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無料記事[Fリーグ2016/2017プレーオフ4/5位決定戦]フウガドールすみだ・須賀雄大監督「2週間後の大会に向けて立て直していきたいなと思います」(2017/2/28)

 

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 プレーオフ4/5位決定戦
フウガドールすみだ 0-4 府中アスレティックFC
2017年2月25日(土) 墨田区総合体育館 観客数:1,005人
[得点経過]
0-1 16分13秒 府中 13 渡邉知晃
0-2 26分47秒 府中 13 渡邉知晃
0-3 36分29秒 府中 21 柴田祐輔
0-4 39分52秒 府中 21 柴田祐輔

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 プレーオフ1st Round
ぺスカドーラ町田 7-2 フウガドールすみだ
2017年2月24日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,835人
[得点経過]
1-0  00分48秒 町田 10  森岡薫
1-1  09分13秒 すみだ 18  渡井博之
2-1  10分37秒 町田 3   森谷優太
3-1  14分50秒 町田 8   滝田学
4-1  15分34秒 町田 7   金山友紀
5-1  30分34秒 町田 1 ピレス・イゴール
5-2  33分04秒 すみだ 77   ボラ
6-2  37分54秒 町田 9  横江怜
7-2  38分16秒 町田 6  本田真琉虎洲

 

 

 

フウガドールすみだ(以下すみだ)のプレーオフ2日間でのゴールは稲葉アシストによる渡井のボレーシュートとボラのヘディングシュートの2ゴールにとどまった。

すみだの須賀監督は1st Roundの記者会見にて「ホームにたくさんのエンジの服を着た方がいらっしゃっていた中で、内容、結果ともに残念なものになってしまったことを申し訳なく思っています。試合はレギュラーシーズンの力関係そのままに、相手が上だったなと、潔く、完敗を認めざるを得ない内容だったのかなと思っています」と振り返っていた。

昨シーズンのプレーオフを振り返ると、2016年1月5、6日に 町田市立総合体育館にて開催された。
ホームアリーナで戦うことのできたぺスカドーラ町田(以下町田)は初のプレーオフ進出という重圧もあってのことか2試合を敗退し、5位という結果となった。

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 プレーオフ1st Round
ぺスカド-ラ町田 2-5 府中アスレティックFC

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016プレーオフ4/5位決定戦
ペスカドーラ町田 3-4 フウガドールすみだ

今シーズンはすみだがホームアリーナで2日間戦うことができるチャンスを得たのであるが、すみだは2戦敗退。プレーオフ5位という結果に終わった。
奇しくも2シーズン連続でホームアリーナのチームが勝てないという結果となった。

須賀監督はリーグ最終節の記者会見にて「太見が引退ということで、まだまだ喜びを分かち合いたいと思うのであまり最後最後というつもりはないのですけど、改めて彼のすばらしさが出た試合だと思っているし、これを継続してプレーオフを勝ち抜くイメージが湧いたのでこの後も頑張っていきたいと思います」と強い気持ちを吐露した。
ホームアリーナで負けらない以外にも少しでも太見とともに闘いたかった中での敗戦となった。

「肯定感を持って、すべてをポジティブにとらえて前だけを見て進んでいける。そういう雰囲気のときに僕らはタイトル争いをしていたと思う」と須賀監督が同じく最終節の記者会見でいったように3月の全日本選手権に向けて、チームの立て直しが求められる。
なお、3月10日から12日の全日本フットサル選手権1次ラウンドに関してはプレーオフ5位の結果を受けて当初の予定どおり(2位であればシードになり免除であった)、グループD・大阪会場・岸和田市総合体育館にてリーグ1位通過での決勝ラウンド進出を目指すこととなる。
同グループのチームはヴィンセドール白山(北信越地域代表/石川県)、ペスカドーラ町田アスピランチ(関東地域第1代表/東京都)エスポラーダ北海道(Fリーグ/北海道)となる。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は、4/5位決定戦後の須賀雄大監督諸江剣語選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

須賀雄大監督
「お疲れ様でした。昨日に続き敗戦ということで僕らは今日の試合は4位決定戦以上の意味を持っていると思って臨んだ試合だったので非常に悔しい思いでいっぱいです。選手は24時間たっていない中でのゲームで、メンタル的にも、体力的にもタフであったと思いますが、アグレッシブにプレーしてくれたことに関してはすばらしかったです。逆に、アグレッシブで、メンタル的にもタフで気持ちを立て直した選手たちを勝利に導けなかったのは私の責任かなと思っているので、ここをしっかり見定めて、次の2週間後の大会に向けて立て直していきたいなと思います」

諸江剣語
「お疲れ様です。昨日よりも試合を通して、チームとしての形を出せたと思いますが、内容より結果を求められる中で、結果を出せるチームにならなければいけないので、全日本選手権に向けてもう1つチーム力、結果を出せるチームになれるようにまた頑張ります」

 

