見たことありますか? 人が限界を超える姿を。内野脩麻、仙台のために走り続ける[コラム][Fリーグ](2017/7/21)
2017年7月9日、浦安 (PHOTO,TEXT・佐藤功)
▼限界に挑む7月9日
内野脩麻は従順だった。前へ後ろへ、右へ左へ、そして時には宙を舞った。ピッチ上で3次元の動きを続ける。その姿はたくましくけなげであった。目指すものは勝ち点だけはない。その先にある勝利を求めている。内野は己の限界を超えようとしていた。だが、163cmの体も限界を超えようとしていた。
所属のヴォスクオーレ仙台は、5試合を消化時点で勝ち点ゼロ。勝利はもちろん引き分けもない、5つの黒星のみだった。調子の上がらないチームにテコ入れが行われた。6月27日、アレックス、マルロン、ノエの3選手が新加入する。クラブはホセ フェルナンデス体制継続の意向を示し、改めて全幅の信頼を寄せた。翌週の7月5日、3人の背番号は決まり正式にFリーグに登録。そこから3日後の7月8日、浦安の地でデビューの準備が整った。新たな手駒を手に入れたフェルナンデス監督は、さっそくピッチに送り込む。だが、府中アスレティックFC相手に無得点、6失点。ラテン系3人のデビュー戦はほろ苦いものとなった。
そして夜が明け、7月9日になった。第6節の相手はバルドラール浦安。完全アウェーの戦いの中、内野は己の限界に挑み始めた。
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