デジタルピヴォ! プラス

無料記事[Fリーグ2016/2017第26節]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「内容は悪くなかったとかチャンスはつくれていたといってしまうことによって自分たちは成長できないと思っています」(2017/1/3)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第26節
シュライカー大阪 5-2 フウガドールすみだ
2016年12月24日(土) 住吉スポーツセンター 観客数:1,384人
[得点経過]
1-0 05分19秒 大阪 10 ヴィニシウス
2-0 10分32秒 大阪 オウンゴール
3-0 15分59秒 大阪 12 小曽戸允哉
4-0 24分59秒 大阪 10 ヴィニシウス
5-0 32分30秒 大阪 11 チアゴ
5-1 34分29秒 すみだ 4 諸江剣語
5-2 35分11秒 すみだ 77  ボラ

 

 

 

 

 

 

 

 

フウガドールすみだの2016年ラストゲームとなったこの試合。
フウガドールすみだ(以下すみだ)とシュライカー大阪(以下大阪)のカードは第1クールはすみだホームにて3-2ですみだの勝利。
第2クールは大阪ホームで9-3の大阪の勝利。
すみだは2016年ラストゲームを前回大敗した大阪を倒し、年を越したいところであったが、結果は今回もくしくも敗戦となった。

前回の対戦時はすみだは首位。「優勝を目指すうえで非常に重要なゲームであり、フットサルの魅力がたくさん詰まった試合にしたい」と語っていた中での敗戦であった。前回の大阪敗戦後、大阪戦から4連敗を喫することとなったが、その4連敗目となった湘南ベルマーレ戦後の記者会見では連敗は1つの敗戦がトリガーになっているわけではないと語っていた。リーグ優勝を目指すうえで当初、1クールごとの目標を8勝2敗1分けにしていたすみだ(第17節の記者会見より)。名古屋・大阪の強さは想定に入れていたとはいっても、首位だったチームが4連敗するということは以下の記者会見で語っている”残りの試合全部負ける可能性があるくらいこのリーグはいいチームがそろっている”という言葉に凝縮されている。
第21節より下方修正をしてプレーオフからの優勝と、優勝の狙い方を変えたすみだ。
前回の大阪との差は(第21節の記者会見より)「自分たちが100%よいプレーをして短められるかを考えたときに、僕らも進化しないといけない。絶対値を上げないと難しい」と語った須賀監督。
もう1度立て直しをすみだはするという意味合いになったこの試合。次節の府中アスレティックFC戦も前回の敗戦を踏まえて非常に重要な試合となる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、須賀雄大監督諸江剣語選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「お疲れ様でした。前回(はシュライカー大阪に)大敗しているということを踏まえてですが、その前の戦い(第1クール)は勝利していますし、今の大阪の立ち位置も踏まえてリスペクトしつつも、完全にリスペクトするだけではなくて、自分たちの強さも信じて、自分たちのよさも出して行こう。そういった意味で前回とは違うアプローチの試合となりました。その中で大阪が首位にいるのが明確に分かるような内容の試合だったと思っています。次に大阪とやれるとしたら、一発勝負のプレーオフでだと思っているので、またそこにはプレーオフでの戦い方が待っていると思うのでそこをしっかりイメージしながら、いいゲームではなくて、どうやったら大阪に勝てるかというのをこれから少し休みながら考えていきたいなと思っています」

 

諸江剣語選手
「立ち上がりと全体通してチャンスの数はそこまで変わらなかったと思いますし、プレーしていて、大阪に対しての戦い方は悪くなかったと思いますし、感触的にはすごいよかったのですが、フィニッシュの精度のところで相手が上回っていた試合だったのかなと思います」

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:シュライカー大阪に前回負けたことを受けて、絶対値を上げないといけないという話をされていたと思います。その中で積み上げて来たものはどういったものでしたか?

須賀:まず、チームとしての攻守にわたる革新的なプレー。3周目になって、新しいグループでのやり方は完全に浸透しているので、その中で競争ではなく、より結果を出すためのチームをつくるというところでのチームとしての完成度。例えば、全員に同じタスクを与えるのではなくて、それぞれ個人によって、セットによってタスクを分けたり、そういったところでの部分は前回に比べてはっきり組んで来ましたし、そういったところは手応えを感じています。個々のところでは決定力という意味では前回もあったチャンスを生かせていないというところはより意識高く取り組んでいくという。それはこの試合だけではなくて。常にいえることですが、そこに関しても取り組んでいくというビジョンは持っていましたが、今日はなかなか、そこの部分というのはまだまだ出せなかったなと思っています。

Pivo!:今日の試合に対して試合前自信としてはどういうものでありましたか? また想定していたゲーム展開としては?

須賀:展開としては、前回僕らは首位だったので、立ち位置も違いますし、これだけ負けていない大阪にリスペクトを持って戦うというのがあったので、そういう意味ではその中でも全体を通してやりたいことがまったくできなかったとは思ってはいないです。ただ、逆にいえば、それすらが空虚な言葉だと思っています。結局、このスポーツには勝ちか負けかしかないですし、今日がドローだったら、差はなかったといえるかもしれませんが、差があるから負けているわけですし、そこで内容は悪くなかったとかチャンスはつくれていたといってしまうことによって自分たちは成長できないと思っているので、点差こそすべてだし、負けたことがすべてだと思うので、全部を否定するわけではないですけど、また改めて、もう1回立て直していくといういい機会になると思っています。

諸江:前回9失点しています。9失点のなかで、外国人選手の個の強さを感じました。そこのフィクソとピヴォの局地戦で今日はまず負けないというのを一番意識して入りました。

 

Pivo!:プレーオフ圏を勝ち取るための意気込みについて。

諸江:プレーオフに関してはまだ考えるのは早いのかなという感じです。まず1試合1試合を通してしっかり戦って、目の前の試合に勝って、プレーオフ進出が決まればそれでいいのかなと思います。

須賀:このリーグは本当に残りの試合、全部負ける可能性もあるくらい、いいチームがそろっていると思っていて、まったくプレーオフに行ける確信もないですし、今諸江がいったと思うのですが、1試合1試合がサバイバルで、1試合1試合体を投げ出して戦っていかないと勝ち点3は積み上げられないと思います。今日選手たちはそういう意味では体投げ出してやってくれたと思っているので年明けの府中戦はそういうつもりでやっていかないといけないと思っています。特に前回も大阪に負けて、その後、府中に負けて連敗が続いたということもあるので、次の試合はものすごく重要な試合になると思っているので、選手もしっかりと共通認識をしっかり持ってやってトレーニングからやっていければと思います。

Q:今日の試合を通して大阪の強みはどこだと感じましたか?

須賀:やはり攻撃力が1つあると思っています。ただ、点を獲れる自信はもちろん持っていると思うのですが、逆に立ち上がり攻勢であったり、チャンスをつくっていた時間に、ここをしのいで我慢していこうという自信も感じますし、最後のところで、シャットアウトするという。例えばルーズボールに関しても、ルーズボールだからどちらに転ぶかわからないではなくて、ルーズボールの立ち位置も最後までしっかりしているからこそ詰められなかったりとか、ちょっとしたディテールのところのレベルが高いなというふうに思っています。惜しいが逆に入らないというのは能力ですし、ここ耐えれば、しっかり点が獲れるよという自信を感じました。流れが悪いなか、無理して、無理矢理流れを変えようという感じではなくて、いい流れになったときに点が獲れればいいという風格、落ち着きを感じたのは事実なので、そういったゲームマネジメントも勝ち続けているチームだなという印象を受けました。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