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[山下コラム]ゾットの主力・雪島のほおをぬらした熱い涙の訳[関東リーグ](2017/9/15)

0-3で折り返したハーフタイム、雪島洋樹(21歳)は仲間と善後策を語り合うことに集中した。

 

試合後、雪島の目に涙があふれた。その雪島に寄り添い慰める監督兼任の清野。2人には特別な思いがあった。

 

1年間のオーストラリア留学へ

雪島は、今週末に1年間の語学留学のためにオーストラリアへと旅立つ。それ故にこの日9月10日、第13節PSTCロンドリーナ戦を最後にシーズン半ばにしてチームを離脱することが決まっていた。それだけに勝利に貢献したかった。勝てばチームの連敗を「3」で止めることができたし、残り5試合の結果次第で3位までに入れば地域チャンピオンズリーグ出場→優勝というチームの目標も見えてくるはずだった。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

1点を先行されたあとサイドアタックに行く雪島。

 

どちらのサイドからもドリブルを仕掛けられるのが雪島の強みだ。しかしこの日、彼の右足からゴールが生まれることはなかった。

 

思いどおりにいかない展開にベンチへ戻る姿も疲労感が濃い。かくして雪島のラストマッチは不発に終わった。

 

主力としてリーグ得点王に絡む活躍も

雪島は試合後、涙が止まらなかった。主力である自分の中でチームを勝利に導けなかった悔しさが涙となって現れたのか、とたずねると、こう答えた。

「そんな大層なことは、偉そうなことはいえないんですけど、チームに対して何にもできなかったっていうのがあったし、自分として同年代の相手に何もできなくて、チームを勝たせるっていったらあれですけど、貢献できなかったっていうのは悔しかったですね」

今節の対戦相手、PSTCロンドリーナ13人のベンチ入りメンバーの平均年齢は21.1歳。7月で21歳になった雪島にっとてまさに同年代の選手たちが相手だったし、悔しさもひとしおだった。

雪島は涙の訳をこうもいった。

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