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無料記事[Fリーグ2016/2017第26節]シュライカー大阪・木暮賢一郎監督「トランジションが速いというのはその最中のスピードが速いということだけではなくて」(2016/12/28)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第26節
シュライカー大阪 5-2 フウガドールすみだ
2016年12月24日(土) 住吉スポーツセンター 観客数:1,384人
[得点経過]
1-0 05分19秒  大阪  10   ヴィニシウス
2-0 10分32秒  大阪       オウンゴール
3-0 15分59秒  大阪  12   小曽戸允哉
4-0 24分59秒  大阪  10   ヴィニシウス
5-0 32分30秒  大阪  11   チアゴ
5-1 34分29秒  すみだ  4   諸江剣語
5-2 35分11秒  すみだ 77   ボラ

 

 


写真は試合前に開催されたプレーオフ進出決定セレモニー。

 


今節のオービットHERO賞は2ゴールの活躍を見せたヴィニシウス選手。

 

 

 


この写真はヴィニシウス選手の2ゴール目、4-0となったシーン。

 


この写真は5-0となったシーン。チアゴ選手は今節もゲームを決定づけるゴールを決めた。

 

シュライカー大阪の連勝は府中アスレティックFCとの引き分けにより16でストップしたものの、バルドラール浦安戦で勝ち点3、そして、今節も勝ち点3を得て、2連勝となり、19試合負けなしとなった。
前々節は加藤未渚実選手が欠場、前節はヴィニシウス選手が欠場の中でのゲームであった。
前節の記者会見で木暮監督は今節について「1人ケガ人はいるものの、累積の選手はいないため、ある程度、完成したフットサルを見せることができるのではないかなと思います」と語っていた。
連勝がストップした前々節の記者会見では「20連勝しても、優勝の価値からしたら、それははるか劣るものだと思います。優勝すれば、Fリーグの歴史を残すことができます」と語ったが、その言葉を体現するようにシュライカー大阪は勝ち点を積み上げて、年明けの名古屋オーシャンズの試合を迎えることとなった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、木暮賢一郎監督の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

木暮賢一郎監督
「年内ラストゲームというところもありますし、3巡目のカレンダーを見ても、今日のゲームというのは大阪にとってもすみだにとっても非常に重要なゲームであるという位置づけで臨みました。連戦であったり、ハードな日程が続く中で代表活動も2週に渡ってあったので、全員でトレーニングして何か対策をしてという時間はあまりない中でしたけども、全員で力を合わせていいゲームをすることができて勝ち点3を取れてうれしく思いますし、本当に頑張った選手たちをたたえたいと思います」

佐藤亮選手
「年内最後の試合で、また、ホームゲームで今日は前座試合のエキシビションマッチも含めてとても会場も盛り上がりがある中、そういった雰囲気を感じながら選手はピッチで戦いました。勝って2016年を締めくくれるということで非常によかったですが、また、年明け1発目(1月5日高知県にて)には順位を争っている名古屋オーシャンズと試合がありますので、気を緩めることなくまた次に向かっていきたいと思います」

 

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:前節の記者会見と前々節の記者会見の中で累積選手が戻るのもあり、(代表の絡みがあるにしても、)今節はいつもの(ある程度完成した)シュライカー大阪が見せれることを予言していましたが、実際今日はどうでしたか? また、フウガドールすみだ戦の手応え。前回も勝ちましたが、今回はいかがでしたか?

木暮:スコアが示すとおり、(途中)5-0まで持っていくことができました。特に前半では3-0で、10数試合続いていた勝ちパターンでした。前半の早い時間帯でしっかりゴールを決めて差を広げるというスコアの動かし方は自分たちの展開だったかなと思います。
おっしゃるとおり、この2試合はバルドラール浦安戦では0-3で前半を終え、府中アスレティックFC戦も0-2まで行きました。同点・逆転できたのはチームとしての強さを示したのとリードされても逆転できるという自信にはなりましたが、基本的には今日のようなしっかりゴールを奪って、リードを広げるということで勝ち星を重ねてきたので、自分たちの展開に持ち込めたのはよかったと思います。
想定としても、選手にもいってきましたが、ハーフに引いて来る可能性は非常にあるのではないかと予測していましたし、自分自身も相手がどっちで来るかというのも楽しみにしていました。ハーフから来るのではないかなという予感はありましたので、そこに対する話も多少してきました。ただ、代表合宿もあったので全体トレーニングは1日しかできていませんでした。ハーフからの守備・カウンターとここ2試合の自分たちが苦しんだところをスカウティングし、向こうも対策してきたと思いますが、そういう状況からセットプレーでゴールを獲れました。セットプレーに関しては前日に前回同様、対策というか、スカウティングをして用いたパターンから取りました。ラッキーな部分もありましたが、用意したもので点が獲れたのはよかったです。今後、残りのゲームでも今日のように引いた相手と戦うことも多くなると思います。やっと少し落ち着いてトレーニングする時間はこの年末年始あります。名古屋は引いて来るとは思えませんが、今後の残りの試合を含めてトレーニングしたいなと思います。すみだに関しては前回同様に自分たちのトランジションは上回ったのかなという印象はあります。

