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無料記事:今シーズンの補強の意図は得点力アップです。[Fリーグ第1節](大分・吉武茂郎監督)(2017/6/12)

 

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第1節
フウガドールすみだ 9-1 バサジィ大分
2017年6月11日(日) 国立代々木競技場第一体育館 観客数:1,692人
[得点経過]
1-0 02分40秒  すみだ  23 丹羽脩人
2-0 03分04秒  すみだ  19 大薗諒
3-0 06分20秒  すみだ   6 宮崎暁
4-0 10分38秒  すみだ  19 大薗諒
5-0 13分14秒  すみだ     オウンゴール
6-0 14分30秒  すみだ     77 ボラ
6-1  19分15秒  大分       19 山蔦一弘
7-1  22分57秒  すみだ    9 田村 佳翔
8-1  30分17秒  すみだ    5 岡村康平
9-1  36分28秒  すみだ  19 大薗諒

 

 

今シーズンバサジィ大分(以下大分)はメンバーを大きく変更した。
大分の顔であったディドゥダと芝野 創太が退団し、小檜山譲が選手を引退し、コーチとなった。
また、田中優輝・齊藤秀人・田辺陸・北川祐・西原信彦・三木誉も退団。(鶴岡広之:期限付移籍期間満了・岩永汰紀:シュライカー大阪へ期限付移籍)
入団選手としてはミスターデウソンの原田浩平。ヴォスクオーレ仙台のキャプテンであった狩野新。アグレミーナ浜松の中心選手であった山蔦一弘。名古屋オーシャンズより田村研人。シュライカー大阪より米村尚也。名古屋オーシャンズサテライトより尾関潤が入団した。
大分は地理上、プレシーズンでFリーグのチームと試合をすることができず、開幕戦がFリーグのチームとの試合は2戦目となった。
「元々いる選手が新しい選手をうまく使えていない」「新しい選手が元々いる選手をうまく使えていない」と短い準備期間のなかで、チームが大きく変わったことが裏目に出て、まだチームが構築できていない中での敗戦となった。
いい選手が入ればチームは強くなるわけではない。”ローマは一日にして成らず” チームを構築することはそこまで単純でも簡単ではないと痛感する結果となった。
昨シーズン、大分は若手育成も念頭に置いて戦いを重ねていたが、今シーズンは退団選手の穴を埋める意味でもベテランの即戦力選手も補強もした。そういう選手がフットサルに専念できる環境でさらに輝くことであったり、大分で出場機会を求めてきた選手・若手選手の奮起も求められる。また、仁部屋和弘という絶対的な選手の存在は大きいが、仁部屋がいないなかでも変わらずに戦えるチーム作りも求められる。個人的に注目していることとしては仁部屋和弘と原田浩平の連携プレーと九州地方出身プレイヤーの米村尚也の奮起である。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は吉武茂郎監督キャプテンの仁部屋和弘選手の記者会見と質疑応答。

試合を振り返って。

 

 

吉武茂郎監督
「開幕戦という大事なゲームでスタートからパワープレーをするまで大分のペースにならなかったし、ペースをすみだから奪えなかったなというのが感想です。すみだがやっていたゲームを僕らがほんとうはやらなければいけなかったと思うし、そういう練習をしてきたのですが、すみだがやっているプレーをお手本じゃないですけど、今シーズン、そういう戦い方をしようと思っていた戦い方をすみだがやっていて、それにうちが大敗したという形である意味情けないですし、ある意味、いい試合相手だったなと思います」

 

キャプテンの仁部屋和弘選手

「開幕戦ということで、不用意なミスからの失点はある程度は想定されていたのですが、そこからの巻き返しというか、チームを立て直す力がなかったというところが今日の一番の課題かなと個人的には思っています。そこはシーズンはじまったばかりですし、チームの完成度を高めて、長いシーズンを戦う上では、いい言い方をすると、いい課題が見えたと思っているので、そういうところを前向きに、真剣に取り組んで、課題を修正して、ドンドンレベルアップしていきたいと思います」

 

以下は質疑応答となる。

Q:すみだがやってきたようなことを大分もやろうとしていたなかで、できなかった要因としては?

吉武:縦への圧力というか、カウンターのスピードだったり、切り替えの早さというのは、大分はすみだから学ばないといけないと思いましたし、今日のゲームもそうですけど、切り替えの早さからのカウンター、それに対して大分の選手は振り切られている。想定もしていましたし、練習もしてきましたが、大分の地理上、Fリーグのチームとプレシーズンマッチができないとか、シーズンがはじまってからFリーグのチームと戦うのは今日で2試合目ですし、そういう部分があるとは思いますが、それにしてもやられすぎたな。逆にすみだの切り替えの早さであったり、縦への圧力は素晴らしいと思います。先ほども言いましたが、いい相手だなと。今シーズンの我々が目指すフットサルをすみだがやっています。けど、すみだを見習っていけば、すみだ以上になれると思っていますし、それプラス、大分の色をつけていかないといけないなと思います。

Q:仁部屋選手はパワープレーの時間帯以外はピッチに立ちませんでしたが、現在の状態は?

仁部屋:個人的にはコンディション不良です。

Q:どれくらいかかりそうですか?

仁部屋:ちょっとまだなんとも言えないですが、難しい状況です。

Q:前半終了後、ハーフタイムではどういった修正をしましたか?

吉武:ハーフタイムは戦術のことというよりもあれだけの点差でしたし、どうチームが落ちずにメンタル的に上げれるかというところだと思いました。選手は気持ちは落ちていなかったと思います。ただ、やっぱりゲームの中で簡単なミスをするとか、そういうのが今回多かったので気持ちの部分を話しました。それに対して選手は前向きに、この状況で追いつけば会場が盛り上がるとか、そういうことも言ってましたし、気持ちとしてはよかったと思いますが、個人技術のところでまだまだミスが多かったゲームでした。

Pivo!:今シーズンチームは大きく変わりました。補強をする上でどこをポイントにして行いましたか?

吉武:今日のゲームの結果からは言いづらいですが、得点力アップです。ただ、まだうまく機能していないというか、元々いる選手が新しい選手をうまく使えていないというところと、逆の新しい選手が元々いる選手をうまく使えていないというところと隣にいる出れない選手の復帰が今後の大分のカギかなと思います。

Q:開幕戦なのでミスはつきものだとは思いますが、そうは言っても相手のすみだに自由にボールを回されてしまった要因としては?

吉武:事前の準備のなかで、まずはハーフで守ろうということで前半の頭はハーフでいきました。試合の途中からは失点も重なりましたし、マンツーマンで前から行こうという話はしましたが、ボールと相手との距離感をうちの選手が埋めれなかったのか、すみだの選手のフェイクの動きだったりについていけなかったです。気持ちとしては前から行こうという気持ちはありましたし、僕らもそういう指示は出していたのですが、それがうまく機能しなかったという感じです。

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