以下は質疑応答となる。

Pivo!:4位決定戦以上の意味の具体的な話と、連戦の中、(昨日パワープレーで疲労をしたと思われる)稲葉選手の欠場、栗本選手の投入など今日のメンバー構成の意図について。

須賀:自分たちホームアリーナで試合が開催されるというその中でたくさんの方がエンジの服を着てくれている中で勝つということは非常に重要なことだと思っていましたのでリーグ戦の4位以上の意味というのはそういうところです。メンバー構成に関しては連戦ということもあり、栗本・田口・大黒は昨日出ていてもおかしくないプレーをトレーニングでずっと続けている選手なのでそういう意味で彼らがしっかりプレータイムを確保するのは僕にとっては違和感も不思議でもない現象だし、それは選手も同じことを思っていると思います。逆にそういうクオリティのある選手が昨日はベンチに外れていたのがすべてであると思っています。

Q:第3クールであったり、悪い流れが続いているように思えます。コンディション面に関してはどのように考えていますか?

須賀:コンディションに関しては整えていきたくてもなかなか毎週のサイクルがあるので、一度上げきったり、落としたりというは難しいというのは思っている中で中断期間に関して、しっかりとコンディションの部分で少し落として、終盤に上げていくイメージでしたが、シーズン開幕と比べて少し落としたことがそのままズルズルいってしまった要因だったのかなと思います。ただ、一概に結論付けるのはなかなか難しいのでフィジカルトレーナーと話してから結論づけたいと思います。中断期間のトレーニングの組み方で別のやり方もあったかなとも思っています。前半に比べて中断以降はコンディションはなかなか整わなかったのでそこはしっかりとフィードバックしたいなと思っています。

Q:3つのセットで前半戦い、後半は様々なセットで戦っていました。4位になる以外の狙いについて。

須賀:当然ですが、この試合勝つことにしか重きを置いてないですし、それ以上の意味はないと思っています。後半に関しては前半は形はつくれていましたが、結果のところでフィニッシュのところで決めていきたい。そこを決定力不足とするのではなくて、よりいろいろな選択肢を持って自分たちで動いていくということをイメージした中でのセットだったのでそういった意味では前半でリードしていればその流れでいったと思うのですが、逆にここで動かないとそのままクローズされると思いました。実際に府中総合のアウェイでリーグ戦で府中に唯一負けた試合というのはある程度ローテーションの中でやっていたのですが、結果としてクロモト選手の牙城を崩せなかったという経験があったので、例えば、諸江が長く起用したりだとか、ボラと清水と太見のピヴォを2人置いてみたりだとかそういう意味では流れの中でも守備の圧力だったりプレスラインを見て変更していったという意味なので、勝つことを意識して行った。逆にいえば若い選手に関しては守備の活動量がすごくあると思うし、昨日休んでいた選手は非常にフレッシュなのでトランジションも1番先頭を駆け抜けられるコンディションにあったと思うし、そういった意味ではそういった部分も期待して送り込んだということです。

記者会見は以上。

 

前日の記者会見の質問では「前半戦、すみだはリーグの主役になっていいプレーを見せていました。だからこそ、今日の試合は残念でした。すみだは中断明けから少し元気がないように感じました。その要因?」と2日連続で話題は中断明け以降の話があがった。

「シーズンがすべて終わってからでないとなかなか検証し切れないところはあると思います。そこに関してはなかなか、ひと言で結論づけるのは難しいのではないかなと思います」とこの日も結論は急がなかったが、そういいつつも「やはり、1巡目よりも2巡目、3巡目と進むうちに、自分たちのストロングポイントを消されてしまう印象はありました」「自分たちの、例えばプレス回避からの素早い攻撃であったりは、シーズン当初はかなり決まっていましたが、そこを封じられたときに、他の点の獲り方が難しくなってしまうと少し手詰まり感がでしまうのかなと感じています」「シーズン最初のころは、先にこちらが立ち上がりから点を獲れていたのですが、逆に相手に先に獲られるようになってしまったことで、相手が先にリスクを懸けるのではなく、僕らがどんどんリスクを懸けていかなければいけません。そういう試合展開になると、縦の早さや自分たちのストロングポイントが消えてしまう。相手も、自分たちの前にスペースをプレゼントする必要がなくなってしまうことでこう着状態にされてしまう。そういうときに、より有効な手段、例えばシステム攻撃といって、ボールをゆっくり持ちながらも相手の脅威になれるようなバリエーションやパターン、もしくは選手がいれば、こじ開けていけたのではないかと思います。正直、そんなに多く、自分の中で変わったという手応えはないのですが、今お話ししたようなところが、リーグを重ねる度に、うまく出せなかったのかなということが1つのポイントかなと思っています」と分析途中の中で率直に現時点での思うところを話してくれた。

 

