デジタルピヴォ! プラス

無料記事:代表で3人がいないチームに負けるわけにはいかない![Fリーグ第16節](2017/9/19)

ホームゲームを前にすみだベンチにあいさつに行く高橋健介監督。終わってみれば7位のバルドラールが今季6勝目を2位のすみだからもぎ取った。

 

ちっちゃなサポーターと一緒に集合写真に収まるバルドラール浦安の選手たち。

 

連勝を伸ばせば上位はビビる

「日本代表で3人が欠けているチームに負けるわけにはいかない」。これがバルドラール浦安の選手たちの本音だった。浦安はエースピヴォの清水、エースゴレイロの矢澤らが不在のフウガドールすみだに気迫のこもった戦いを挑み、コーナーキックとフリーキックで2点を先行。清水の代役、大薗のPKで1点差に迫られるが、後半17分過ぎ、永島、加藤の連携から野村がこの日2点目を決め3-1で勝利。7位の浦安は町田に敗れて6位となった湘南にいまだ勝ち点9と水をあけられているが、前節バサジィ大分戦に続く連勝に気をよくしたか、高橋監督は「一個一個勝っていけばまだまだプレーオフは可能性ゼロじゃない」と強気の発言をした。確かにハードワークで相手を上回りつつ、冷静さをキープし練習で磨いてきた戦術を実行すれば上位を食えることをこの試合で証明した。監督も選手も気迫を込めた戦いに自信を深めていることは確か。連勝を伸ばすことで上位がビビれば浦安の活路が開ける。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

中島が蹴った左コーナーキックを♯20野村がダイレクトで蹴り込み浦安が先制した。後方のベンチが大騒ぎ。

 

浦安市総合体育館は1,338人の観客で真っ赤に染まった。

 

相手ゴール前ほぼ正面10mの位置で得たフリーキック、ディドゥダ(♯6荒牧の奥)が右足を強振、ボールは左ポストに当たって入った。ゴレイロ清家は手の施しようがなかった。

 

▪️記者会見 
高橋健介監督

試合を振り返って
練習どおりの形で勝ち越しゴール

「厳しいゲームでしたけど、対策してきたこととホームの力が背中を押したという試合だと思います。最終的に相手のストロングポイントでも自分たちが上回るぞという話をして、自信を持ってプレーしなさいよって形で送り出したものを、ま、すべてしっかり表現してくれた選手のおかげだと思っています」

 

岡村のシュートをペナルティーサークル内で永島がハンド。

 

PKキッカー大薗が決めてすみだが1点差に迫った。

 

後半残り2分29秒、♯20野村がこの日2点目のゴールを決めた。しかも練習で磨いてきた3対1の形から。写真手前は小躍り喜ぶ荒牧。

 

試合後、勝利の輪をつくりお互いの健闘をたたえ合う浦安の選手たち。

ピッチ上でヒーローインタビューを受ける野村。文句なしの活躍だった。

 

質疑応答
流れの中での久々のゴール

Pivo! ストロングポイントでも相手を上回るぞという声がけの意味を具体的に。

高橋 相手は切り替えの早いチームですし、しっかり走り切ってくるチームなので、自分たちもその部分で妥協しないで、うまくやろうとし過ぎるんじゃなくて、しっかり走り切るところは走り切らなくちゃいけないということを話しをして。トレーニングでも今週いっぱいそういうトレーニングをやってきたので。それは相手にとっても脅威になっていたと思うので、信じてやりきってくれたことには感謝したいなと思っています。

Pivo! チーム3点目のように永島がダブルダッチで右サイドを突破して、加藤がつないで、野村が決める。ああいうスピーディーで鮮やかなゴールを重ねていけば勝利はもっと近づくのではないか。

高橋 そうですね。なかなか流れの中でのゴールっていうのがここ数試合なかったので。その流れの中のゴールっていうのは自分たちが、つないでつないでゴールっていうだけじゃなくて、カウンターからの1枚数的有利な状態で攻めてるときにゴールは生まれると思ってるので。そこのトレーニングも今回本当に3対1の形で逆サイドに詰めるっていうトレーニングをやってきたので、そのままの近い形で出たのは、選手が練習を信じてしっかり取り組んでくれたんだなというふうに思っているので。これに関しては本当に選手のハードワーク、それから練習の質っていうのがしっかり現れた試合だったんじゃないのかなって思います。

Pivo! 今の浦安の立ち位置を考えると、この試合で負けるとプレーオフ進出はおろか、Bグループにはまってしまって脱出も難しいのかなというくらいの見方をしていたが、その点、監督はどう受け止めていたか。

高橋 実際、自分たちの立ち位置として失点の数で考えると上から4つに入っているチームなんで(※)、そういった部分でいえばしっかりしたチームとしての機能っていうのはある程度果たすようにはなってきてると思います。ただ、勝負どころでのゴールっていうのがなかなか生まれなかったりとか。その数をもう一個増やしていかないといけないっていうところで、先週ぐらいからそういう部分に対して、今までやってきたことプラスアルファでそこに対して注力してきた中で、今までやってきた相手に関しては、基本的には自分たちのコンディションがいい状態で戦っている試合に関してはどこを相手にしても戦える自信はもっているので。ただ、連戦になった2連戦目の名古屋(第14節、0⚫︎6)、それからポジショニングがうまく整わなかった1巡目のすみだ(第7節、1⚫︎5)に関して大差で負けてしまったというところもあるので。それは2連戦の戦い方を含め課題ではありますけど、1戦で戦うぶんには今日のすみだ、前回の3位の町田(第13節、0⚫︎!)にしても対等に、相手が嫌がりながらの試合もできるという自信をもってやってるんで。ま、一個一個勝っていけばまだまだプレーオフは可能性ゼロじゃないと思ってるんで。ただ目の前、目の前って形でしかないと思っています。
(※第16節終了時で浦安の失点数は40で、名古屋23、町田34、すみだ35と、少ない順に上から4番目に位置している)

Q 来週は2連戦。湘南と府中に勝っていきたいところだと思うが、そこへの抱負を。

高橋 どうしても2連戦目っていうのが出場時間が長い選手も出てくるので、そこをどうやって戦うかっていうのがすごく重要にはなるんですが、1戦目で勝ち点3が取れるか取れないかっていうのがすごく重要になってくるので。2戦目は僕らスタッフが考えて、いろんな策っていうのは練りますけど、選手は1戦目に120%出し切って終わって、そこから回復も含めて2戦目もしっかりハードワークできるという環境をつくってあげたいなと思います。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