無料記事[Fリーグ2016/2017プレーオフ1st Round]ぺスカドーラ町田・岡山孝介監督「あのときよりも力はついています。このチームなら行けると信じています」(2017/2/25)
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ぺスカドーラ町田 7-2 フウガドールすみだ
2017年2月24日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,835人
[得点経過]
1-0 00分48秒 町田 10 森岡薫
1-1 09分13秒 すみだ 18 渡井博之
2-1 10分37秒 町田 3 森谷優太
3-1 14分50秒 町田 8 滝田学
4-1 15分34秒 町田 7 金山友紀
5-1 30分34秒 町田1 ピレス・イゴール
5-2 33分04秒 すみだ 77 ボラ
6-2 37分54秒 町田 9 横江怜
7-2 38分16秒 町田 6 本田真琉虎洲
プレーオフ1st Round第2試合は東京ダービー。4位のフウガドールすみだ(以下すみだ)と3位のぺスカドーラ町田(以下町田)の試合。
町田はすみだに今シーズンリーグでは3戦3勝、リーグ戦3シーズンの成績は7勝2敗と町田にこれまでの成績では分があった。
それでも、ホーム会場での後押しというアドバンテージの中、リーグでの雪辱を返したかったすみだであるが、結果はパワープレー返しもあり、スコアは大きく開いてしまう。
前半を終えて4-1となり、レギュレーション上、すみだは勝たないといけなかったため、あと5点が必要であった。
その中ですみだはパワープレーを26分から開始した。
しかし、町田はイゴール自らパワープレー返しを決めると、横江も冷静に相手をかわしてのコントロールシュートに、本田はイゴールのスローを胸で押し込み、計3点パワープレー返しを決める。
すみだの後半の反撃はボラがヘディングで決めた1点のみ。
キャプテンの金山は今日の勝利を「チーム力で勝ち取った」と振り返った。
まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤
先制ゴールは森岡薫。マークを圧倒した中、左サイドから豪快に振り抜いた。
渡井に同点にされるとすぐさま森谷が勝ち越しゴールを決める。森谷が持ち前のテクニックを見せる。キックフェイントを入れてからのシュート。
写真はイゴール→中井→滝田のラインでゴールを決めたシーン。
キャプテン金山へのアシストは森岡から。
この試合もナイスセーブを決めたイゴールは自らパワープレー返しを決め、チームの雰囲気は最高潮となる。
パワープレー返しが得意な横江がこの日も冷静にコントロールシュートで決める。
今シーズンはなかなかよさを出し切れなかった本田真琉虎洲が覚醒の予感をさせるゴールを決める。パワープレー返しとはいえ、イゴールのスローを胸で押し込むという”らしさ”の出たゴールであった。
以下は、岡山孝介監督と金山友紀選手の記者会見と質疑応答。
試合を振り返って。
岡山孝介監督
「最近、ここ数試合、高いテンションでいいプレスをかけて入ることができている中で、プレーオフでも同じような試合ができました。そこに関しては満足しています。去年、リーグでは7回しか負けていなかったですし、いい試合をしていましたが、プレーオフでは全くいいプレーができなくて、何もいいプレーができないまま終わってしまいました。本当にその経験を糧にして、今シーズン戦えた結果が、今日の勝利だと思うのでそういった意味で選手たちはよく頑張ってくれたと思います。明日、また名古屋と対戦しなければいけないので、またここで浮かれることなくしっかり明日に向けて集中していきたいと思います」
金山友紀選手
「本当に気持ちの入った、自分たちのペースで試合を進められたということが勝因かと思います。その中には、メンバーに入って出ている選手だけではなくて、ベンチの雰囲気であったり、出ていない選手の立ち振る舞いであったり、すべてにおいてチーム力という部分で勝ち取った勝利だと思います。今日のような試合を明日もしっかりできるように。試合までの時間は短いですけど、そこを上回る気迫というのを明日また見せたいと思います。ありがとうございました」
以下は質疑応答。
Q:テンションが高い中、すみだに対して戦術的にはどのような仕掛けをして、どのあたりがうまくいきましたか?
岡山:すみだは最初のころはクアトロも使っていたのですが、今はピヴォを置いて戦う形が多くて、そこに簡単に入れさせないようにパスラインを切っていくこと。それから、その中からしっかり押し上げて、ピヴォへのパスがもし入ったとしても悪いボールを蹴らせること。そうすると、後ろの選手というのはしっかり自分のタイミングで狙うことができるのでそういった部分を心掛けて戦いました。そのあたりに関してはある程度満足しているし、ピヴォへパスを入れさせないこと。入れられた後の対応。そういったことを含めてよく戦ってくれたと思います。
Pivo!:次の相手は名古屋オーシャンズになりますが、名古屋に対して町田はリーグ・全日本選手権・プレシーズン合わせても歴史的に勝ったことは多くないです。メンバーは変わっても名古屋は特別なチームであると思いますが、名古屋戦に向けての意気込みをお願いします。
岡山:今シーズンは2敗1分けでリーグ戦を終えたので、分は悪いのですが、第3クールになって、1番我々は勝率が上がっているし、名古屋とも第3クールでは引き分けることができたし、さらにそのときより、力はつけていると思いますし、互角には戦えると思います。ただ、引き分けだと名古屋が上に上がってしまうのでそういった部分で難しさもありますが、このチームならいけると信じていますので、しっかり集中して力を出し切って戦いたいと思います。
金山:とにかくしっかり体を休めて明日に向けていい準備をしたいと思います。
Q:みんな今日は各選手、コンディションがよさそうでみんな体のキレもよかったですが、特に中井選手がすごくいい活躍をしていました。金山選手はプレースタイルとしてかぶるところもありますが、脅かされている印象はありますか?
金山:脅かされているというよりは彼の活躍が頼もしいというか、常に彼にはいろいろなことを要求していますし、今はセットが分かれていて、別々に出ている中でお互いに各セットで役割としては近いものがあると思いますし、その中でも僕と彼の役割の違いというものもあると思います。今日のところでいうと、彼がフリーキックを取る。ファウルをもらう。その中で自分が出ていって、そこをしとめるというところであったり、ほかにもありますが、とにかく彼が走り回ることで相手は嫌がると思うし、自分もこの歳になりましたが、まだまだ走り回りたいと思っていますし、相手が嫌がるプレーというのをどう出していけるかというのを意識してプレーしているので。切磋琢磨しながら、いい関係でできていると思うのでそういう部分で明日の試合も相手の嫌な部分をついていけるようにしていきたいなと思います。