Pivo!:トランジションは上回ったということですが、わたし自身は前回は現場ではなく動画で観たのですが、前回と比べて今回のほうが手ごわかったのではないでしょうか? その点はいかがですか?

木暮:フィニッシュのところで前回のほうが自分たちがトランジション仕掛けたときにゴールに行った確率が高かったです。今日に関してはフィニッシュのところは(前回に比べて)入りませんでしたが、個のタレントというところで、トランジションが起きる現象としてはその前にボールを奪わないといけないです。トランジションが速いというのはその最中のスピードが速いということだけではなくて、いい形でボールを奪えるか、奪った後にいい体の向き、いい選択を持ってトランジションをできるか、移行の部分が大事だと思います。トランジションの最中のトレーニングは単純にスピードだとかいうところもあると思いますが、僕たちが上回っているのはトランジションを起こすためのボールの奪い方であったり、奪うことのできるフィジカルであったり、タレントであったり、奪った瞬間の選択肢に関してリーグでトップクラスなのかなと思います。いわゆる、カウンターが速いとか、カウンターのトレーニングをしているチームでは僕らはないので。あくまで、ポゼッションであったり、オフェンシブなものが自分たちのスタイルの中で、トランジションのトレーニングは決して多くしているわけではないですけど、こういう大事なゲームでトランジションからのゴールが生まれます。

Pivo!:キャプテンとしてはフウガドールすみだは前回と比べて手ごわさに関していかがですか?

佐藤:前回と同様、フウガの代名詞というか、持ち味である”切り替えゼロ秒”と比較していうとさらにそれを上回った意識はありました。今日も試合前に前節の試合をロッカールームでみんなで観ました。改めて切り替えのスピードは意識して取り組みました。もちろんゴール数でいえば、奪った後のカウンターで前回のほうがゴールを獲ったかもしれませんが、同じだけのチャンスをつくったりだとか、そういった部分で前回同様上回ったかなと思います。

Pivo!:キャプテンより冒頭で名古屋オーシャンズという名前が出ましたが、監督としては、年明けの試合の自信について。

木暮:リーグ1位を獲るうえでは本当に本当に重要なゲームになると思います。明日はどういう結果になるかはわかりませんが(名古屋オーシャンズはアグレミーナ浜松に勝ち、勝ち点3を得る)、名古屋が勝ったとしても8のアドバンテージを持って臨みます。どちらが有利になるか、どういう状況になるかを占ううえでは非常に大事だと思っています。僕らは優勝、リーグ1位になるために勝たないといけないです。自分たちが前回同様にいいプレーをすることができれば、勝ち点差は11になります。名古屋としては11になったら十分苦しくなるのはわかっていると思います。名古屋との対戦は2回ありますのでね。向こうは何がなんでも勝ちに、死に物狂いで来ると思うので、そういう意味ではお互いに負けられない、いや勝たないといけない非常に重要なゲームになると思います。しっかりと準備をして、前回の対戦のよかったところ、悪かったところを整理します。おそらく名古屋は引かず、スタイルは変えて来ないと思います。スカウティングをして、勝ちに行く準備をします。必ず勝って歴史を変えるところに近づきたいと思います。代表活動含めて、本当にタイトなスケジュールでなかなか苦しい時間を過ごして来た分、今日の勝ちで気持ち的には1回リラックスをして、オフを取って、次の1戦に向けて、いい準備ができる時間はありますからそこに全力を注いで、勝ち点3を取りたいなと思います。

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