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無料記事:府中・谷本俊介監督が語る今節(名古屋戦)の勝因[Fリーグ第15節](2017/9/12)

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第15節
府中アスレティックFC 4-3 名古屋オーシャンズ
2017年9月9日(土) 墨田区総合体育館 観客数:964人
[得点経過]
1-0 11分04秒 府中 6 関尚登
1-1 12分57秒 名古屋 11 ルイジーニョ
2-1 25分51秒 府中 21 柴田祐輔
3-1 35分02秒 府中 13 渡邉知晃
4-1 36分22秒 府中 5 皆本晃
4-2 39分22秒 名古屋 13 ラファ
4-3 40分00秒 名古屋 11 ルイジーニョ

 

府中アスレティックFC(以下府中)は今シーズン圧倒的な強さを誇る名古屋オーシャンズから貴重な勝ち点3を奪うことに成功した。この勝利により府中は勝ち点、得失点差、自信を手に入れた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 古澤

 

以下は谷本俊介監督の記者会見と質疑応答となる。

 

谷本俊介監督

試合を振り返って。
「お疲れ様でした。今日は共同開催という形でのホームゲームでしたが、こういった形で府中からは遠方にもかかわらず、お客さんがたくさん来てくださって、我々の勝利のために応援してくださったことにまずは感謝したいと思います。試合に関しては、自分たちが用意してきたプランや戦術がしっかりとハマって、それを実行した選手たちがきっちりと質の高いプレーをしてくれたことによって今日の結果が生まれたと思います。そういった意味でも準備がすべてなんだなということを感じた試合でした。もちろんうまくいかなかった部分もありましたし、予想以上に名古屋さんの攻撃的な部分で苦しめられました。ただ、点を獲ったセットプレーというのは相手の流れを断ち切って点を獲れるチャンスがあるということになりますし、彼らが攻撃的に出るからこそ生まれる後ろにできるスペースを使ってカウンターから点を獲るということは、選手たちに特に意識させていたことなのでそういったことが結果につながったことは今後の自信になるのではないかなと思います。ただ、リーグ戦は続きますし、これに勝ったからといって優勝やプレーオフ進出が決まったいうわけではありませんので今日は存分に喜んで明日になれば、また次のゲームに向けて切り替えていきたいと思います」

 

以下は質疑応答。

Pivo!:攻撃的なプレーの中からスペースができて、そこをついた。そこが勝因といえるわけですか?

谷本:そうですね。自分たちが攻撃においても守備においても今日1つのテーマであったのは相手コートでなるべく長い時間でプレーをすること。彼らは逆にいつも我々の陣地に押し込んで、常にボールを持ち続けてゲームを進めることに慣れていると思いますが、それをさせないように、我々が攻撃のときは相手の背後にボールと人を送っていく。相手に後ろ向きに走らせることをドンドン狙っていって、守備の部分では前線でのプレッシングをなるべくしていく。ただ、それをすることにより、自分たちもスペースをつくってしまうので、そこに対して彼らには脅威的なピヴォがいるので、前にいく1人とケアをする3人により絞ってスペースを消して、上下動の動きを継続してハードにできるのかということで、今日に関しては活躍した関であったり、マルキーニョであったり、柴田であったり、そういった選手の運動量、ハードワークが守備面では生きたかなと思います。

Pivo!:開幕戦での0-1のリベンジを果たしました。そのときから具体的に変えた部分としては?

谷本:前回は新外国人2人も来ていなかったですし、こちらもウォーミングアップで完山をケガで欠いて急遽プランを変えたというのもありましたが、特に大きく変えたことはないです。あのときは攻勢に自分たちが出れると思っていました。今回は弱者とまではいいませんが、相手の優先権が上回る試合を予想しての準備をしました。

Pivo!:この勝利は大きいですね。

谷本:どのチームも簡単に勝ち点を獲れる相手ではないですし、負けるチームは大量失点で負けることもあることを考えると、得失点的にも勝ち点的にも大きいポイントだったと思いますが、逆にほかで取らないといけない勝ち点を失ってはいけないのでそこに警戒して、”勝ってかぶとの緒を締めよ”ではないですけど、来週のゲームに集中したいと思います。

Pivo!:対戦相手によって、主導権を握られることを覚悟して戦うというやり方をこれまでにしてきましたが、今回、「相手コートでなるべく長い時間でプレーをすること」をテーマにしたのはこれまでの戦い方から変えていこうという試みでしたか?

谷本:単純に相手にとって弱点をついていこうということで、そういうふうに走らせることが自分たちのペースでもあったということです。

Pivo!:常に主導権を握ろうということではないのですね?

谷本:それをすることで5分5分に持っていけるということですね。もちろんずっと握れればいいのですが、そういうわけにもいかないですのでそれを減らせるように。別に裏に無理矢理蹴れともいってないです。駆け引きをして、メリハリをつけて、足元で受けれるときはしっかりポゼッションをしてという話はしました。ただ、優先順位としていつもよりも相手の裏に出て行く行為が必要になってくるのでそういう選択をしましたが、主導権を失う選択ではないです。

Pivo!:守備が生命線のチームでありますが、いつもにも増して守備がきいていたと思います。クロモト選手の存在。クロモト選手に対する安心感により勇気を持って戦えたのもありましたか?

谷本:もちろんそれはあったと思います。

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