“女子のフットサル全国リーグやってますよ”ということをうまく伝えていくと、フットサルをプレーする人は増えてくると思います。今の日本で女子が活躍しているリーグといったら、バスケットとバレーボールくらいしかないんですよね。今後、体育館の争奪戦はますます大変だと思いますが、我々がやるべき仕事だろうと思いますね。川淵さん(元日本サッカー協会会長)がバスケット用の体育館をどんどん造ろうと活動されていますが、そういうのに一緒になってやっていければいいなと思いますね。

Pivo! 女子のフットサルワールドカップの構想というのはFIFAの中で具体化しているんでしょか。

小倉会長 FIFAもまだ待ってるんですよ。FIFAに世界各国が要求してるいのは、“すべて男女一緒にしろ”ということなんですよ。でもそれも、ほとんどできてる。サッカーのワールドカップのトップが男女ありますよね。U-20、あります。オリンピックだって行ってます。U-17、全部ある。フットサルは今男子だけですし、ビーチサッカーも男子だけですね。FIFAは感じているのです、男女に同じチャンスを与えるべきだと。その機運が世界中で高まるのを待っているのです。

Pivo! そうすると、日本の女子フットサルのトップリーグ発足の意義もより高いものになるし、世界を動かすために、この活動は大きな意味があるわけですね。

小倉会長 そうですね。今そのフットサルが普及していないのは、例えばアフリカには体育館がないんです。それでも、日本で女子フットサルのトップリーグが開幕すると、バスケットボールやハンドボールなどのためにも、“アフリカも体育館持とうぜ”という機運が出てくるんですよ。そういうことの意味が世界的に広がってくるんじゃないかと思いますね。そうするとフットサルを取り巻く環境は確実に変わってくるのかなと思いますね。そういう提案となるようなことを、日本から発信していく今回の開幕でもあるんじゃないかと思いますよ。非常に楽しみです。応援よろしくお願いします!

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