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無料記事:2巡、3巡とだんだん強くなっていくことを考えれば悪くないかなと思っています(須賀雄大監督・すみだ)[Fリーグ第11節](2017/8/19)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第11節
フウガドールすみだ 4-2 ヴォスクオーレ仙台
2017年8月18日(金) 墨田区総合体育館 観客数:1,513人
[得点経過]
1-0 01分29秒 すみだ 77 ボラ
1-1 03分30秒 仙台  13 堀内迪弥
2-1 07分41秒 すみだ 77 ボラ
2-2 21分14秒 仙台  12 マルロン
3-2 28分01秒 すみだ 77 ボラ
4-2 36分02秒 すみだ 77 ボラ

 

第8節の2ゴール、第10節の2ゴールを決めたボラが今節では4ゴールの活躍を見せ、フウガドールすみだ(以下すみだ)は第1クール最後の大事な試合を見事勝利で締めくくった。
後半頭でヴォスクオーレ仙台(以下仙台)に追いつかれながらも引き分けで終わらずに勝ち越しゴールを決め、さらに追加点を獲れたことが今節での収穫といえる。また、すみだはリードをいかせなかった時間帯もあったところに課題はありつつも、対する仙台はすみだに食らいついて、ゲームをわからなくさせただけではなく、終盤ですみだのパワープレー返しをカットする場面も数回見られ、新外国人や内野、南本を中心に攻撃力だけでなく、守備力や粘り強さが見せたゲームでもあった。

須賀監督は終盤に高めていくイメージでやってきたなか、結果と成長を両方手に入れられているという実感を持ちながらも、第1クールに対してシビアに、また冷静に振り返った。第2クールにいくにあたり、ボラの活躍はすみだのほかの選手にとっても考えさせられるものであった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

ボラのゴールを振り返ると、1ゴール目は岡村のポストプレーから生まれ、2ゴール目はボラ自らカットをしてからのカウンターからの1ゴール目と同じく強烈なシュートを放った。前節で須賀監督はボラについて「守備での貢献が高いです。攻撃に目がいきがちですが、守備のエラーも少なく、1ON1もマーキングも非常にタイトにつけています。いい流れを生み出しているかなと思います」と語ってくれたが、その言葉を象徴するようなシーンであった。そのゴールシーン以外でもそういったシーンは見られた。3ゴール目は相手を背負いながらのヒールシュートを決め、4ゴール目はゴレイロをかわしてからゴールを決めた。

 

ボラの1ゴール目・2ゴール目は共に目の覚めるような強烈なシュートであった。

 

 

 

 

3ゴール目は意表をついたヒールシュート。ボラらしいエンターテインメント性も魅せた。平日の夜にホームアリーナに駆けつけたすみだのファンはボラのプレーに酔いしれた。

 

 

4ゴール目でチーム・ファンサポーターと会場のボルテージは最高潮となった。

 

 

 

今節はひがしんデーであり、また、宮崎曉・ 岡山和馬の100試合出場達成のメモリアルゲームでもあった。

 

以下は須賀雄大監督と諸江剣語選手の記者会見

 

 

須賀雄大監督

試合を振り返って。
「お疲れ様でした。まず、仙台に外国人選手が加わったことで、、強力なチームになっているという印象を前節と前々節で感じていたので、今の順位とは違う強さを持っているチームと思って準備してきました。実際に対峙してみて、その予想がそのままだったなと思っています。そのなかで、リードをしっかりいかした戦い方をしたかったのですが、相手のクオリティもあって難しかった部分もあるので、そういう意味では最後3点目を奪った後に突き放せたというのは、今季の課題である追いつかれた後の決勝点というのを決められたことに関しては満足しています。次の試合もアウェイで難しい試合になると思いますけど、がんばります」

 

 

 

次節に向けて意気込み。
「次節はバサジィ大分戦でアウェイゲームということで、大分には開幕戦で大勝していますが、仁部屋選手もそろそろ戻ってくる可能性があるのかなと思っていますし、前節のような試合にはならないと思っています。そのなかで自分たちは成長を掲げているチームなので1巡目にやったチームにより手強くなったなと思わせなくてはいけない試合かなと思っています。そういう意味では1巡目の選手の伸びを体現できるような試合をしたいと思います」

 

 

諸江剣語選手

試合を振り返って。
「仙台は最下位ですが、かなり手強い相手になってきていて、今日もかなり苦労しました。ただ、このホームの雰囲気とプレーオフに行くという目標を掲げているなかで、最下位のチームには絶対負けられなかったので、今日はしっかりと結果を出せてよかったと思います。あとはボラのゴールに向かう姿勢だったり、フィニッシュの精度はすばらしいものですし、チームメイトは見習う必要があると感じています」

 

 

 

 

次節に向けて意気込み。
「今日と同じように自分たちより下位の相手なので、しっかりと勝って帰ってきたいと思います」

 

以下は質疑応答。

 

Pivo!:前節の記者会見の質疑応答にて今節に関して須賀監督が第1クール最後の試合ということで大事な試合と話されてました。第1クールがすべて終わって、改めて第1クールの総括をお願いします。

須賀:6勝2敗3分という成績ですが、3分がすべて追いつかれての引き分けということでそういうことを考えるとある意味成績的には最高ではないですけど、悪くはないのかなとは思っています。ただ、これを3クールと続けていくことでプレーオフに行けるかと言ったら難しいと思っています。やはり1クールで7勝というラインは必要だと思っています。ただ、自分たちは今日も田口が初出場したり、栗本が守備で気の利いたプレーを見せたり、そういう意味で、層が厚いチームだと思っているので。そんななかで成長もしていけますし、代表選手が抜ける試合も逆に躍動してくれるのではないかなと思っているので、2巡、3巡とだんだん強くなっていくことを考えれば悪くないかなと思っています。

 

 

 

これまで出場機会の恵まれなかった田口元気・栗本博生もそれぞれストロングポイントを出し存在感をアピールした。

 

諸江:僕も監督と同じ感覚で最低以上の結果を出せているのではないかなと思っていますし、僕らは今季は成長していかなくてはいけないチームなので2巡目3巡目と今以上の結果を残せる自信もありますし、残していかないとプレーオフ進出はできないので引き続きがんばりたいなと思います。

Pivo!:諸江キャプテンがボラがフィニッシャーとしての仕事をした件についてふれましたが、須賀監督としてはどのように感じましたか?

須賀:まず日本人の美徳として確実に物事をこなすよさがあると思っていて、それはチャンスでも同じことが言えると思っていて。もっといいプレーができるんじゃないかと、シュートを打てる場面でパスを選択したり、それが決まることもありますが、そこでシュートを打つ姿勢が今足りていないと思っていて、そこでほんとうにシュートを打つことでパスも効いてきますし、シュートには決めること以外にも相手の脅威になるというメリットもあると思っているので、打たない選手に関しては相手のキーパーも打たない対応をします。そういう考えのなかで今日4人全員がシュートを感じさせるようなプレーをしてほしいという話をしました。そのなかで実際に宮崎にも田口にもシュートチャンスは来ていますし、個人的には意識より精度の問題なのかなと思っています。ただ、精度は磨いていけばいいので意識より変えるのは簡単かなと思っています。選手が今日見せてくれてそれぞれ個人的に悔しさを持ってくれて、それに対してしっかりとトレーニングをやっていければ向上していけると思うのでボラは結果として4点獲りましたが、選手はゴールに向かう姿勢は出してくれたと思います。

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