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[関東リーグ2016第16節]頂上対決を制したリガーレ・西野宏太郎監督「かき回し役の大塚の起用は賭け。おかげで自力優勝の目が出てきた」(2016/12/13)

勝ち点で逆転したことで、リーグ連覇へ向けた自力優勝へ力強く前進したリガーレ東京。残り2試合、西野監督(後列右から3人目)はどんなさい配を見せるのか。

 

超攻撃的なファイルの1stセットの軸となる三木が試合開始と同時にサイド突破からシュートを放つ。宣戦布告だ。

 

カウンターのカウンターからファイルの吉成がドリブルを仕掛け、リガーレの西野が寄せてくるところを左にさばく。

 

受けた三ヶ尻がゴレイロとの1対1からシュートを放つが柴田が止めた。

 

こぼれを立て直す三ヶ尻。ゴール前で呼ぶ吉成。立ち上がり、ファイルの猛攻は不発に終わった。

 

SuperSports XEBIO 第18回関東フットサルリーグ 1部 by PENALTY
第16節 ファイルフォックス府中 1-2 リガーレ東京
2016年12月10日(土) 柏市中央体育館 観客数:162人
[得点経過]
0-1 05分58秒 リガーレ東京 10 岡野健
1-1 32分15秒 ファイルフォックス府中 15 長尾龍
1-2 35分07秒 リガーレ東京 5 田嶋健一

第5節 リガーレ東京 1-2 ファイルフォックス府中
[得点経過]
0-1 06分36秒 ファイルフォックス府中 18 三木一将
0-2 16分19秒 ファイルフォックス府中 19 曽根直人
1-2 21分13秒 リガーレ東京 オウンゴール

 

カウンターの応酬となる中、前半5分58秒、リガーレはエース岡野が先制ゴールを決める。床に大の字になって喜びを表す岡野。狂気乱舞するベンチ。

 

ゴールを決めた岡野(右から3人目)は湘南ベルマーレ時代のチームメート、ボラ(現すみだ)から学んだゴール術をここでも生かしてみせた。

 

連覇へ2つの秘策

関東リーグも残すところあと3節となった12月10日、勝ち点「30」で首位のファイルフォックス府中と同「29」で2位のリガーレ東京の“頂上対決”が行われた。共に2試合を残す両チームだが、この試合に勝てばファイルは2年ぶりの優勝が、リガーレは逆転で首位を奪取すれば2連覇がぐんと近づく。“頂上”を目指す両チームにとって、意地でも負けられない試合。結果的にロースコアとなったが、それ故の緊迫感が会場を包んだ。個人的にはFを捨てて柏に足を運んでよかったと思える1日となった。

今季、ファイルとリガーレは5節で最初に対決している。上記のとおり、ファイルでゴールを決めたのは関東の元得点王・三木と曽根。この日(15節)の試合で前後半とも先発セットに名を連ねたフィールドプレーヤーは、この2人をはじめ藤本とベテラン長尾。順に、浦安、すみだ、仙台、そして湘南と、全員Fの舞台を経験しているうえに、長尾を除いて3人が縦への仕掛けを得意とするスピードスターぞろい。このスピードスターぞろいというところが今季のファイルの最大の特徴で、リガーレはスカウティングでその縦突破をどう止めるかに西野ならではの策を凝らしている。これが2連覇をぐんと手繰り寄せた第一の秘策。2つ目は、ある意味、リスクを冒した大きな賭けそのものだった。その賭けとは…!?

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

ファイルの個の力に一枚やられるのは想定内、問題はその後だ。リガーレは2人目、3人目が必ずカバーが入ってファイルの突破を拒んだ。

 

リガーレの守備の一瞬の隙を突いてセグンドへ飛び込むファイルだったが体を張るゴレイロ柴田のセーブに遭う。

 

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