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無料記事:第1クールは理想と現実とどう向き合っていくかということがポイントになってくると思います[Fリーグ第8節](府中・谷本俊介監督)(2017/7/31)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第8節
フウガドールすみだ 3-3 府中アスレティックFC
2017年7月29日(土) 墨田区総合体育館 観客数:985人
[得点経過]
1-0 09分35秒 すみだ 77 ボラ
2-0 17分27秒 すみだ 11 清水和也
2-1 19分04秒 府中  13 渡邉知晃
3-1 24分52秒 すみだ 77 ボラ
3-2 25分24秒 府中  11 岡山洋介
3-3 26分41秒 府中  7 内田隼太

 

両チームともにプレーオフ争いをするであろうチームという意味で序盤戦でキーとなるカードであった今節。フウガドールすみだ(以下すみだ)が主導権を握っていたものの、府中アスレティックFC(以下府中)は試合終盤でゲームの流れを変え、ペースは府中ペースとなった。アクシデントが重なったこと、アウェイでのアドバンテージ、また、2点差を終盤までつけられていたこと。上位争いをしているすみだに3ポイントを献上せずに済んだという意味で府中にとってはポジティブな1ポイントを手に入れた結果となった。記者会見での言葉からは先を見据えての戦い方・考え方が谷本監督からは感じられた。過去に目先のことを考え、コンディションが良好でない選手を起用したこともありましたと振り返ったシーズンも過去にはあったが、今日の試合の得点者が象徴するようにベテラン・中堅・若手とバランスよくチームは調和し、活躍している。「チームメート含めて自分が辛抱強く彼を成長させてあげれれば」という内田に向けても先を見据えたコメントを残した。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は第8節の谷本俊介監督の記者会見。

 

谷本俊介監督

試合を振り返って。
「お疲れさまでした。勝ち点1。自分たちにとっては今日の試合内容からすればプラスのほうにとらえられるのではないかなと思っています。というのも、ケガ人であったり、今日、試合中にもケガ人も出ましたし、退場者も出たりと。それから、すみださんのホームゲームは非常によい雰囲気でアウェイチームとしては非常にやりにくいものがある状態の悪い中で、最低限勝ち点1を取ったので。おそらくプレーオフ争いをするであろうダイレクトライバルといいますか、均衡している相手に勝ち点3を与えなかったという意味では自分たちにとっては大きいのかなと思います。ただ、試合をやっている以上は必ず勝ちたいですし、理想としているゲーム内容に近づけたいと思っています。ただ、第1クールは理想と現実とどう向き合っていくかということがポイントになってくると思うので、それは過去4年振り返って自分なりに考え出した答えといいますか、今向き合っている状況なので、そういう意味ではなんとか踏みとどまりながら、新しい選手も出ながらよくやれているのではないかなと思っています。今の状態を継続しながら後半戦に向けてさらによい状態をつくっていけるように頑張っていきたいと思います」

次節に向けての意気込み。
「次節は2連戦になります、今日は勝ち点を取れたとはいえ、1で止まってしまったのでここまで3ポイントを取り続けられた流れが止まって雰囲気は少しマイナスになってしまうかもしれませんが、ただ、いろいろな好材料もあり、勝つだけがすべての結果ではないと今は思っていますので。小さな結果も選手の成長であったりそういったものもつかみながら、来週も粘り強く戦っていければと思います」

 

以下は質疑応答。

 

 

Pivo!:内田選手がFリーグ初ゴールを決めました。また、パワープレーのメンバーにも入っていましたが、現在の評価と今後期待することについて。

谷本まだまだ出場時間自体は長くは与えられていない状態ですが、試合の中で1、2回チャンスを与える中で、少しずつFリーグのレベルやスピード、パワーに慣れてもらいたいというのがあって、今は修行中といいますか、まだ半人前の状態でプレーをさせているのですが、ただし、光るものは持っているなと思います。たくさんのことができるわけではないですが、攻撃性の部分ではボールを持ったときに相手の嫌なところに運んだり、パスを出したりと攻撃のタレントのところは高く持っていると評価もしています。ただ、彼自身も脅威だけでなく、しっかり点を獲って活躍していきたいと思っている中、また、U20の大会に出たことで強い気持ち持っていたのですが、なかなか点が獲れていなかったところ今日はゴールを決められて、彼が背負っていた肩の荷が降りてここからもっともっといいプレーが出てくるのではないかなと思っています。なので、それこそ、チームメート含めて自分が辛抱強く彼を成長させてあげれればなと思っています。

Pivo!:残り3分33秒でパワープレーを開始しました。それは順位の近い者同士の対戦の中、順位を上げるために勝ち切りたいという中での決断でしたか?

谷本パワープレーはプランとしてはもう少し短く、残り1分2分で考えていましたが、クロモトの負傷であったり、5ファウルがたまった状況もあって、フィールドプレーヤーを増やすことで相手との駆け引きをして、無理に攻めに、点を獲りにいく、勝ちに行くのはラスト1分半を切ってからというふうに伝えていました。お客さんにとってはおもしろくないでしょうし、自分たちにとっては理想ではないですが、ボールを持って、相手の出方を見て、相手が奪いにきたらそのすきをついて狙いにいくという形で、ラスト1分半になったら予定どおり選手はきちんと勝ちに行ってくれました。

Pivo!:まだ内田選手は長くは出せないという評価の中でのパワープレーのメンバーに選定した意図としては?

谷本まずあそこのポジションは宮田が入るはずであったというのがすべてです。次に残っている選手の攻撃のタレントであったり、ポジションの適正であったら最適ではないかなと思っています。成長してくれば最初からあのポジションに入るであろう選手だと思っています。今日に関しては不測の事態ということで彼にそこの責任、役割を担ってもらいました

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