中断に入る前のすみだの3試合の結果は以下。

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第11節
フウガドールすみだ 5-3 デウソン神戸
2016年8月27日(土) テバオーシャンアリーナ  観客数:907人
[得点経過]
1-0 06分35秒 すみだ 4  諸江剣語
2-0 07分28秒 すみだ 77  ボラ
2-1 14分50秒 神戸 30  松宮充義
3-1 25分15秒 すみだ 11  清水和也
3-2 25分31秒 神戸 88  稲田瑞穂
3-3 35分28秒 神戸 2   鈴村拓也
4-3 36分53秒 すみだ 11  清水和也
5-3 37分22秒 すみだ 18  渡井博之

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第12節
ヴォスクオーレ仙台 1-7 フウガドールすみだ
2016年8月28日(日) テバオーシャンアリーナ  観客数:1,156人
[得点経過]
0-1 15分39秒 すみだ 14 西谷良介
0-2 17分17秒 すみだ 7 稲葉洸太郎
0-3 22分33秒 すみだ 77 ボラ
0-4 27分59秒 すみだ 7 稲葉洸太郎
1-4 28分21秒 仙台 24 松木裕功
1-5 31分15秒 すみだ 7 稲葉洸太郎
1-6 32分24秒 すみだ 8 太見寿人
1-7 38分38秒 すみだ 6 宮崎曉

SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017 第13節
名古屋オーシャンズ 5-5 フウガドールすみだ
2016年9月3日(土) 小田原アリーナ 観客数:1,103人
[得点経過]
1-0 03分10秒 名古屋 10 シンビーニャ
1-1 04分55秒 すみだ 11 清水和也
1-2 23分52秒 すみだ 16 岡山和馬
1-3 25分45秒 すみだ 77 ボラ
2-3 28分05秒 名古屋 6 ダニエル サカイ
3-3 35分11秒 名古屋 17 八木聖人
4-3 36分45秒 名古屋 11 セルジーニョ
4-4 38分51秒 すみだ 14 西谷良介
5-4 39分35秒 名古屋 11 セルジーニョ
5-5 39分48秒 すみだ 14 西谷良介

すみだは第1クールの名古屋セントラルを2勝し、小田原セントラルは引き分け。3試合で勝ち点7を手にした。
すみだは1節から6節までで6連勝をし、7節でバサジィ大分と引き分け、8節の町田戦ではついに初の黒星を喫した。9節のバルドラール浦安戦では内容的には引き分けであったが、ホームのアドバンテージと太見の決勝ゴールによりなんとか勝ち点を手にし、もともとは苦手としていた10節のエスポラーダ北海道戦は代表で離脱のエース清水和也選手を欠きながらも快勝をした。
名古屋セントラルの2連勝に関して須賀監督は当時「もちろん勝ち点6が取れたというところで、大きいと思いますが、どの試合もいろいろな選手が活躍してくれたり、いろいろなかみ合わせが試せたりと、そういうことを意識しながらやってきたのでどの試合も十分収穫のある試合だと思っています。今までのすべての試合が今日につながっているのかなと思います」と語った。もともとすみだは連戦を戦い抜くことが得意であり、誰がベンチに入るかわからないようなしれつなレギュラー争いをしているチームであった。

ベストバウトといわれた第1クールでの名古屋オーシャンズ戦(小田原セントラル)では「今日は普段ほどダブルピヴォは使っていないつもりです。ボールを運ぶというところをポイントにしていましたし、相手のプレスをかいくぐれば、数的有利をつくれるイメージを強く持っていたので、逆に今日は岡山だったり、ボールを運ぶ選手が活躍した試合だなと思っていました。いつもよりは少しそういう選手の活躍を促してそれに応えてくれたゲームだったと思っています」といい、第1クールの名古屋セントラル初戦では「若手に関しても非常に20代前半の選手が躍動してくれているので、この2連戦ということもあるので、彼らがさらに躍動することを僕は確信しています。ベテランがすばらしい活躍をしているんですけど、やはり若手の勢い、可能性を常にチームとしては引き上げていきたいなと思います」という話をしたりとさい配のうまさ、試合ごとのマネジメント能力やテーマの設定が非常にたけている須賀監督であった。

今回の記者会見でも話題にあがったフィジカルコンディションの話にに関しては中断明け(第2クール)1試合目のアグレミーナ浜松戦後に話していた。
「自分たちに関しては中断期間にしっかりと休みを取りました。これから20試合を戦っていく中で休養が必要な選手が多いなという分析だったので、また、ここからプレーオフに向けて、最後まで戦えるだけの体の部分の疲れであったり、心の余裕というのを持つために少し休ませたい意向があるので開幕戦に比べたら、コンディションは悪かったかなと思いますが、想定内の範囲だと思っています」

また、須賀監督は「強いという言葉が好き」という。「仮に技術が低くても、十分、一流の選手と渡り合えるというのはいろいろな強さがあると思うんです。そういう意味で、自分の中では1番強いチームを目指しています。技術的な部分が高いとかそういうことではなくて、もっとこのスポーツは深いと思っているので。1番強いチームであるべきだし、そうありたいですね」

1番強いチームであることを証明すべく、すみだは全日本選手権に向けて立て直しを図る。

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